


田中「それって、どういう・・・

透明「皆さんが、この子達の言葉がわからない
ように、この子達も皆さんの言葉を
理解しているわけではありません

all「えっ


透明「多分、皆さんはこの子達と過ごしているうちに、
この子には私の言葉が分かっている

と思ってしまっていて、この子の言葉が
分かっていないのは、自分だけだと
思っていませんか

犬飼「で、でも、この子はちゃんと返事をしますよ

透明「確かに、この子達の名前を呼ぶと、反応したり
しますから、この子達は人間の言葉を理解して
いると思えるのですが、実はそれはこの子達に
とっては、合図でしかないんです

柳原「えっ

透明「う~んと


ちょっと、キャンディちゃんの
名前を呼んでみてくれますか

角田「は、はい


キャンディちゃん、振り向く・・・。
角田「キャンディ

キャンディ「ニャ



キャンディちゃん、角田さんに近づく・・・。
角田「えっと・・・来ましたけど・・・

透明「来ましたね

キャンディちゃんのコミュニケーションを
人間の言葉で説明しますね

all「

透明「今、角田さんは、キャンディちゃんを呼びました

キャンディちゃんは、ご飯だと思って近づいてきました

角田「えっ

透明「今、キャンディちゃんの頭の中では
自分を呼んだ

キャンディという言葉が、ご飯の合図
という認識になっていたということです

もちろん、この子はまだ小さいので、この発音が
自分の名前だとは認識できていないというのも
あるかもしれませんが

動物には、名前という概念が無いんです

例えば、みーすけちゃんのように、年齢を重ねて
いる場合は、その発音が自分を呼んでいるものと
捉えられているのですが、本来は名前という
認識が無い子達からすると、飼い主以外の人が
同じ発音をしても、自分を呼んでいると
認識しない子すらいます

犬飼「な、なるほど

きゃん太の言葉がわかりませんから
きゃん太だけはこちらの言葉を理解している
と思っていたのは、かなり傲慢な考え方
かもしれませんね・・・

服部「で、でも、家の子は言葉を話しますけど・・・。」
透明「クーちゃんの場合は、言葉としての音を真似ていて、
記憶しているんです

服部「えっ

透明「クーちゃんは頭も良いので、飼い主の言葉を
繰り返すことで、その発音を記憶し
誰かが話しかけてくると、記憶から出てくる言葉を
繰り返す、というようにしているのだと思います

よく、テレビとかで昔話を最後まで話す子なども
いますが、これも音を覚えさせたことで繰り返し
発することができている

つまり、きっかけとなる音さえあれば、記憶から
似た音を探して発声するんです

「おはよう

「おはよう



ですから、ここまで沢山の言葉を覚えていても
言葉のキャッチボールが成立しないのは、
自分の使っている言葉が、何を表しているのか

それがどういうものなのか


もちろん、この子達にはそこまでは必要がない
ものなんですけどね

服部「ううっ


田中「せ、先生

コミュニケーションが取れるんですか


透明「う~ん


all「

透明「・・・・・・・。」
私が、バラバラに動いている子達を凝視すると・・・。
徐々にペットちゃん達が集まってくる

クーちゃんは肩に、みーすけは膝の上に、
きゃん太は私の右側に寄り添い、エリンは私の後方に座り、
キャンディは私の手にじゃれてくる

all「

一体、何が起きたのか

続く ・・・。







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