

霧神「よくも~
邪魔をしてくれたわね~


グル・ジャ・カク・ゲン ・・・・。」
まただ
一体、この人の呪法は何なんだ


揚羽「・・・よくも ・・・ご主人様を傷つけて
くれましたね・・・許さない ・・・
」
くれましたね・・・許さない ・・・


霧神「クククッ
一瞬で壊してあげる
」


空気が圧縮してゆく様な威圧感が立ち込める

透明「
」

一瞬にして間合いを詰める霧神さん

さっきよりも早い

揚羽「
」

透明「揚羽
後ろ
」


霧神「遅い
」

「ドスッ
」

さっきとは違う、付呪の施されているであろう
ナイフのようなモノが揚羽の身体に突き刺さる

霧神「くくくっ
」

揚羽「はぁ~
・・・こんなものですか
」



そう言うと、揚羽の身体がはじけ飛ぶ

その周りには、無数の黒揚羽蝶が

霧神「なっ
」

揚羽「まったく
・・・こんな程度で驚かれても
」


黒揚羽蝶は、霧神さんの身体にへばりつくように
集まって行く・・・そして

霧神「きゃっ
」


集まった黒揚羽蝶は、いつの間にか黒揚羽に戻り、
霧神さんを地面に押し付け、腕を締め上げていた

揚羽「一瞬でしたね
」


霧神「何を
くっ
離しなさい
」




揚羽「そう言われて、ハイそうですか
って

離してしまうのは、ご主人様くらいなものです
」

おいおい
何で、そこでご主人様をディスるんですか




揚羽「ご主人
こいつ、どうします


喰らっても
」

そこは、変わらないのね

透明「駄目に決まってるでしょ

六羽、ありがとう
後は自分で出来るから
」


六羽「ム~ッ
ポンッ


ほんとうに
だいじょおぶ~
」


透明「ああ
大丈夫だよ
ありがとうね
」



揚羽「ええ~っ
ご主人様~っ
私には~
」




透明「はいはい
揚羽もありがとう


本当に助かったよ
」

揚羽「えへへっ

でも、ご主人
」

透明「んっ
」

揚羽「この程度の相手に、傷をつけられるなんて、
どうしちゃったんですか
どうしちゃったんですか

ご主人が本気なら、瞬殺でしょうに
」

透明「あっ、いや、その、なんだ~
」

揚羽「まさか
・・・女性だからですか
」



透明「い、いや~っ
」


揚羽「はぁ~
・・・殺されかけておいて、

フェミニストとか、勘弁してください
」


透明「うっ
ま、まあ、それだけじゃないんだけどね
」


揚羽「えっ
まさか、この女のことが
」



透明「いやいやいやいや
そう言うんじゃなくて・・・。


・・・何だか・・・昔から見ていたと言われて
・・・私が未熟だから、気が付いてあげられなくて・・・。」
揚羽「申し訳ないとか思ったんですか
」


透明「う、うん
」

揚羽「はぁ~~~~~~っ





ご主人は、馬鹿ですか 
」


透明「うっ
す、すみません
」


揚羽「まったく
・・・変わらないのですね
」


透明「ごめん・・・
」

揚羽「ま、まあ
そ、そんなところが、ご主人の良いところというか


そ、そうですね
こ、今回は、許してあげる
」


透明「クスッ
ありがとう
」


このやり取り・・・

何だか、やっと二人が帰ってきた実感が湧いてきた

揚羽「ところで、ご主人
」

透明「
」

六羽「
」

な、なんだ



この禍々しい気は

今までに感じたことが無いほどの圧倒的な悪意



霧神「クスクスクスクスッ
」

透明「
」

霧神「アハハッ
アハハハハハッ
」


やばい
何だかわからないけど、霧神さん、壊れた笑い方してる 




続く ・・・。







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