しょう爺あーっと宮古

宮古島ではじめたサードライフ。気が向くまま不定期に面白いことあったら伝えます。

新世界から旧世界へ

2011-05-18 11:46:34 | 海人

せっかく青い海に感激したところですが、次に訪れた洞窟では先の大戦によって引き起こされた伊良部漁師と青い海の悲劇を見せられることになります。

この洞窟、通称「ボムホール」と呼ばれています。

上陸すると赤く錆びついた鉄の筒が転がっています。

            

これの多くは、沖縄上陸前の米軍が先島諸島に打ち込んだ艦砲射撃の不発弾。

なぜここにあるかというと、島の漁師の一部が、密かに不発弾を集めて火薬を抜き取った残骸なのです。

この火薬を酒の瓶等に詰めて導火線をつけ、海中で爆発させることで気絶する大漁の魚を手に入れることができるというわけです。

                

これがその再現図。

このため、海底のサンゴを傷つけ、時には漁師が手指を失ったり、死に至ることもあるという危険極まりないものだったようです。

これを称して「爆弾漁」といっています。東南アジアやカリブ海では今でも行われているという事ですが、生態系を破壊して最後は何もいない海になってしまうことになる恐ろしい漁法です。

もちろん今ではやっている漁師はいませんが、乱暴なお話でした。

さて

そのそばの海底には、白い砂の中に色とりどりの光るものが。シーグラスといわれている、爆破に使った瓶のかけらが長い間波に洗われて丸くなったものが沈んでいます。

              

ガイドのタケちゃんは、ひとり1個までといっており、爺は興味がないので拾ってきませんでしたが、自宅に帰ると配偶者がいつの間にか3個も拾っておりました。

              

抜け目のない奴!