しょう爺あーっと宮古

宮古島ではじめたサードライフ。気が向くまま不定期に面白いことあったら伝えます。

ラムサール登録候補地

2011-01-19 17:35:10 | エコアイランド

久しぶりの晴天ではございますが、いつまで続いてくれるのでしょうか。

晴天の島はそれはもう美しさ満載でございます。

そこでうれしいニュース。

昨日、環境省の企画官が市役所にラムサール条約登録要件や手順を説明に来たそうで、2012年11月のCOP11@ルーマニアでの登録をめざす事が決まったそうであります。

場所は、拙宅の前浜からちょっと南の与那覇湾。例のヌーマ像が置かれているサニツ浜のことです。 

ラムサール条約についておさらいしましょう。

特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約

でしたよね。日本では、前住地の愛知県の藤前干潟をはじめとして、釧路湿原・尾瀬・琵琶湖・宍道湖等37ケ所が登録済みです。沖縄県では5か所目。

与那覇湾の特徴は、干潮時には700ha(東京ドーム約150個)に及ぶ干潟が現れ、リュウキュウスガモ、リュウキュウアマモ等8種の海藻の混成藻場であるとともに、日本のシギ・チドリ類のほとんどすべてが確認されていることです。

また、「天然海ぶどう」の産地でもありましたが、近年はあまり採取されなくなったようです。

過去には、地下ダムと同時に淡水化計画(海へ流出する淡水を堤防で仕切り内側を淡水湖にするという計画)が持ち上がったこともありましたが、地元漁民の反対で中断したという経緯があります。

今日、満月で大潮干潮時の与那覇湾です。

 

ここには、マングローブが保護されており、自宅に近いこともあってお気に入りの場所になっております。

            


水が湧く

2011-01-17 15:49:56 | しらべもの

 

ここのところ本当に寒いっす。

昨日はついに最低気温が10℃を割って9.4℃、最高気温が13.9℃。風速12mの風に体温を奪われて体感温度は5~6℃かなあ。

阪神大震災から16年。当時、爺は広島にいましたなぁ。阪神高速の橋脚が倒れているのを見たときは言葉を失って、土木の限界を突き付けられたショックを受けたのを覚えております。

さて、以前から、この島には川がなく、したがって水が動いているところは以前調べた崎田川以外ないと言ってきましたが、こんこんとわき出る地下水と沼を見つけました。

(崎田川の源流を探る旅は、ちょうど1年前の1月21日から3回シリーズでアップしております)

ついでに調べてみると、「水辺公園」といわれる公園が最低2ケ所あることが判明しました。

場所は島の東側。石灰岩堤がすとんと海に向かって落ち込んでいる崖の中腹から、滝のような水音を立てて、湧水している個所を発見しました。

              

島に来てから始めて大きな水音を耳にし、感激してしまいました。水の音や波の音、焚火の火炎は、過ぎ去った時間とこれkらの時間に変わりがないようで一時として同じ姿をしていないところが見あきないところですね。

その水を集めて海に落ちる寸前、ちょっとだけ集合してこれから行く海の様子を相談しているかのような小さな沼が印象的でした。

穏やかな水に、汚れきった心が洗われたひとときでございました。

          


おうち

2011-01-14 17:24:34 | 旅先

 

宮古島では、自宅や他人の家のことを年代を問わず「おうち」といいます。(正確には、言う人が多いようです)

どう見ても「おうち」等という言葉が出てきそうもない、赤土で汚れたつなぎを着た60代の男性に

「おうちはどこか?」とか「おうちで待ってるさぁ」

と言われると「え?(おうちってミャークフツでどういう意味?自宅のことでいいの?)」と返事に戸惑います。

その「おうち」ですが、島内を車で走っていると、キビ畑の中にユニークなデザインの住宅が目につきます。

以前も、色づかいの特徴的な住宅を紹介しましたが、またまたシリーズ化できそうなおうちがたくさんあります。

そんな中の一つ。

          

 まるでお城のような邸宅。この裏にはきちんと農作業場と耕運機が置いてあって、先ほどのつなぎを着ている男が必ずいて「ここがおうちよ」などというわけです。

もちろん、移住者の奇抜な住宅も例外ではなく、市街地よりは郊外の一軒家に多くみられ、強烈な自己主張をしております。

今年は、そんな「おうち」と「史跡」を中心としてご紹介していきたいと思います。

今朝、3時に終わった「シリア戦」。起きていたかいがありましたね。

前田君、楽に勝とうよ。


今日は最高気温14℃

2011-01-12 15:48:20 | 魔除け

 

