黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

本物のお値段

2007年07月11日 20時11分05秒 | Weblog
7月11日分。

 体調不良がまだ今ひとつ治りきらないままで、ぼつぼつメンタルに若干の悪影響が出始めてますが、とりあえずまだ生きてますってことで皆様いかがお過ごしで御座いましょうか。幽霊です。いやはや、こういうタイミングのときに限って諸々仕事が寄ってくるわけでして、段々崖っぷちの方ににじり寄ってるかなーという気もしつつ。大丈夫大丈夫、飛び込みやしないから。ああ、でもあの中央線のオレンジのボディは何かを誘うよねぇ……うふふ。
 そういえば、あのオレンジ色が飛び込みを誘発するんだなんてことを言うことがあるけれど、実際問題としてどーなのか。ただ単に、駅の数が多いとか快速電車だと通過駅が結構あって止まらない分都合が良いとか、まだ地上を走っていて踏切が結構あるとか、そういう事情なのかもしれんなーと思いつつああいかんこういう方向に思考がナチュラルに進んでる辺りで悪影響が出てるなーと自己分析してみたり。
 まあまあ、こういう週もありますて。落ちた後はまた上がってきますから、しばらく待てば戻ってくるでしょ。

 それはともかくとして。この間に自転車を買い換えようかなーということで迷っていたわけですが、まだ割と迷ってます。と言っても、ほぼ買おうかなという方に傾いていますし、後は買いに行くタイミングだけって気もしないではないですが。先週の末に、新宿まで呼び出されたので、ついでにハンズへ行ってまた車体を見てきていたりします。目星を付けていた車体はルイガノの七万円ちょいとの車体で、ただ、それに並べて展示してあった五万円後半の車体も悪くないかな、と。そんな話を、やっぱり自転車に乗る友人としてみたり。
 ただ、一万円違うってのもどうも気になるなぁと思って、寮に戻ってから両方の車体のスペックを探してみたのですが。フレームの強度自体は、多分あんまり変わらない筈。違っていたのは、ブレーキ周りやらギア周りやらのパーツ類で、ルイガノの車体の方がやはりパーツ類のランクが全体的に上回っているようです。と言うことで、買うならやっぱりルイガノの七万かね、と。上を見るなら、もうハンズに行かずに専門のショップへ回れば、いくらでも上のランクの車体はあります。それこそ、四十万五十万って世界も。とはいえ、そこまでは手が出ない。かといって、三万四万では中途半端なものになってしまいがち。そういう物なのですねー。
 高い物には、高いなりの理由がある。逆に、安い物には、やっぱり安いなりの理由があるもの。一万円違うのならば、やっぱりその一万円分、何かしらは違いがあるわけですね。ブランドのネームバリューで値増ししてることも往々にしてあるんだけれども、それでも、本物、良い物というのは結局は高くなる。まあ、あくまでもこれは傾向であって、これに該当しない分野もあります。本なんかはこの典型で、文庫本なんてうっかりすれば古本屋で一冊百円で売られている。そういう中から、私も出物を漁ってくることもあるし。ただ、そういう例外的なものでなければ、純粋に性能や品質の良い物は高くなります。
 良い物を使った経験があると、なかなかそれを下回る水準のものには満足できなくなります。生活水準を一度上げてしまうと、落とすのは難しくなる。一度舌が肥えてしまうと、不味い物は食べたくなくなる。人間、良い物には慣れてしまうもので。とは言え。全部が全部、食べ物から住居から洋服から趣味に至るまで、良い物ばかりで埋め尽くしてしまうと、お金がいくらあっても足りなくなる。世の中にはそれでも余るという洒落にならない人達もいるけれど、私らのような庶民にはそういうわけにもいかない。とするなら、どうするか。結局は、使うところには使う、使わないところは絞る、という使い方をするのが良いと。
 趣味に使うならそれも良し、旅行、お洋服、私なら自転車に……なるんだろうなぁ、その内に。その代わりに、それ以外の部分ではとことんケチる。お金の使い方にメリハリを付けようということ。全般全部ケチってしまうと、ぶっちゃけ私自身がそうですが、どこに金使って良いのかがよー分からんということになります。良い物を自分で使うというのは、案外良い経験になるもので。一つくらい、良い物、本物を身をもって知っていると、結構ためになる。
 ……とまあそんな言い訳を自分にしつつ、自転車をいつ買おうかなーということをぼつぼつ考えているのでした。一度買おうと決めてしまうと、案外気がはやらないもんだなーとか思うのは、多分気のせいですな。

読み:文庫『スロー・バード』
買い:なし
途中:なし
月次読破:8冊(文庫5冊、コミックス3冊)
月次購入:3冊(文庫0冊、コミックス3冊)
通年度購入:72冊(文庫39冊、コミックス33冊)
通年度読破:77冊(文庫44冊、コミックス33冊)

それでは。

フリーズ

2007年07月10日 21時36分41秒 | Weblog
7月10日分。

 えー、寝不足やら仕事の連チャンやらで、結構疲れてるっぽいですなー。おかげで、頭がかなり止まってます。ふりぃず。疲れが出てくると思考がふつっと途切れて手も止まる、という状態にまあ割となるわけですが。見事にそんな状態。調子が悪いという感覚ではなくて、見事に止まっているという感覚。眠いというのとも違うし、だるいというのも違うし。のしかかるような疲労感ーというのも違う。こういうときの感覚というのは、結構独特。
 普段ならこうやってブログを叩いていれば、多少は何打とうかネタが無いかという思考が回るのですが、今日はぱたっと止まったまんま。思考が止まっております。まあ、こういうときは何をやってもどーもならんので、さっさと寝てしまうに限るかなーと。
 ここまで状況が行ってしまうと、鬱とかそういう思考すら飛んでしまうので、ある意味楽ー。とは言え、何もできんというのも困るー。

