

鼓「一体どういう・・・


透明「インナースペースは、意識の集合体

君達二人がその中で会話や情報交換が
出来るなら、二人のどちらかが、
そのスペースを作ったわけじゃ~無い

そうなれば当然、そこのスペースを
作り出した管理者の存在は不可欠になる

そうしないと、インナースペース内で
常に同じところを維持することは出来ない
からね

鼓「そ、それじゃ~、俺達の潜在意識に、
俺と同じような存在がもうひとりいるって
ことなのか


透明「いや


簡単に言えば、君達二人を産み出した
本当の人格

鼓「ほ、本当の人格・・・

透明「だからと言って、君達の人格が偽物という
ワケではないんだ

一人の人格だからね

鼓「う~~~ん・・・こんがらがってきた

透明「う~んと、もともとその管理者となる人格が、
君達の本体で、君達はその本体となる人格から
別れた部分なんだ

要するに、管理者の人格は君達二人の人格を
合わせた者と言えば分りやすいかな

鼓「それじゃ~、その管理してるヤツが本当の俺達


透明「そう言うことになるね

鼓「・・・もし、その本体に俺達が戻れば、
俺達二人を合わせた一人の人格になるってことか

透明「うん


鼓「・・・なるほど~・・・ということは・・・
俺と楓が・・・意識とか考えが消えるんじゃ
なくて、要するに・・・融合するってことか

そうなると・・・俺の考えも、楓の考えも
持ち合わせた一人の人格ができて・・・・・。」
さすが鼓くん、私の言った意味をしっかり噛み砕いている

さて、ここからが大切だな

鼓「先生

わかったよ

要は、俺達二人が消えるのではなくて、
自然と一人の人格に戻るってことだろ

それは、自然なことで、どちらの人格も
本当の人格の中で生きている状態と考えれば
いいんだよな

透明「大正解

鼓「でも・・・どうすれば・・・。」
透明「鼓くん、よ~く聞いてね

君達が潜在意識の中で話しをしたり、
情報交換をしたりするのって、決して
表面上で起こってることではないんだ

鼓「

透明「普通、別々の人格の人が情報を交換したところで、
その内容や本当の真意の部分は受け取れない

でも、君達二人は、深層心理の深い部分でつながって
いるから、事の全てを感情から現状まで
記憶を何処かで共有できているんだ

鼓「どういうことだ

透明「鼓くんは、何故楓さんの部屋を荒らしたの

鼓「そ、それは・・・


透明「鼓くんは、楓さんから今の状況を聞いて
楓さんを引っ越しさせたかったんでしょ

鼓「・・・。」
透明「マンションの住人、まあ、隣の人の嫌がらせが
気になってたんでしょ

それが隣の人の嫌がらせとは気づいてなかった
みたいだけど

いる分、隣の人の嫌がらせだと確証を持てたんじゃない

鼓「・・・ふ~っ


そうだよ

隣の女がポストや扉に嫌がらせしたり、夜中に
壁叩いたり


あうよりはいいからよ

真っ先に隣のヤツが疑われて、後ろめたい分
ドギマギしてたから、ざま~みろって感じで
スッキリしたけどな~

透明「やれやれ

要するに、君達二人は通常知り得ない情報も
記憶や映像として共有出来ているからこそ
それが出来たってことなんだ

鼓「なるほどな~

本来はあり得ないってことか・・・。」
透明「そう言うこと

やってもらうことがあるから、しっかりと
覚えておいて欲しいんだ

深層心理の不思議、そして二人の人格、
いよいよ鑑定ファイルも大詰めです

続く・・・。
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