

雪乃「お師様、準備整っております・・・。」
神主「おお
神楽舞は最後じゃが、大丈夫か
」


雪乃「はい
滞りなく・・・。」

神主「神は降りてこようか
」

雪乃「はい
ちゃんとお話させていただきました
」


神主「よし
始めるか
」


五穀豊穣・・・その地域で一番の祭りは、
春の息吹を感じた頃に行われる

この日は、神社と一体となっている仏閣からも
豊穣の為の経を読む僧が幾人も降りてくる

僧正「雪乃
神は御所におわすのか
」


雪乃「はい
」

僧正「しかし・・・不思議な娘よなぁ~



幼い頃より現し世とはかけ離れた場を見て
とれる眼を有するとは・・・。」
とれる眼を有するとは・・・。」
雪乃「忌むべき眼でございます
」

僧正「ふむっ
・・・出すぎるでないぞ
」


雪乃「はい
」

この頃の神仏の序列は明確で、とくに人が統べる
神社仏閣では、位が2つほど離れていた

神を奉る神社よりも仏を奉る仏閣の方が
人からの信仰も厚く、位も高かったのだ・・・。
私は、後ろを向きながら舌を出しつつも、
神楽舞の準備をする

「ドン
」

雪乃「きゃっ
」






雪乃「
・・・・このクソ坊主




まだ生きてたのか
」





雪乃「はいはい
兵助さん


まだ、僧名ももらってない半人前が、
何のようですか
」

兵助「くっ
」

この嫌味な奴は、兵助と言う・・・。
雪乃「・・・・
」

兵助「・・・・
」

雪乃「ぷっ
」


兵助「あはははははっ
」


二人は、身寄りのない幼馴染みだ

雪乃は、神社へ
兵助はその一年後に仏閣へ


幼い頃より喧嘩ができる唯一の友達だった

雪乃「はははっ
兵助、元気だったか
」



兵助「ああ
とりあえず元気だ


そう言えば、俺、僧名もらったぞ
」

雪乃「本当か
」

兵助「うん
浄療(じょうりょう)だったか




正直、兵助のままで良いんだけどな
」

雪乃「おめでとう

浄療か~
薬師(くすし)のお前に合ってる

名前じゃないか

さすが、天岱(てんだい)さん
」

兵助「し~~~っ
今日は僧正様と言わないと、

後で怒られるだろ

今日は何時にも増しておっかねぇ~んだから
」

雪乃「くすくす
確かに、気合入っていたよね




いつもなら、ゆ~き~の~
元気か~~


って、信じられない声出すのにね
」

兵助「僧正様がそんな声だすの、お前にだけだから



普段から、本当に厳しくて怖い師匠なんだぞ
」

雪乃「あんたのデキが悪いからじゃないの
」

兵助「うっ
それ言うか~~~
」



そんな話をしている中、祭りが始まる

皆、緊張しながらも祭りは進み、今年の豊穣を
願う人々の想いが宙を舞っていた
願う人々の想いが宙を舞っていた

その想いを神楽舞で集め、神に奉納する・・・。
全ての行事が終了する頃には、神からの啓示を賜る
占いの様な儀式に移り、今年を占う
占いの様な儀式に移り、今年を占う

次回、占いの結果が ・・・。
続く ・・・。







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