読み:なし
買い:なし
途中:文庫『スロー・バード』
月次読破:7冊(文庫4冊、コミックス3冊)
月次購入:3冊(文庫0冊、コミックス3冊)
通年度購入:72冊(文庫39冊、コミックス33冊)
通年度読破:76冊(文庫43冊、コミックス33冊)

それでは。

質素な食事

2007年07月09日 21時21分28秒 | Weblog
7月9日分。

 週の初めから寝不足ーとか、前にやらかしたミスがまた発覚ーとか、さてそろそろ帰ろうかなと思ったタイミングで来た書類に不備ーとか、それとは別件で税務署に問い合わせの電話したらたらい回しーとか。まあ月曜日からごちゃごちゃあったもんだなーと思いつつ、よくよく考えてみると今日一日の仕事って、大半が明日の会議のための書類作りだったような気がします。幽霊です。書類作りとゆーても、資料自体は既に他の人が作った奴で、それにハンコぺたぺた押すだけー。手空きが私くらいしかおらんかったらしい。
 マル秘のハンコを、ぺったらぺったら六十回ほど押してました。紙の無駄だよなーとか思っていたら、書類にミスが発覚して印刷し直し。そこでまた紙の無駄ー。そしてまたぺったらぺったら。こういうハンコを見ていると、その内にアホなこと考えたくなりますな。「たいへいようでしにました」とか、「たいへんよくねてました」とか、そういうハンコを押しておいたらぶん殴られるやろなーとか。いや、あるんだけどね、そういうハンコを売ってるとこ。梵字封印テープとかもあるしねぇ。
 まあ、そんな週初め、皆様いかがお過ごしでしょうか。幽霊さんはだるいです。めがっさだるいにょろ。息をするのもメドイです。

 寝不足やらなにやら重なって、なかなか体調が完調まで戻らない感じですが、こういう時期にはわざと食事の量を減らすことにしています。あまりたくさん食べると消化が追いつかなくなるらしく、割とあっさりお腹を下したり、胸焼けしたりする胃弱体質だったりするわけで。疲れている時期に多く食べてしまうと、ますます疲れるなーというのに最近気が付いてみたり。遅いって?
 そんなわけで、今日の夕飯は地味です。玄米粥に、味噌汁、納豆+ホウレン草+スモークチキンを適当に混ぜた物、と後は豆腐。以上。スモークチキンだけちょっと豪勢に見えますが、まあしょせんは99ショップの使い切りパックだしねぇ。見た目、とても色味が地味。でも、美味いですだよ? 上記一式、納豆だけは一昨日に三個パックで買った余りを流して、豆腐は賞味期限寸前てことで値下げになってたやつを買い叩き、しめて五百円ジャストなり。外食するよりゃ、安上がりー。作る手間も無かったし。味噌汁もパックのやつで手抜きしましたもんでー。
 昼は毎日、よほど調子の悪いときでなければ、会社がまとめて頼んでいる仕出し弁当を食べてます。ただ、これがまた揚げ物肉物がどうしても多くて、調子が良くないときに食べると、量が多いこともあって胃に来るんですな。そんな状況もあって、晩は軽めというか地味めで良いんじゃあるまいかと思うようになったり。今は小豆粥とか玄米粥とか、梅粥とかもパックで売ってますし、後はそれに汁物と主菜副菜を少なめに足していけば充分かなーとか。一汁一菜……よりはちと多いですが、まあそんなもんかな、と。
 面倒くさくなると外食に頼るのですが、やっぱりどこも味が濃いめだし、油がどうしても多くなりがち。ラーメン、美味しいんだけどね……。唐揚げ定食、たまには食べたいんだけどね……。ただ、毎日そういうものを晩飯にしていては、胃に来るし体力が落ちやすくなりがち。この先の時期は食欲が出にくくもなるし、ますますもって質素な方面に移りそうです。
 まあついでに言えば、外食するとどうしても、吉野屋松屋でなければコストは八百円から千円くらいはかかります。上の通りの食事なら、多めに見積もっても六百円あれば一揃いになりますし。一日二百円が浮けば、大体会社に行ってる日が月に二十二日くらいですから、四千円ちょっと浮く計算。四千円あれば、ねぇ? そんな計算もしてしまう辺りが、貧乏性というのか何というのか。昔からそういう類の考え方をしてしまうのですねー。千円を超える買い物は高い買い物、という認識が未だもって抜けないし。染みついた、女装癖……じゃなかった、ローコスト意識というか、ケチる意識というのか。平たく言ったら、やっぱり貧乏性か。
 落とそうと思えば、コストはまだ落ちるのですけれど。ただ、調理にかかる時間とか、電気代の増加分とかを考えると、あんまり今の通りでも変わらないのかな、とも。そういう意味でも、今みたいなやり方は結構楽ー。一人暮らしだからこそ出来る手ではあるかな、とも。相手が誰かいたら、さすがにこの手の食生活に付き合ってはくれないでしょうし。負け惜しみ? 負け惜しみ? なんで二回言うのかな? なんで二回言うのかな?
 ともあれ、これはこれで本人結構楽しんでます。明日は何にしようかな。小豆粥か玄米粥なのは確定として、まだもう一つ納豆があったな。

読み:なし
買い:なし
途中:文庫『スロー・バード』
月次読破:7冊(文庫4冊、コミックス3冊)
月次購入:3冊(文庫0冊、コミックス3冊)
通年度購入:72冊(文庫39冊、コミックス33冊)
通年度読破:76冊(文庫43冊、コミックス33冊)

それでは。

ちょっと振り返ってみる

2007年07月08日 11時27分09秒 | Weblog
7月8日分。

 外出の合図になる連絡待ちなのですが、まーだーこーなーいー。ということで、ちょっと中途半端に暇になりそうなので、今の内にブログを済ませておこうかなということで一つ早めに。昨日は昨日で、遅い時間に、しかも外出後に打ち込んだんで内容が駄目ったような気がするし。

