真理の仮面・7
透明「鼓くん・・・私はどうすれば良いと思う」
私は鼓くんに素直に聞いてみたかった
鼓「そ、それは・・・。」
透明「鼓くんは、もう私の考えを理解しているよね
でも私は、それが正しいのか
正直、わからないんだ
どうしたいのか 鼓くんの素直な気持ちを
聞かせて欲しい」
鼓「・・・・・・。」
私は、鼓くんと言う人格を楓さんの人格に
戻すことが良いことなのか 悩んでいた
もちろん、戻せるかどうかは、その後の
話だが、その考えを模索するべきなのか
苦悩する・・・。
鼓くんを楓さんの人格に戻すということは
今の鼓くんの人格は消えてしまうだろう
その事を鼓くん自信わかっているのだと想う・・・。
鼓「・・・俺は・・・生きたい・・・。」
透明「」
そうだよな・・・今の鼓くんという人格は
生きていて、人格を無くすということは
死に近い意味を持つことになる・・・。
透明「ごめんね 鼓くん・・・非道いこと
聞いちゃったね」
鼓「いや・・・それが正しい考えだと想うよ・・・。」
少し、重い空気が漂う・・・。
鼓「なあ」
透明「んっ」
鼓「楓は、どう思うのかな」
透明「うっ・・・それって、楓さんに全て話すって
ことだよ」
鼓「・・・やっぱり、ショックだよな~・・・。」
透明「・・・・それでも鼓くんが、聞いてみたいと
想うなら、私が傷つかないように話すことは
出来るけど・・・
でも、楓さんが鼓くんのことを知って、
どういう答えを出すのかは、計りかねる・・・」
鼓「・・・なあ、先生」
透明「なに」
鼓「もし、このまま楓は何も知らない状態で
普通に過ごしていたら、どうなるのかな~」
透明「・・・ふ~っ・・・鼓くん、正直に言うと
この状態を続けていると、楓さんの自我が
崩壊して行く可能性がある」
鼓「」
透明「多重人格障害は、その障害の根本である、
深層心理への傷や外傷が自分の心を救う為に
人格を分離してゆくケースが多い
この先、楓さんの深層心理が判断を下せば
他の人格が形成させて、どんどん増えてゆく
可能性があるんだ深層心理は、強いようで
脆いものでもあるだからこそ、楓さんが
傷つく度に、人格を形成して仮面の人格を
作り続けてゆくそうなれば、楓さんの人格は
どんどんその影を潜めてゆき、楓さんとして
生きられる時間は無くなるに等しい状態に
なってゆく・・・。」
鼓「そ、そんな」
透明「人は誰しも幾つもの仮面をもって生きている
それは、己が傷つかないように自然と作り出されるたり
相手に合わせるためのものだったりする
でもね、それは深層心理がもつ防御本能でもある
人格障害の人は、それが完全に区分けされ、
しっかりとした人格として形成されてしまうんだ
私はそのことを否定するつもりは無い
逆に、己を守る力が強い素晴らしい能力だと想う
でも、深層心理は、時々やり過ぎてしまうこともあるんだ
防御のあまり、自己としての人格を度外視しすぎてしまい、
理性の人格を失うことに気がつかなくなる
だからこそ今ここで、考えなくてはいけないんだ」
(多重人格障害にも幾つもの症例があるので、これは
全ての人に当てはまるものではありません
今回の説明は、鑑定を行っている鼓くんと楓さんの
ケースなので、100%の方が当てはまることは
ありませんのでご容赦くださいね)
鼓「・・・・・・そうか・・・。」
透明「・・・・・。」
しばらく、無言の時間が流れてゆく・・・。
鼓「よし」
透明「」
鼓「先生さ~楓が傷つかないように、話せるんだろ
やっぱり、楓には話してくれないかな~
その方が、何だかスッキリするような気がして」
透明「鼓くん・・・・・わかった」
鼓「それじゃ~俺、トイレに行ってくるわ~」
透明「へっ」
鼓「楓の記憶が重なって、俺の意識が混濁すれば
楓に戻れることは自分でもわかってるから、
交代してくるよ
先生 よろしくな」
鼓くん・・・。
鼓くんは、トイレに向かう
本当は、苦しいだろうに 無理をして・・・。
しかし・・・何て話を切り出そう
約束した手前、楓さんを傷つけることは出来ないし
とにかく、楓さんが戻るまで、ちょっと考えないと・・・・。
次回、楓さんに真実が告げられる・・・。
続く・・・。
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透明「鼓くん・・・私はどうすれば良いと思う」
