

透明「まあ、大体の事情はわかりました

多分、柄野さんは手鏡を使って鬼と
契約をしてしまったのでしょう
契約をしてしまったのでしょう

それも、鬼の子を身体に宿す形でね
」

柄野「鬼の子
」

透明「もともと柄野さんの心には、鬼になれる
だけの単体の念が蓄積されていた

そこに手鏡を鬼門方向を写すように
願をかけてしまい、鬼門が開いたんだと
思います
願をかけてしまい、鬼門が開いたんだと
思います

鬼門の風に当てられ、心にあった念は
具現化し、契約条項が結ばれ、身を犠牲に
誰もが恐れ従う先生像を完成させる鬼と
変貌してしまったんだと思います
」

柄野「わ、私は、強くなって皆を・・・変えて・・・
」

透明「そう
鬼というのは、単純な煩悩から産まれる

存在です
そういう意味では、柄野さんが望む

複雑な想いを汲む存在ではないんです

生徒達を従える

学校を従えることができる存在となる

それは、鬼からすれば恐怖という形でも
試行はできるんですよ
」

柄野「そ、そんな・・・
」

恵那「じゃ、じゃあ、このまま行くと、向日葵ちゃん
本物の鬼になっちゃうの



先生なら、何とかできるんでしょ
」

透明「それを今から確かめてみる
」

柄野「
」

恵那「
」

透明「今から、独り言を言うけど、気にしないでね
」

柄野「は、はい
」

恵那「なにそれ
」

透明「揚羽
」

揚羽「黒揚羽 です
」

透明「うっ
もういいじゃん
」



揚羽「名前は大切です
」

透明「・・・・・・・。」
揚羽「・・・・・・・。」
恵那「
」

柄野「
」

透明「・・・・・・・。」
揚羽「・・・こ、今回は、ゆ、許してあげる
」

相変わらず、よくわからん性格してるな~



透明「今までの話、聞いてた
」

揚羽「はい
しかし、ご主人はバカですか
」


透明「な、なにいきなり言って
」


揚羽「あの女の身体の中にいる鬼を式神化しようと
してるんですよね
」

透明「うっ
」

揚羽「はぁ~
なぜ見ず知らずの人間をご自分の身を
犠牲にしてまで助ける必要があるのか

犠牲にしてまで助ける必要があるのか

20文字以内でお答えください 
」


透明「に、20文字以内って

はぁ~
助けるのに理由なんていらないでしょ
」


揚羽「ぶっぶ~っ× 20文字を越えました
」

透明「なっ
越えてないじゃん
」



揚羽「いいえ
越えています
」


透明「たすけるのに・・・・。」
私は、指を折りながら数える・・・

透明「・・・・揚羽さん
もしかして、最初のはぁ~も


数えていませんか
」

揚羽「いけませんか
」

透明「・・・もう良いです
」


恵那「せ、先生
大丈夫
」



透明「あっ
ご、ごめんね
もう少しだから待ってて
」



揚羽「この小娘、いつもご主人をピンチに追いやりますね

排除しましょうか
」

透明「お、おい
物騒なこと言うんじゃない
」



揚羽「・・・わかりました
ところで、

私は何で呼ばれたのでしょう
」

透明「あっ
そうそう


揚羽は、彼女の中の鬼を引きはがせる
」

揚羽「はい
彼女が死んでも良いのなら
」


透明「いえ
よくありません




それじゃ~、彼女の鬼を式神にすることは
可能だと思う
」
可能だと思う

揚羽「・・・・・・YES
理論上は・・・。

しかし、彼女の命と等価の提示がなければ
無理でしょうね
」

透明「やっぱりそうか・・・

命と等価のものって、何かないかな

鬼の好きなものとか
」

揚羽「・・・・・う~ん、天甘露(あまかんろ)なら
」

透明「それだ
」

天甘露とは 

続く ・・・。







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