 普段に読んでいる本のレビューというのは別館の方で頻繁にやっているけれども、さういえば私にとっては何かしらの契機になった本というものを、あまり紹介したことが無かった気がする。まあ、折に触れてちまちま書いたりはしているんだけれども、まとめて載せたことは無かった気がするので、ネタ稼ぎにいっちょ今日の分でまとめてみんとす。別館の方にも多分載ってはいるんだろうけれど、それを打ち込んでから結構時間が過ぎているので、感想は変わってるだろうなーと。

・『すれいやーず』
 まあ、今更説明するまでもないようなくらいに、アニメ系ラノベ系の分野ではとっても有名な作品。
 私は、昔はあんまり本を読むという習慣が無かったらしい。小学校が転校になったんで、それを契機にそっち側世界に逃げ込む癖が付いたということかしらん。ということで、いろんな意味で今の私の元凶になってしまった一作ということか。
 今にして立ち読みなどしてみると、うわーページ白ーいとか、擬音ばっかーとか色々思うことはあるにせよ、小学生時分には結構はまってた記憶があります。呪文詠唱とか暗記してたのあったもんなぁ。
 ともあれ。子供に本を読ませるのであれば、わざわざオカタイ文学名作を読ませるよりも、本に親しむという意味合いでなら、こういうのから入っても別に良いような気がする。本を読む習慣というのは、私もコレから身につけたわけであるし。まあ、どっかしらで方向転換しないと、ずっとコレの分野に居座ってしまうこともあり得るけれども……。ま、それはそれで。

・『名探偵コナン』
 私んとこで『コナン』が挙がるとは思ってなかったでしょう? ということで、裏をかいて出してみる。小学校時代、上記の『すれいやーず』よりは後だけれども、ほぼ並行して読んでいたのが『コナン』だったりする。その頃から既に、読む物は文庫と漫画だったのか、私。いや、安かったからだろうけどね。
 ついでに、同じ青山作品ということで『YAIBA』とか、ミステリ方面……と言ったら怒られそうな気もするけれど、似たような系統ということで『金田一少年の事件簿』なんかも読んでました。『金田一少年以下略』の方は、ジャンプノベルスだったかしら、赤い背表紙の小説の方も手を出した記憶が。
 後になって、シャーロック・ホームズやコロンボにちょっとだけ手を出したり、古畑任三郎を読んでみたり、更に後になって森博嗣の『SM(犀川・萌絵)シリーズ』へも結果的には派生していく大元は、多分これだろうなーと。格闘アクション系統の漫画もぼつぼつ買っているし、『YAIBA』がその辺の派生元か。意外と、青山作品がとっかかりになった面は多いのかも。本人自覚無いですが。

・『魔術師オーフェン』
 ラノベ系統の趣味をある程度確定した作品が、コレと後もう一つ、次に紹介するやつだろうなーと思ってみたり。『すれいやーず』が小学生時代で、『オーフェン』は主に中学生から高校時代のメインだったような気がします。富士見繋がりですな。
 ちょっと堅めというか陰のある雰囲気を好むようになったのは、この作品を読んだ影響が結構出てるのかもなーとか。『はぐれ旅』と『無謀編』と両方読んでいたし、ギャグ関連もこっから……ああ、でもギャグの方面は『すれいやーず』も大差ないか、すぺしゃるも読んでたわけだし。
 設定やら世界観やらというもので、作品のイメージというのは随分変わるものなんだなーと今にして思います。今の私だと細かいディテールに好みを感じるようになってますが、その辺りの趣味は、コレとこの次のシリーズで定着したんじゃないかと思います。

・『都市シリーズ』
 高校生時代のメイン。文句なくメイン。大学時代、そして今に至るまで未だもって大なる影響を引きずっている、もしくは継承している大元。転機として挙げるのならば、『すれいやーず』とこの『都市シリーズ』の二つになるわけで。
 電撃文庫に手を出した一発目がこれで、その後に同じ電撃からということで、『キノの旅』『Missing』『陰陽の京』『ウィザーズ・ブレイン』『ブラックロッド』その他の作品に派生が拡大します。『すれいやーず』が読書への道を開拓したものなら、『都市シリーズ』は読書傾向をほぼ確定したものと言えそうな。
 ラノベというのは割と雑学的なものの宝庫で、神話に魔法に格言に、歴史に文学にブラックジョークにと、一般に思われているよりも、子供の読書のとっかかりとしては適しているように思ったり。読書というのは苦痛、というイメージは学校の教科書やら、文学名作集から来るんじゃないのかなーと思うのですがどうか。

・『EAT-MAN』
 電撃コミックスから。『オーフェン』の時期に大体並行して読んでたのが、この辺り。
 ちょっと苦みがあって、ニヒルで格好良い主人公がいて、ラブロマンス行くのかなと思ったら最後には一言置いて荒野のカウボーイの如く去っていく……。まあそんな、一種王道というのか、お決まりのパターンってのは決まるとこれだけ格好良く締まるんだなーと思ったシリーズ。尋常でない馬鹿みたいな描き込みの量とか、ネジを食うオトコという妙てけれんな設定やら、その後のコミックスの趣味は何気にコレで確定されたような気もします。
 電撃コミックスからの派生で、角川コミックスエースにいったようなものだし。ついでに、ガンアクションの要素もあって、今でも本棚には『ジオブリーダーズ』に『ヘルシング』に『ブラックラグーン』に『ヨルムンガルド』、そのほかガンアクション系であったり、電撃コミックス角川コミックスエースに類縁な感じのレーベルのが並んでいたりで、やっぱり影響は大きかった模様。

