ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

J1第10節・横浜M×札幌

2012年05月09日 | コンサドーレ

 

北関東が竜巻・落雷で大荒れに荒れた6日、このこいのぼりで分かるように、

新横浜界隈もかなりの強風に見舞われた。無事に観戦できたのは幸運だった

<試合終了直後には、ピッチサイドの広告看板が多数、突風でふっとんだらしい

 

日産スタジアムは、昨年12月のクラブW杯準決勝の観戦以来。

札幌の試合となると、2010年11月の横浜FC戦以来になる。

この時は「俺たちの砂川誠」を生でおがむ最後と思い定めていただけに、

今回の試合の途中出場には、改めて感慨を覚えた。後半27分のシュート、惜しかったなあ

なお、「日産スタジアムでJ1札幌の試合を観戦」となると、

01年8月の岡田監督時代以来で、実に10年以上前にさかのぼる。しかし・・・

 

俊輔はともかく、ドゥトラまでスタメンで見られるとは、開幕前には想像もしなかった。

横浜のサイドだけ時間が止まったような不思議な感覚にw 


さて試合だが、3対21のシュート数が示すように点差以上の完敗。

ハーフタイムには「この展開で1対1はラッキーだわ」と2号と語り合った。

札幌の生命線であるプレスを無力化するのは、正確無比のパスワークと個人技

その最高峰がバルサのスタイルと考えるが、この日の横浜はそこまではいかずとも、

大黒・小野・俊輔・エヒメッシの前線4人が札幌を子ども扱いしていた。

特に、エヒメッシのドリブルのキレたるや、何回ブチ抜かれたか分からない。

愛媛時代も怖い選手だったが、ややもすれば孤軍奮闘に陥っていたのに対して、

現在は「失敗しても周りが何とかしてくれる」という信頼からか、突破に迷いがない。

よって、守る側が手こずる。ますます自信を深める。判断がどんどん速くなる。

そんな好循環の中にいるのでは、と思わせるドリブルだった。

対して、札幌はミスの連続で、マイボールをすぐに相手に渡してしまう状態に逆戻り。

数少ない好機も詰め切れないままに。日高のクロスに失望。大学時代のFWの血はどこに

期待の櫛引も、PA内でボールを挟んでノースと見つめ合いモジモジする有り様

それでも、残り15分の段階で1対1だったから、勝機が全くなかったとは思わない。

実は、横浜が大黒⇔マルキと交代した時は、正直「しめた!」と考えた。

ゴール前で散々イヤらしい動きを繰り返していた大黒よりも、

試合勘が戻り切らず、動きも重たげなマルキの方が組し易そうに思えたからだ。

しかし、そのマルキに3人寄せたところをサイドに流され、

小野にドフリーのクロスを許したあげく、最後は谷口のヘッドが決勝点に。

一連の流れは、大宮戦のカルリーニョスの先制点のリプレイのようだった。

同じパターンの失点を繰り返しては、そりゃあJ1では勝てない。

櫛引がこの悔しさを忘れず、札幌に戻って居残り練習を自身に課したのが救いである。


そして、ホスンについて。ホスンの好セーブなしでは、いくら失点したか分からないが、

どうもフィードの不安定さがまたまた叩かれている気配である。

強風下の試合ながら、横浜の飯倉のフィードが正確に前線に収まっていた様子とは

確かに対照的だった。だが、その飯倉も一朝一夕に、そんな技量を得たのではない。

現在のホスンと同じプロ2年目のシーズンは、当時JFLの熊本でもがいていた。

九州在住だったワタシは、この時期の飯倉の苦闘を知っている。結局、J2参入に失敗したし

ホスンには、J1の舞台で経験を積めることに感謝しつつ、日々の努力を重ねてほしい。

最後に主審の今村義朗氏。明らかに横浜の選手に当たったボールでCKの誤審。

ビジョンのリプレイを一切見ようとしなかった、その頑なさには感服した。

「球場でリプレイを延々と流すな」と、ヘタレなクレームを付けているプロ野球の審判団は、

今村氏のメンタルを少しは見習うべきだろう。むろん双方への皮肉である


  • ソフトバンク、ペニーの退団を発表

「メジャー119勝右腕がわずか1戦64球で退団」とニュースになっているが、

こんな時は札幌サポでよかったと思う。

1戦はおろか、キャンプ中に退団した外国人選手を知っているから、まるで動揺なし。