

もう少し、彼の心の声が聞きたい・・・。
泰之「ダメなんだよ・・・

考えたくなくても、考えちゃうんだよ

こんなに頑張っているのに、どうして
何をやっても上手くいかないんだよ

どんなに苦しくても、誰にもわかって
もらえない気持ちなんか、あんたには
わからないだろ


わかってるんだよ

ことぐらい・・・。
でも、身体がゆうことをきいてくれない

気持ちが前に向いてくれない

恐いんだよ

もっと症状が非道くなってゆくことが

痛いんだよ



この苦しみは誰にも理解出来ない

あんたに理解出来るのかよ

彼の言葉が重くのし掛かる・・・。
それでも、彼の精一杯の叫びが聞けた
ことが、私は嬉しかった・・・。
透明「わかるよ


泰之「・・・・はぁ~

透明「

泰之「やっぱりあんたも、他の人と
同じなんだね・・・。
そんなの言葉だけじゃないか

どこがどうわかるっていうんだよ

透明「それなら、なんでさっきから
お母さんにも言えなかったことを
私に言ってるの

泰之「

透明「泰之くんは、わかってるんじゃないの

私なら、わかってくれるって

泰之「えっ

透明「私には、君の声がわかって欲しいから
わかって貰おうとしているように
聞こえてくるんだ

君は、肌で感じてるんだろ

私ならわかってくれるって

泰之「そ、そんなこと・・・。」
透明「大丈夫だよ

君の痛みも苦しみも理解出来るから

泰之「・・・そんなの・・・
・・・偽善だよ・・・。」
やっぱりそう見えちゃうよね・・・


透明「今の君は、頭にモヤがかかったような
状態だよね

それに、常に頭が重く、強い気怠さが
付きまとっている

泰之「

透明「少し気分が良い日には、何かしなくちゃ

外に出なくちゃ

急激にその感覚が戻ってきてしまい、
尚かつ胸が急に苦しくなったり、
頭が痛くなったり、
吐き気が出てきたりもする・・・。
それでも、それに抗おうとすると
もっとその感覚が強くなる

このままじゃ無理だと判断した君は、
想うようにいかない心と身体を疎み、
自分自身を蔑んでしまう・・・。
でも、常に君自身はこのままじゃいけないと
葛藤している

そのことで、心が苦しく、常に不安に苛まれ
実際に、呼吸が出来なくなったり、
心臓が握られているような痛みに
襲われることがあるはずだよね

その痛みは、本当に体感しているモノなのに
病院に行っても身体の異常は見られない

うつ病は、目に見えないからこそ
周りの人が理解しにくいものなんだと
いうことを、君自身も理解しているよね

わかってもらえないなら話さない方がいい

話してもわかってもらえない時には、
もっと自分が傷つき、苦しくなることを
君なりに理解しているんじゃないのかな

泰之「

うつ病を患うということは、自分自身では
本当にどうしようもない痛みや苦しみを
伴うことになる

それは、誰にもわかってもらえない
孤独との闘いでもある・・・。
私は、泰之くんの心を救うべく
優しく言葉を連ねてゆく

続く・・・。
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