 とまあここまでざっと列挙してみましたが、どうです、見事に一般書籍とかまともな文学書が一冊もありません。ハードカバーすらない。この辺に影響をずっと受け続けたこともあって、大学時代も大半はラノベか漫画という読書してましたが、今になってようやっと別方面にも手を出すことが増えてきてます。ただ、じゃあ今の傾向の元になったのはどれだろうと思い返そうとしても、案外にこれというものが思いつかなかったりします。多分、人から勧められた何かしらなんだろうなーとは思うのですが。
 少なくとも。私にとって、読書というのは勉強である、学ぶことであるというスタンスで読んでいたことは、ほぼありません。そういう意識で読んでいたら、多分今くらいに毎月二桁読むようなことはしていないでしょう。楽しむこと、もしくはひつまぶしじゃなかった暇つぶし、気が向いたから、そうやって読んでいたから、そうやって読んでいるから、今がある。まあ、それが行きすぎて、今となっては中毒になってますが。
 ただ、本を読むときには、他人のお薦めをちょっとずつでも入れていくというのをお勧めします。特に、読書に多少慣れてきた時期の人には。実際私がそうでしたが、小学校から読み始めて、大学時代まではほぼラノベと漫画で本棚が埋まり、ちょっとだけその周辺の雑学的な本(『死刑全書』とか『ザ・殺人術』とか変なの混じってますが)があるくらい。まあ、それがいつの間にやら妙なことになって、今ではハヤカワSFを読みつつ、生命化学系の新書を読みつつ、大槻ケンヂのエッセイを読みつつ、角川ホラーを積んで筒井康隆を積んでちくま学芸文庫を積むようなことになったわけですな。これ、他の人のお薦めを入れるようになって、読書幅が拡大したお陰、もしくはそのせいです。
 とは言え、その辺の雑多な読み方を支える底辺は、ラノベを読み重ねたことでの読書への慣れと、それから何気にラノベと漫画に突っ込んである雑学によるところ。もちろん、それらをとっかかりにして、あちこち読むことで範囲が広がったこともあるし、大学の講義で一般教養を取ることで更に拡張したというのもありますが。斜面を登るにしても、真っ平らな斜面をロープで必死に上がるよりは、とっかかりのあるところを選んで上がっていく方が少しは楽というもの。ま、どんなものであってもとっかかりにはなります。なるけれど、とっかかりがあることを見逃してしまったり、そのまま放置していては、役には立たないわけで。
 それでも、今すぐに役に立つ必要性は無いのですな。後々になって、ああそういや前に読んだどれかの本に、そんなようなことが書いてあったような気がするなぁ……というくらいになれば、バンバンザイというもの。系統だって読書していくのも良いけれど、ランダムに雑食していって、たまたま前に読んだものと引っかかってきたときに、それはそれでまた面白いわけです。ラノベや漫画を読んでいるのなら、その次には、ちょっとそれに関わってきそうな雑学であったり、優しい教養文庫やブルーバックスを混ぜてみると、良いのかも知れません。
 スペースオペラを読んだ後には、宇宙の本を。例えば、ブラックホールの不思議であったり、ビッグバン理論の本であったり。ロケットの本でも良いかもしれないし、宇宙戦艦が出てくるようなお話であったなら、船の科学の本でも良いかもしれません。壮大な宇宙戦争の歴史が背景にあったなら、中世の歴史であったり、戦国時代の本でも良いかもしれない。読み方の幅を広げるというのは、ちょっと意図してみれば、結構簡単にできるもの。ただ、そういう分野は読まない、という前提条件を作ってしまうと、その分狭まってしまう。私がそういう狭め方をしていた典型例で、そのとっかかりをちょいと外してやると……まあ今みたいなことになるわけです。割と、一個何か新しいものが出てくると、それをとっかかりにして幾つか引っ張ってきて、その中にまた新しいものがあるでしょうから、またそれをとっかかりにして……と連鎖がかかる。きりがなくなるんですな、読書は。うん、いつの間にか、振り返ってみると、本棚を見てみると、こんなに増えてたのねぇと思うくらいに。
 良いですよ? 読書。でも、何事もほどほどにね……。

読み:文庫『生物と無生物のあいだ』
買い:なし
途中:なし
月次読破:7冊(文庫4冊、コミックス3冊)
月次購入:3冊(文庫0冊、コミックス3冊)
通年度購入:72冊(文庫39冊、コミックス33冊)
通年度読破:76冊(文庫43冊、コミックス33冊)

