小岩を舞台にした小説・エッセイの代表的作品に、
椎名誠さんの「哀愁の町に霧が降るのだ」がある。
日が差さぬ風呂なしアパート「克美荘」での男3人の共同貧乏生活を描いた自伝的作品。
時代背景は70年代だが、この「克美荘」は80年代半ばまで存在していたらしい。
そんな風呂なしアパートが並んでいた名残か、この界隈は今なお銭湯が多いと思う。
ワタシの自宅から歩いて通える範囲のみでも、少なくとも4軒は存在する
<JR駅南口のレジャー施設「湯宴ランド」は除く
昔ながらの銭湯では、夫とおぼしき遺影を背に番台に座るおばあちゃんとか、
小柄でヨボヨボなのに、いざ脱ぐと大阪市だったら配置転換では済まないような
見事なモノを背中一面に入れたおじいちゃんとか、さまざまな人生に会えるのが楽しい。
前置きが長くなったが、そんな銭湯の中でも、特別な個性派を今回は紹介する。
【ともの湯/東小岩5丁目1の3】
この銭湯の名物は、93年から「運行」を始めた鉄道ジオラマ(HOゲージ)
広さは実に9畳分に及び、男女兼用の休憩ロビーのほぼ半分を占める。
何でも、鉄道模型に1千万円、ジオラマに1千万円をかけたとか(!)
のみならず、ジオラマ内には小型カメラ2基を設置しており、
ロビーのモニター2台で、より臨場感のある映像をおがめる。
親子いっしょに楽しめる銭湯だが、
難点はジオラマに夢中になった子どもたちがなかなか帰ろうとしないことか
まあ、「早く帰るよ」と言いながら、ケータイで写真を撮り続けている親もけっこう多い。
肝心のお風呂は軟水風呂を売りに、ジェットバスや電気風呂などが並ぶ。
入浴料は大人450円。営業14時~25時。火曜定休(祝日除く)。
主人が長時間、模型を動かしてくれるので、子どもが多い週末の夕方以降がおすすめ。
レンタルのバスタオル(50円)なども用意しているので、遠方の手ぶら客でも大丈夫。
水分と鉄分を湯上がりに補給したい趣味の人は、ぜひ足を運んでほしい。
*アクセス・JR総武線の小岩駅南口から昭和通り商店街を南に直進して徒歩7分
(要は前回紹介した「わたでん」の目と鼻の先)
- 全日本後楽園大会
週末は新日本のスーパーJrのことばかりが気になっていたが、
他にも重要な大会が各地で目白押しだった。
まずは27日の全日本後楽園大会。アジアタッグは関本・岡林組が防衛。
世界ジュニアはKAIがケニオメから奪還。また、船木が来月17日の復帰を発表。
だが、戻る人あれば去る人あり。征矢匠がアゴの故障で引退。まだ2年目なのに。
- NOAH有明大会
26日のGHCタッグ戦は秋山・彰俊組が丸藤・ヨネ組に雪辱の防衛。
来月13日は三沢メモリアル大会。30日は高山デビュー20周年大会。
秋山・彰俊組は潮崎を交えて、森嶋・健介・越中組や高山・佐野・金原組と対戦。
彰俊×越中は「平成維震軍対決」として、スレた新日本ファンも注目か。
- ドラゲー佐賀大会
27日の諸富町でのドリーム挑戦者決定戦は、元気がビーチブレイクで問題龍を撃破。
ツインゲート戦はジミーズが戸澤・サイコン組を下して防衛。
なお、来月9日・10日の札幌テイセン2連戦では
スワン×シーサーのブレイブ挑戦者決定戦や
ジミーズ×ハルク・谷崎のツインゲート戦が決定。
さりげなく道産子選手を大事な試合に絡ませてきたなあ。