

それから三年
・・・私は基本となる修行を終え

初めて百薬師としての仕事にのぞむ・・・。
その時の驚きと苦しさは、今でも覚えている。
禁精呪術医師の仕事は、単純にして過酷なものだった、
主な仕事は、病気の人間からその病気を取り出し、
自分に宿すことから始まる
自分に宿すことから始まる

その方法は様々で、患者の唾液や排出物からでも
摂取しなければならない・・・とにかく、病気に
摂取しなければならない・・・とにかく、病気に
伝染ること、病巣を受け取ることから始めなければならない・・・。
病気に感染した後は、とにかく生き残る必要がある

禁精呪術医師が病を克服したあかつきには、
その血に肉に、その病気を治す力が宿り、その血を肉を
今度は患者に与えて、病苦から救い出す・・・。
今度は患者に与えて、病苦から救い出す・・・。
今の時代で考えれば、病気に対する免疫抗体を
自らの身体で作り出すということになるが、
もちろん、感染した病気が必ず治るという保証もなく、
多くの薬師が命を失い、その危険性から禁忌とされていた。
雪乃「うううっ・・・・
」

身体が痛い ・・・息ができない ・・・。
あらゆる病魔から身を守り、乗り越える力をつけるための
修行を行ってきたが、その病気の苦しさ辛さ痛みは、
消えることはない
消えることはない

それらのことを一身に受け止め、とにかく生き残る

最初に乗り越えるべき病は、村を今でも襲い続ける
流行り病・・・村の皆が苦しんでいる・・・。
流行り病・・・村の皆が苦しんでいる・・・。
雪乃「・・・私が・・・助けなければ・・・うっ 

・・・・・・・お・とう・・さん・・・
」

この時の私は、自分が生かされている
意味を求めていたような気がする・・・。
意味を求めていたような気がする・・・。
人の痛み、苦しさ、辛さを身に纏うことで、
多くの人の心底を知り、救うことだけを考えながら、
同時に自分の心にある罪の意識や罪悪感を
誤魔化していたのかもしれない
多くの人の心底を知り、救うことだけを考えながら、
同時に自分の心にある罪の意識や罪悪感を
誤魔化していたのかもしれない

その後、病を乗り越えた私の血肉は、
薬と称し、兵助達が上手く村人に配り、
流行病はその影を失っていった・・・

そしてこの後、口伝てに広がっていった噂が、
禁精呪術医師のもう一つの仕事を呼び込むこととなる 

続く ・・・。







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