しょう爺あーっと宮古

宮古島ではじめたサードライフ。気が向くまま不定期に面白いことあったら伝えます。

長墓遺跡その3

2010-07-12 11:40:59 | 宮古史
この遺跡調査は、今年で6回目。6月30日から7月9日まで行われました。

資金不足で一気に行うことができず毎年この時期に細々とやっているそうです。

今回の調査は、文部科学省科学研究費補助金「先島地域の狩猟採集社会および農耕社会における人間と環境との相互作用の解明」及び「環太平洋の環境文明史」の補助で実施されました。

ハドソン教授は、長墓遺跡の貝塚を掘り、過去の人々がどのように自然環境に適応したかを調べています。青山教授は、作業科学の視点から、宮古島の人々の生活と作業の調査を進めています。

私が参加した3日間には、前回のシャコガイの加工物(貝斧の一部)、ヒトの奥歯、サメの歯等が出土しました。

     
     ヒトの奥歯

     
     サメの歯

この遺跡は内陸部の斜面にあることから、これまで生活の場とされていた海岸砂丘地とは異なった場所にあり、何を物語るのか。この出土品の時代は紀元400~700年とされ、その後千年以上たって風葬の場とされたことと何か関係があるのか、いやがうえにも好奇心が刺激されるのであります。

と言いつつ、今年の調査はこれでおしまい。掘削した穴は土嚢で埋め戻し。

     

実はこれが一番きつかった。このために参加の呼びかけがあったのではないかと思うくらい。

土嚢で埋めた後は覆土してほぼ原状復帰。来年の最初の作業はこの土嚢を取り除くこと。トホホな穴です。

     

今回の佐賀からの参加スタッフ集合写真です。

     

みんな若いのに年寄りをよく使っていただきました。また来年お会いしましょう。

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