それでは。

生物と無生物の間

2007年07月07日 00時53分28秒 | Weblog
7月7日分。

 ちまっと話題になっているようなので、まあ自分自身の興味関心の方向性も合っているし、ということでタイトルの本を買って今読んでます。明日もちょいと外出の用事が入りそうなので、行き帰りで大体読み終わるかなというところ。レビューは明日か明後日にでも上がってくるかと思います。新書も、当たりを引けば面白いんだけど、ハズレを引くとこれがまた微妙なのがねぇ。
 今はどうも書店で新書ブームになっているらしく、結構な数が出ているし、並んでいる。その割に、私自身が買う本は相変わらず文庫本ばかりで、新書の方はあまり増えない傾向があったり。新書で多いのは、一般教養系統のものか、もしくは実用的タメになる的な本かの二つで。そういう本が多いからこそ今になって新書ブームなのかなとは思いつつ、個人的には、そういう内容の本は当たり外れが結構大きく出やすいようにも思ったり。
 新書というのは、普通の文庫よりも個々の差が大きいよなーと思うことがある。一般教養的な本の筈が、専門に入りすぎてどうもよく分からんという内容になってしまっているものもあるし。かと思えば、自分の専門分野であったり、自分の経験を自慢するのに終始してしまっている内容のものもある。基本的に新書というのは小説ではないし、割と文章のプロでない人が書いている場合も多い。となると、実は新書というのは結構読みにくいものであったりするわけだ。
 まあ、そういう傾向は新書に限らず、講談社学術文庫であったり、ちくま学芸文庫とかでも存在する。個人的には、この辺りに読書の初心者がいきなり手を出すよりは、ハヤカワ文庫NFで、帯に「ポピュラーサイエンス入門」といったような見出しが付いているものから買ってみるのを勧める。私も基本的にド級の文系な輩なので、いきなりブルーバックス辺りに行ってしまうと、なかなか中身がよく分からんという状況になりやすい。それだけに、学術的エッセイであったり、教養入門的な本の場合でも、これ自分に読めそうかなーというのを少し気にする。まあ、買ってしまったら一応読むので、ちょっと外したかなと思っても読むんだけれど。
 新書を選ぶ場合に限らないけれども、もし書評を読んで本を選ぶのであれば、ちょっとしたコツが一つ。基本的に、書評を書くという行為をわざわざするのは、よほどその本を気に入った人か、もしくはよほどその本を気に入らなかった人か、でなければ商売的に書評を書かなければいけない人かの三通りになる。これらの内、一番最後の商売的な書評はアテにしない方が賢明。そして、前の二つの場合、両方の感想を読む。両方のバイアスから見ることで、少なくとも一極的に見るよりはマシに内情が見えてくる。新聞やテレビで取り上げている本というのは、結構お金の額でどうとでも紹介されてしまうところもあるので、気を付けましょう。
 紹介されてる本が必ず万人に面白い……わけではないのが、難しいところ。紹介される本は万人向けに書いた物である可能性は高いのですが、だからといってみんなが読んでみんなが面白いと言うわけではなし。『ハリポタ』買ってみたけどあんまり……と思った人、結構いたんじゃないかと思います。それはそれで、しょうがない。みんなが面白いと言っても、自分がつまらんかったら、それは自分にとってはツマラナイ作品だったということ。新書も文庫も、本というのは、他人の評価ほどアテにならないものは無いということですな。

 正味、一般の、あまり普段本を読まない人に本を薦めるというのは、難しいです。自分の好みというのが分からない状態で、何か面白いの無いかと聞かれても、正直なところ答えようがないのですね……。合わない物を勧めるのも何だし。自分自身なら、どういう本を好むか大体傾向が分かってるから、何となく勘が働いたりするんだけどねぇ。
 なーんか、今日の内容は書いててイマイチだなぁ……。

 ついで。草稿状態にしたままで、うっかりアップしたつもりになっていた大間抜けが約一名。うは、しまったしまった。

読み:なし
買い:なし
途中:文庫『生物と無生物のあいだ』
月次読破:6冊(文庫3冊、コミックス3冊)
月次購入:3冊(文庫0冊、コミックス3冊)
通年度購入:72冊(文庫39冊、コミックス33冊)
通年度読破:75冊(文庫42冊、コミックス33冊)

それでは。

ダウンつーヘル

2007年07月06日 21時28分02秒 | Weblog
7月6日分。

 困ったことに、先週末からずーっと微妙に調子が悪い罠。土曜日にはどうも身体がうまいこと調子が上がらなかったし、日曜も自転車に乗って出たは良いけれども今ひとつで早めに切り上げたし。月曜は持ち直したと思ったら、火曜日に原因不明の頭痛で会社を午前中休む。水曜木曜と調子が少しは戻ったかなーと思っていたけれども、やっぱり今日になって途中からふつっと糸が切れたように体調転落。
 たちの悪いことに、転落してもいつもより調子が悪いなと明らかに分かる最低限度で、調子が悪い。ただ、動けないことは全然ない。むしろこれよりもよっぽど調子の悪いときでも動いたことがあるだけに、どーも気にくわない調子。お陰でメンタルの方もそろそろ引っ張られてきたようで、こっちも下降気味。まあ、メンタルはフィジカルが戻れば上がってくるだろうから、あまり深く考えなくても良いだろうけれども。
 結局、火曜日の頭痛は何が原因だったのか未だによく分かっていない。薬だけは貰ってあるから、また再発した場合でも対症療法は出来るんだけれども。おおかた、季節の変わり目で身体がついていっていないという程度のことだろうな、とは思う。思うけれども、この身体は不調が出ると結構響くので、あんまり軽く見ていると後でまた火曜日みたく起き上がれなくなっても困る。どーしたもんかなー、こりゃ。ちなみに、何故か、調子の悪いときは食事量を減らすか抜くかすると、ある程度改善することが……。この体重で飯を抜くと、体重にダイレクトに影響が出るのでやりたくないんだけどね。

 ここのところ、参院選が近くなってきたせいだろうけれども、政治家さんの諸々の発言が色々と取り上げられるようになった。ただ、その内容がどーにもいただけない。口を開けば与党が多数派がナントカ大臣が阿部総理がどうのこうのやいのやいの……んな発言はどうでも宜しい。聞き飽きた。年金問題に関連してのことだったと思うけれど、ショー的演出だとどこぞの野党の人が言ったらしい。でも、それはそう言った野党側もやっぱりその発言がショー的演出でしかないじゃないか、と。
 私は、選挙のたびに与野党の罵り合いを聞きたいわけではないし。そういうことばかりやっているようなら、面倒くさいから与党に入れるだけになる。確かに、与党もどーかと思うことはある。ナントカ還元水? 派閥? いや、それはもういいから。とは言え、だからといって野党に入れる気になるかと言われると、それもどーかと思う。ただまあ、野党が色々と与党の政策の欠点を指摘することで、与党側は割とこっそりと、野党側の指摘事項を踏まえて直していたりすることはあるし。だからそういう意味では、与党に入れていても野党の案は拾えるし、野党もちゃんと役に立っているということ。そう考えると、やっぱりどっちでも良いのかも。
 少なくとも。年金問題を例に取るとするならば。年金の情報が不完全でした、制度に欠陥がありました、うんそりゃえらいこっちゃ。それが問題になるのは、当然のこと。ただ、与党が「一年で全部調べます」と言ったことに対して、野党が言うのが「一年で調べきれるもんじゃないだろう」というだけなのはどうかと思う。「ほれ見ろ問題があったじゃないか、だから言っただろう」というのもどうか。確かに問題はありました、じゃあどうしよう、どう対応しよう、が問題。それを口実に与党を責め立てて選挙を有利に、というのが透けて見えて嫌。
 そういうのをひっくるめて、ショー的演出じゃないのかと言いたくなる。

