

透明「はぁ~

仕方がないか


さっさと構えろ

赤織「は、はい


白装束の女性は、地を這うようにウネウネと
胴体を長くして、こちらに近づいてくる

体長は先程の大蛇よりは小さく2メートル程度
しかし、その霊圧は先程とは比べ物にならない
ほどまで高まっている

透明「とうとう正体あらわしたな

赤織「あ、あれって

透明「蛇毒気神(ダドクケガミ)

まあ、古事記にでてくる本物じゃないけど
ああいった類い、特に蛇の神格化した
穢神は、そう呼ばれてる

赤織「か、神様なんですか

透明「気にするな


赤織「はい

神格化した穢神・・・そのほとんどは
手に負えなくなった怨霊を神と崇め、
贄を用意したことで霊格と信仰が一定に達した存在、
つまり人間が作り出した仮初の神というもの

本物の神からすれば、忌むべき存在となる

蛇毒「お主


透明「いえいえ、謀ったなんて滅相もない

謀ったのは、あなたの方でしょ

蛇毒「くくくっ、喰えんヤツだのぉ~

そう思わんか


赤織「

蛇毒「くっ


蛇の執念は恐ろしい・・・特に知恵をつけた
白蛇は、息をするように呪術を使ってくる

赤織の名が呼ばれた時点で、こいつは呪術に
特化した戦いを好むのがわかる・・・。
透明「そうやって人を操り喰らってきたんだろう

そろそろ、裁かれてもらうぞ

私は拳に梵字を纏わせる


蛇毒「ぐっ

透明「アカ


赤織「

「グパ~~~~ッ



蛇毒の口から、気色悪い色の液体が飛び散る

それを上手くかわし、距離を詰める

透明「アカ


赤織「は、はい

ぬ・・・り・・・すす・・け・・・。」
赤織が神代術を叩き込み相手をひっくり返す

すかさずその状態を利用し頭を地面に叩きつけ
抑え込む

透明「でかした

私は蛇の心臓部分めがけて、思いっきり
霊力をはらんだ拳を叩き込む


蛇毒「ぎぃやぁぁぁぁぁ~~~

静まり返った廃村に蛇毒気神の叫び声がこだまする

蛇毒「おのれ~~~~~~っ

透明「ちっ

蛇毒気神は、私達の包囲網をスルスルと
くぐり抜け、距離を取る

蛇毒「しゃ~~~っ


透明「だいぶ霊力が落ちてますよ

蛇毒「黙れ!!黙れ!!黙れ~~~っ

赤織「お兄ちゃん、挑発したら

蛇毒「キィシャ~~~~~~ッ

またもや、呪術発動・・・・。
先ほどまで廃神社にはられていた結界が
突然空間を圧迫しはじめる

赤織「こ、これって、ヤバイヤバイヤバイヤバイ

続く・・・。







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