しょう爺あーっと宮古

宮古島ではじめたサードライフ。気が向くまま不定期に面白いことあったら伝えます。

たーけーの海中公園3

2011-03-23 11:48:29 | しらべもの

海中公園のオープンが迫ってきました。

ホームページも昨日から開設され、一見盛り上がっているようですが.........

http://miyakojima-kaichukoen.com/

2週間前の現場の様子。

       

  

左が展望施設が海中から頭を出した部分、右が陸上の管理棟部分。HPによると管理棟から下に降り、トンネルで展望施設へ移動し、海中を窓から眺めるということらしいのですが........

今日は、........の多い日です。

3月8日の事です。琉球大学、三重大学の講師から教授を経て、現在は名古屋の南山大学教授であらせられる「目崎茂和先生」の講演がありました。先生は知る人ぞ知るあの新石垣空港建設が予定されていた白保のサンゴを守るための運動にも参加された方です。今回は、この海中公園施設付近の海を潜水調査したうえで、現地の海中が観光スポットたり得るかの評価とサンゴの海を守るための提言を行ったものです。

結論からいうと、「現場付近の海中は荒野と化しており、このままオープンしても見るべきものは何もない」という事です。

工事現場のサンゴは移植することとなっていましたが、砂地に移植したため、とても根がつくような状況になく、サンゴがいない海に魚が寄りつくわけもなく、展望室に入った客は墓場のような工事の惨状を目の当たりにすることとなりそうです。

先生は、このままでは見せるものがないのでまたサンゴを移植するか、張り子の虎ならぬ張り子の魚を持ってくるしかないと言っておりましたが..........

先生は、もともと自然地理学者で琉大でサンゴの研究を重ねるうちに風水にはまっちゃったみたいです。風水といってもブームとなっている家相学を基礎としたものではなく、地理と風水についての研究にシフトして、今や神話に中には陰陽五行や風水思想が流れていると看破した人で、はっきりいって変人の類です。話は面白い、脱線する、風水に行きかけて軌道をもとに戻す姿がいじらしい。

地域計画と風土との研究で神に行きついた佐々木綱先生を思い出しました。

講演後、先生の著書「古事記の法則  風水が解き明かす日本神話の謎」を購入しいそいそと帰宅しましたが........

         

こうして、たーけーの海中公園は、議会の審議もそこそこに、調査期間もなく対策もいい加減、宮古の海を自ら壊して見せたシンボルとして末長く語り続けられることでしょう。

なお、市民レベルでの活動内容は下で見ることができます。

http://www.eco2.tv/index.html