 とは言え。ショーも悪くはない、とも思う。そうやって話題になる、取り上げられるから、少しは耳に入ってきて、ちょっとくらいは関心を持てるようになるから。誰も問題だと言わなかったら、多分私は全然気が付かないままだったのだろうし、そういう意味では問題として表面化してきたのは良いことだと思う。ただ、問題が表面化してきた後で、それをショーとして利用するような意識が、ちょっと強くなってないかな、とは思うわけで。そうじゃないだろう、と。表面化してきたその問題を、どうしたら良いんだろうという方が本題でしょう、と。
 問題の解決をしようと思ったとき、解決方法は大抵一つではないもの。単一解になるのは算数とか数学のテストの場合だけであって、実際のこういう問題は単一の解答では解決できない。ただ、いくつも解決方法の案が出てきたとしても、投入できる人員とか時間とかお金とかの問題があって、全部採用することは出来ないというのも常のこと。だから、どの案が良さそうですか、もしくはどれとどれが良さそうですかということで議論をする。選挙というのは、そういうものである筈。国民の皆様に、どの案が良いと思いますか、と聞く。そして、自民党の案が良さそうだと思ったら自民党に入れるし、民主党の案が良さそうと思ったら民主党に入れる。各党はこうして信託を得た上で、その結果を国政に反映させることになる。そして各案のプレゼンテーションの際には、ショーという要素もあった方が分かりやすくなる。
 そこまでは良いのだけれども、どうも案の信を問うのではなくて、案ほったらかしで別のところに焦点が行ってしまっていないかなーと思う。批難中傷罵詈雑言、あっちの党のばーかお前の党なんてでーべそーというのをオブラートに包んだだけの「論争」は、もうどーでもよろしい。そんなにやりたいなら、党首同士で殴り合いでもしてください。どうぞご自由に。そっちの方が面白そうだし、話題になるよ?
 自分の案を、相手に分かりやすくプレゼンテーションすることと、自分に有利になるようにプレゼンテーションすることとは、ある程度似ているけれども、よくよく考えてみると全然違う物になってしまう。自分に有利になるように、相手に理解されてしまうと厄介な部分を隠すということが起こり得る。実際、各党が自分の案を公表するときには、都合の悪い部分は割愛していることが大半だ。で、その都合の悪い部分を、与党の案には野党が、野党の案には与党が、突っ込みを入れる。それは良いんだけれど、お互いの悪い部分をあげつらうことに終始して、自分の案の欠陥を直す方は忘れられている気がする。
 なーんか違うよなぁ、と思うのだけれど、どうなんだろう。

読み:文庫『MORILOG ACADEMY』六巻、コミックス『棺担ぎのクロ。』二巻
買い:コミックス『棺担ぎのクロ。』二巻
途中:なし
月次読破:6冊(文庫3冊、コミックス3冊)
月次購入:3冊(文庫0冊、コミックス3冊)
通年度購入:72冊(文庫39冊、コミックス33冊)
通年度読破:75冊(文庫42冊、コミックス33冊)

それでは。

迷いどころ

2007年07月05日 21時14分32秒 | Weblog
7月5日分。

 会社の帰りに、ちまっと新宿で途中下車して、ビッグカメラと東急ハンズに寄ってみる。何かを買うつもりだったのではなくて、最初から見るだけのつもりで行ったんだけれども。そして実際に、見るだけで何も買わずに帰ってきたりする。
 見に行ったのは、自転車。今現在乗っている車体にどうしても不満……というよりは、寮周辺の道の状況と、昔に乗っていたのがフルサスのジャイアントの車体だったこともあって、ちょっと不整合感がぬぐえないわけで。もう少し今の車体に乗るつもりではあるけれど、次に買うならやっぱりマウンテンバイクが欲しいよなーと。そんなわけで、ある程度目星を付けるために見に行ったわけですな。
 今後買い換えるとしたら、ルイガノの「LGS-XC CASPER PRO」というクラスの車体か、これに近いものを買うかなーという目星をほぼ確定してみたり。お値段、パーツの入れ替え無しで七万円。消費税が入ると七万三千五百円なり。今の車体が四万であることを考えると、価格的にも、ついでに性能的にも結構上がる。ぶっちゃけ、中庸の価格帯はあかんのだなーと思った次第で、出すなら七万八万まで出します。最初からパーツを幾つか、一段上の装備に変えてしまおうかとも思いはするものの、そうしなくても乗り心地は圧倒的に違うだろうしなぁーと。
 その違いを堪能した上でパーツを交換すれば、感動度二倍ですよ? クロモリフレームの車体の入門型を買って、追加装備でディスクブレーキ積んでしまおうかとも思ったのですが、ハンズで置いてあったのがアルミフレームの上記のやつだったので、今すぐ買うならこれだろうなと。ま、すぐには買いません。多分。今の車体を多少こねくり回してみてからでもいいよな、と。ただ、やっぱり今の車体だとどうもなー、何かあんまり乗る気になー、とぐずってみる。ぶっちゃけ、上記のモデルのパーツを一通り一段上のに切り替えてでも買えるお金がある、というのが困る。買える値段でなければ、ああ欲しいなと言ってるだけで済むんだけども。
 今の車体の引取先があるなら、渡しちゃって買い換えてしまおうかなぁ……ぬう。

