しょう爺あーっと宮古

宮古島ではじめたサードライフ。気が向くまま不定期に面白いことあったら伝えます。

宮古島の苗字

2010-05-14 14:03:40 | しらべもの
今日は雨。盥をひっくり返したような雨が時折強く降っています。

盥読めますよね。最近の学生はたらい自体の存在がわからないヒトもいるみたいです。

先日、ダイビングショップのインストラクター30歳とオトーリを回したとき、北の空に輝く星座北斗七星を説明しようとして「柄杓のかたち」と言ったら「ひしゃくって何?」って返ってきてショックを受けたと涙しておりましたぞ。

さて、思いついて宮古島の電話帳からどんな苗字が多いか調べてみましたとさ。

輝く第1位は「下地さん」1,060件。名前のほうは重複が少なく「ゲンシン」さんが6件程度。よくつかわれている漢字は「玄」。好まれているようです。韓国の名前にもよく見かけます。

で、そのうちのひとりの下地さんのお宅。りっぱなお庭です。市が毎年「緑の街角賞」を選んで表彰しておりますが、何年か前には入賞したおうちなんでしょうね。

            

第2位は、「砂川さん」920件。下地さんも砂川さんも宮古島にある地名に由来しており、砂川は「うるか」と読まれ今も普通に通用している地名です。

            

第3位は、「平良さん」600件。これも地名ですが地名は「ひらら」苗字は「たいら」と読みます。「ひらら」は古い地名「ピサラ」の当て字説が有力ですが「たいら」は平家の落ち武者説の流れを汲んでいるらしく、これまた真実に近づけない伝説の一端です。

            

            

この苗字は、明治8年から「苗字必称令」により名前の前に姓をつけることとなったとき、住んでいた地名をみんなでつけたということですが、「日本苗字大辞典」では、85%の苗字が地名に由来しているとしており、ヤマトでも同じような事情であったと思われます。4位以下は「友利」「川満」「狩俣」「上地」といずれも地名とまったく同じです。

ちなみに、沖縄県では「比嘉」「金城」「大城」が上位3傑だそうです。

当地では、同姓のあまりの多さに皆名前で呼び合います。市役所への電話でも担当部署では「あきらさんお願いします」で取り次いでくれます。普通は敬称をつけずに呼び捨てです。

なお、ここのオジイは握手が好きで、ファーストネームを呼び合いながら握手で挨拶している姿はアメリカの移民映画を見ているようです。

1970年代初頭までドルで買い物をしていた名残でしょうか。

わたくしめはまだ名前で呼ばれるには至っておりません。時々「シモジさん」に反応して思いっきり返事してしまう程度です。