私は鼓くんに素直に聞いてみたかった
鼓「そ、それは・・・。」
透明「鼓くんは、もう私の考えを理解しているよね
でも私は、それが正しいのか
正直、わからないんだ
どうしたいのか 鼓くんの素直な気持ちを
聞かせて欲しい」
鼓「・・・・・・。」
私は、鼓くんと言う人格を楓さんの人格に
戻すことが良いことなのか 悩んでいた
もちろん、戻せるかどうかは、その後の
話だが、その考えを模索するべきなのか
苦悩する・・・。
鼓くんを楓さんの人格に戻すということは
今の鼓くんの人格は消えてしまうだろう
その事を鼓くん自信わかっているのだと想う・・・。
鼓「・・・俺は・・・生きたい・・・。」
透明「」
そうだよな・・・今の鼓くんという人格は
生きていて、人格を無くすということは
死に近い意味を持つことになる・・・。
透明「ごめんね 鼓くん・・・非道いこと
聞いちゃったね」
鼓「いや・・・それが正しい考えだと想うよ・・・。」
少し、重い空気が漂う・・・。
鼓「なあ」
透明「んっ」
鼓「楓は、どう思うのかな」
透明「うっ・・・それって、楓さんに全て話すって
ことだよ」
鼓「・・・やっぱり、ショックだよな~・・・。」
透明「・・・・それでも鼓くんが、聞いてみたいと
想うなら、私が傷つかないように話すことは
出来るけど・・・
でも、楓さんが鼓くんのことを知って、
どういう答えを出すのかは、計りかねる・・・」
鼓「・・・なあ、先生」
透明「なに」
鼓「もし、このまま楓は何も知らない状態で
普通に過ごしていたら、どうなるのかな~」
透明「・・・ふ~っ・・・鼓くん、正直に言うと
この状態を続けていると、楓さんの自我が
崩壊して行く可能性がある」
鼓「」
透明「多重人格障害は、その障害の根本である、
深層心理への傷や外傷が自分の心を救う為に
人格を分離してゆくケースが多い
この先、楓さんの深層心理が判断を下せば
他の人格が形成させて、どんどん増えてゆく
可能性があるんだ深層心理は、強いようで
脆いものでもあるだからこそ、楓さんが
傷つく度に、人格を形成して仮面の人格を
作り続けてゆくそうなれば、楓さんの人格は
どんどんその影を潜めてゆき、楓さんとして
生きられる時間は無くなるに等しい状態に
なってゆく・・・。」
鼓「そ、そんな」
透明「人は誰しも幾つもの仮面をもって生きている
それは、己が傷つかないように自然と作り出されるたり
相手に合わせるためのものだったりする
でもね、それは深層心理がもつ防御本能でもある
人格障害の人は、それが完全に区分けされ、
しっかりとした人格として形成されてしまうんだ
私はそのことを否定するつもりは無い
逆に、己を守る力が強い素晴らしい能力だと想う
でも、深層心理は、時々やり過ぎてしまうこともあるんだ
防御のあまり、自己としての人格を度外視しすぎてしまい、
理性の人格を失うことに気がつかなくなる
だからこそ今ここで、考えなくてはいけないんだ」
(多重人格障害にも幾つもの症例があるので、これは
全ての人に当てはまるものではありません
今回の説明は、鑑定を行っている鼓くんと楓さんの
ケースなので、100%の方が当てはまることは
ありませんのでご容赦くださいね)
鼓「・・・・・・そうか・・・。」
透明「・・・・・。」
しばらく、無言の時間が流れてゆく・・・。
鼓「よし」
透明「」
鼓「先生さ~楓が傷つかないように、話せるんだろ
やっぱり、楓には話してくれないかな~
その方が、何だかスッキリするような気がして」
透明「鼓くん・・・・・わかった」
鼓「それじゃ~俺、トイレに行ってくるわ~」
透明「へっ」
鼓「楓の記憶が重なって、俺の意識が混濁すれば
楓に戻れることは自分でもわかってるから、
交代してくるよ
先生 よろしくな」
鼓くん・・・。
鼓くんは、トイレに向かう
本当は、苦しいだろうに 無理をして・・・。
しかし・・・何て話を切り出そう
約束した手前、楓さんを傷つけることは出来ないし
とにかく、楓さんが戻るまで、ちょっと考えないと・・・・。
次回、楓さんに真実が告げられる・・・。
続く・・・。
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