 まあ、こういうのはあーでもないこーでもない、ああしようかなこうしようかなと考えているのが一番楽しいわけでして。実際に手に入ってしまうと、熱はあっさりと冷めてしまうもの。そういう自分が分かっているので、欲しいことは欲しいし、買えることは買えるんだけれども、まあまだ良いっちゃ良いんだよなーとも思うのですね。とか何とか言って、その内買ってるかもしれませんが。
 何のかんの言って、そんなに本格的に乗るわけでは決してないんだけれども、何となく自転車に乗って走るのは好きです。ただ、乗って走るからにはそれなりの速度は出したいし、気分よく走るには自分の趣味と、それから道の状況に合わせて快適に走れる車体が欲しい、と。あまり金をかける趣味を持ち合わせていないので、このくらいの出費なら年に一回くらいは良いのかなーと思ってしまうのですな。パーツのグレードアップなら、毎月の余剰を組み合わせていけば、割と出来てしまいそうではあるし。だから、可能だから嫌なんだってば……。
 ま、まだしばらくは前の車体で、メンテなりが多少出来るようにしてからかなーと自分を諫めてみているところ。せっかく良い車体を買っても、壊してしまってはしょうがないし。今の車体には犠牲になって貰おう。なむなむ。今のやつだったら、正直に言ってしまえば、ぶっ壊してしまってもまあ、そう惜しくないし。実際、あんまり乗ってないしね。いじって壊れたらまあしょうがないし、少しくらい勝手が良くなってくれたらめっけもの。ちょっと遊んでみようじゃまいか。
 ……でもその前に、今のやつに拡張性があるのかどうかを調べてからか。あんまないかもなぁ。

読み:なし
買い:なし
途中:文庫『MORILOG ACADEMY』六巻
月次読破:4冊(文庫2冊、コミックス2冊)
月次購入:2冊(文庫0冊、コミックス2冊)
通年度購入:71冊(文庫39冊、コミックス32冊)
通年度読破:73冊(文庫41冊、コミックス32冊)

それでは。

空の彼方に踊る影

2007年07月04日 21時19分09秒 | Weblog
7月4日分。

 誰だ、誰だ、駄目だ……あー、そんな出だしをやりつつ、まずはニュース記事をそのまま抜粋。

2007/07/04-10:03
「史上最大級の飛べる鳥、主に滑空か=600万年前生息-米大学チームが化石分析」
 南米アルゼンチンの約600万年前の地層から化石が発見された、空を飛べる鳥類では史上最大級の鳥は、自力で羽ばたいて飛び続けることはできず、主にグライダーのように滑空していた可能性が高いことが分かった。米テキサス工科大などの研究チームが、ヘリコプター用のコンピューター・シミュレーションソフトを応用して復元骨格を分析した成果を、4日までに米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 そんなニュースを見かけてしまって、ついつい会社でじーっと見てしまいましたとさ。ちなみに、ニュースの抜粋元は時事ドットコム。
 鳥というのは、基本的に大型化すればするほどに、自力で羽ばたいて飛ぶのは効率が悪くなるので、滑空して飛ぶようになる……筈、確か。小型の鳥で滑空して飛ぶというタイプは、ほぼいなかったと思う。もしくは、長距離を飛ばないといけない渡り鳥などは、羽ばたきでずっと飛んでいては体力をがっつり食ってしまうので、基本的には翼をあまり動かさないで飛ぶ。逆に、超小型になってくると、ハチドリみたくホバリングができたりもするけれど、あれはかなり高速でずっと羽ばたきを続けていることになる。
 鳶を思い浮かべると分かりやすいけれども、あの手の鳥は、上昇気流を捕まえて、上の方に持ち上げられてから、すーっと滑るように飛んでいく。で、あんまり大型化しすぎると飛べなくなって、今度はダチョウのようにどたどた走ることに……って、あれはまた別個の進化というか過程を経ただけか? 無駄話として、ウィキペディアでダチョウを調べてみたら、聖書ではダチョウは食べちゃいけないものに指定されているため、ユダヤ教徒は食べないんだそうな。なんでだろう?
 まあその辺はともかくとして。鳶やらコンドルやらよりも一気にサイズがアップしたのが、今回持ってきたニュースの鳥。「アルゲンタビス・マグニフィセンス」というお名前らしい。翼長八メートルだそうで、えー……どんだけでかいんだろう。まあ、戦闘機の全幅が10メートルとかそのくらいのようなので、それを考えると結構でかいというのだけは分かるんだけれども。
 さすがにそこまででかい奴ともなると、羽ばたきで飛ぶには無理があるらしい。体重が重たくなればなるほどに羽ばたきにくくなるし、となればまあ、アルゲンタビス・マグニフィセンスも滑空で飛ぶと考えられるわけで。とはいったものの、滑空するには高いところに登って飛び降りるか、上昇気流を捕まえて登っていくかしないといけない筈なんだけれども。翼長八メートルのデカ物を、どうやって持ち上げたんだろう。謎だ……。
 ところで、このどでかい鳥さんの羽を一本引っこ抜いたら、どのくらい長いんだろう。ちょっと興味深いかも。羽があるかも含めて。

読み:文庫『神菜、頭をよくしてあげよう』
買い:なし
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それでは。