さびーーーーい。14℃といえばあったかーーーいはずなのに。例年の20℃に比べるとトンでもなく寒い。

昨日、旧暦12月8日は、ジョン・レノンの命日を2回悼む日ではなく、沖縄の伝統行事「ムーチ―(鬼餅)」の日。

ムーチ―は餅のことだから正確にはウニムーチ―というみたいですけど。

たくさんある行事の中でこれを取り上げる理由は、だんだん明らかにするからね。

月桃の葉に味付けした餅を包んで蒸したものをかまどや仏壇に供え、健康と長寿を願いながら欠かせない厄払いもしてしまおうという行事。

見かけは地味な笹餅風。

           

見つけた味付けは5種。八重山パインに宮古黒糖、沖縄紅芋、キビ、白糖。

我が家では、紅芋を入手、ご先祖様にお供えしてお下がりをちょうだいしました。

味は淡白、鯨飲の爺にも十分たしなめる甘さ。

        

この「ムーチー」何故「鬼餅」なのでしょうか。

好奇心がドライスーツを着ている爺は調べましたよ。

いわれがありました。

昔々、首里金城に住む兄と妹がおりました。話はそれますが、この兄と妹の組合せは言い伝えの中に結構頻発して出てくるパターンなのですね。

神様から島建(しまだち)を言いつかった兄妹がたくさんの子を生んだとか、宮古島の狩俣にも、親に追われて逃れてきた兄妹が掘ったという井戸がありました。(たぶん)

この兄貴、夜になると家畜を襲って食べる鬼になってしまった。人間も食べているのではないかという噂が真実だと知った妹は兄(鬼)を亡き者にしようと、鉄(瓦という説も)が入った餅を食べさせ、驚く兄を崖から突き落として殺してしまった。この日が旧暦12月8日だったことからこの日を悪霊や悪鬼の退散を祈る日となったとさ。

ここで疑問二つ。

一つ 兄は何故鬼になったのか。

一つ 鬼になった兄を餅で驚かせて崖から突き落とせるものか。

最初の疑問の答えは、仲の良い妹が久高島へ嫁いでしまったので投げやりになって近所の家畜を食べだしたということらしいけど、嫉妬で鬼になるほど妹に恋焦がれていたのでしょうなぁ。

二つ目の疑問の答えは以下の通り。

なんとか、見晴らしの良い場所で兄の好物の餅を食べようと誘い出したところから始めようネ。

鉄(かわら)が入っているにもかかわらずむしゃむしゃと食べ続ける兄をみて「本当に鬼になってしまったんだねえ」と殺意を固めた妹は、着物の裾を広げ股間を丸出しに。それに気付いた兄は、「その口は何か」と尋ねると「上の口は餅を食べる口、下の口は鬼を食べる口」と答え、兄がひるんだすきに突き落としてしまったという一節。

ちょっとした好奇心がなかなか面白い謂れに行きついてしまったというわけですな。

まあこうやって文章にしてしまうとつまらない話になってしまうのは、文才のなさの現れ。許してたもれ。ついでに、このストーリーには信用できないところがあるのであしからず。

なお、この季節の寒さを「ムーチ―ビーサー」というようですが「まいうー」のような語感を持った言葉ですなぁ。

こんな寒さでもキビは刈らねばならぬ。寒さと雨の中ひとりでキビ倒しをするオバァに拝礼、

           


たーけーの海中公園2

2011-01-10 11:33:08 | しらべもの

 

さてさて、先週末、前の勤務先P社のT川取締役が来島しまして、あいにくの寒さと曇天の中、島一周の旅をご案内しました。

人並みに、時々日差しがこぼれる海の青さと透明度に感嘆の声をあげておられましたが、一番感銘しておられたのが「地下ダム記念館」だったのは、この業界に身をおくもののサガでしょうか。

その案内先の一つに例の「海中公園工事現場」がありました。

11月上旬に現場に来てから2ヶ月がたち、陸上部の管理棟が姿を現し、海中展望施設の函体が顔を出して着々と進められておりました。

この間、台風の影響や工事中の不手際(多分)などでサンゴの一部が砂をかぶったり移植失敗などによる個体減が指摘されておりましたが、やはり予定通り進められているようです。

どのような海中景観が展開されているのか、恥ずかしい思いをしないですむのか小さな胸を痛めております。

そんな中、入り江ではサーファーが波を求めておりましたが、かの人は工事を監視にきたのか、はたまたこの寒い中、よほどのすき物なのか、不思議な光景でありました。

       

       

       

   右の海中から顔を出している四角い物体が展望施設への降り口の一部のようです。