頓服薬

2007年07月03日 20時31分12秒 | Weblog
7月3日分。

 はい、タイトルの漢字は「とんぷくやく」と読みます。普通あんまり使わんわなぁ、こんな単語……。
 なんでそんな単語出てきたかと言えば、今朝のことにまで遡ります。朝起きてみたら、頭痛があんまりにひどくて起き上がることすら不可能という困った状況に。月初は決算業務で会社休めねぇんだっつうのと無理矢理起き上がろうとするも、結局すぐにふらふらしてへたり込む体たらく。いやはや参った。せめても朝飯だけはと物を食べたら、少し後に結局戻す罠。
 まあ、さすがにこれはまずいということで、会社を午前中は休むことにして、医者へ行っておくことに。原因が何だったのかは不明なままですが、とりあえず痛み止めの薬(実際には痛み止め+解熱だけど熱が無くても別にいいらしい)をもらって、ついでに、吐き気止めを処方される。
 んで、吐き気止めの方だけ別の袋に入っていて、書いてある文字が「のみぐすり」でも「内服薬」でもなく、「頓服薬」。帰ってきてから気が付きましたが。とんぷくやく、とんぷくやく……ううむ、耳慣れない。見慣れない。ということで、辞書で引きつつネットも調べてみました。
 結果。頓服薬とは、発作や症状のひどいときに一時的に服用するための薬で、分服(複数回に分けて飲むこと。ちゃがまではない)しないもの、らしい。まあ要は、普段出される内服薬というのは二日三日くらいずっと飲み続けるけれども、頓服薬の場合はそのとき一回きり飲む、という解釈で良いはず。実際、頓服薬の方を渡されたときには、吐き気がひどくなったときに飲んでくださいねー治まりますからねーという説明を受けている。多少、効果の強い即効性の薬なんだろーけれど。
 ……ちなみに。この話にはちょっとしたオチがありまして。薬貰って、どうにか体調もぎりぎりながら会社には行けそうだったので、午後から会社出ました。でも、貰った薬持っていくの忘れてましたとさ。会社から帰る頃には、大体頭痛は治まってました。まだ調子は悪いんだけどね。

 てーか、あれです。朝に菓子パンの小さい奴を一つだけ食べたのですが、それも戻してしまったので、今日は固形物それ以外は摂ってません。晩飯になってようやっと、小豆がゆと味噌汁で様子見しているくらいで。昼間はずっと、500mlのペットボトル入りスポーツ飲料でしのいでました。多少いつもより調子は落ちるものの、そんなにどうもならんわけでもなし。
 ちょっと待てと。ってことは、最悪、スポーツ飲料で食いつなぐもとい飲みつなぐってことが多少はできるってことか。普段どれだけ吸収効率の悪い食生活をしてるんだと、自分で突っ込み入れたくなりますな。それでも固形物を摂る量が減るというのは大きいわけで、こりゃ今日の分だけで一キロくらいは体重落ちるんだろうなーとちょっとげっそり。ダイエットとかそういう問題ではなくて、私の場合、一キロ落ちただけでも体重の2パーセントです。結構深刻ー。

読み:なし
買い:なし
途中:文庫『MORILOG ACADEMY』六巻、『神菜、頭をよくしてあげよう』
月次読破:3冊(文庫1冊、コミックス2冊)
月次購入:2冊(文庫0冊、コミックス2冊)
通年度購入:71冊(文庫39冊、コミックス32冊)
通年度読破:72冊(文庫40冊、コミックス32冊)

それでは。

ちゃりちゃり

2007年07月02日 20時46分59秒 | Weblog
7月2日分。

 まあ本当は昨日のことではあるんだけれども、ネタはまあ使い回しておくに越したことはないよねってことで流用。
 ここんとこ自転車に乗ってなかったなーということを思い出して、ちょいとタイヤに空気を入れ直してから少しばかりちゃりちゃり漕いでみる。思ったより身体の調子が良くはなかったので、実質走行時間は三十分か四十分程度だったはずだけれども。おかしーな、土日は何もしてなかったから疲れようが……あ、寝不足か。
 ちょっとぶりに自転車を漕いでいて気が付くのは、割と昔と乗り方が変わってきたよなーということ。昔なら思いっきりギアを一番重たいところへ突っ込んで、がりがり漕いでかっ飛ばすような走り方をしていたんだけれども。特に昨日みたく体調が思ったより良くなかった日には、かなりペースを落として、なるべく一定の力加減で走るようになった。結果的に速度はかなり落ちるようになったけれども、まあ安全で良いのかなーとか。高速で突っ走るだけが走り方じゃないし。えらい人にはそれが分からんのですよ? まあ、今の車体だとタイヤがえらく細いので、あんまり強引に速度を出すとパンクが怖いという事情もあり。
 それはともかくとして、今更ながらに多段のギアがあるということの意味を体感として理解してみる。一定の力加減で漕いでいても、路面の状況であったり、それまでの加速状態であったり、斜度によってシフトアップもしくはシフトダウンする必要性が出てくる。ある程度速度が出てきていたり、路面状態の良いところで走っていると、シフトアップしないとむしろパワーロスしやすい。あんまり軽いギアで走っていると、無駄にくるくる足を回すことになる。一定の力加減を維持するためにシフトアップする、という感覚はそういえば無かったなーと思ったり。これまでの理解だと、単純に加速のためにシフトアップする感覚だったし。
 自動車には経済速度という概念があって、「1km当たりの燃料消費量が最も少ないエンジン回転数で走る速度」というようなものになる。自転車でも、これがガソリンとかじゃなくて、一番楽な力加減で走れる速度もしくは力加減そのもの、という感じでやっぱり適用できるもんだなーと。一番楽な力加減というのは、ギアが軽いということでは無いのが面白い。まあ、その日の体調と、路面の状況と、気分とで結構変わる。一番楽な、という言い方をするよりは、一番爽快感のある、という表現の方がしっくり来るかしらん、自分的にだけれども。
 てーかまあ、アレです。今の車体だと、どーにもこーにもあんまり無茶なやり方をしようと思えない。せめても、前サスだけついたハードテールMTBでないと、豪快な走り方もできんわなーと。今の車体に見切りをつけるか壊れるか、もしくは誰かにあげるかしたら、乗り換えようかなとも考え中。とは言え、買い換えてもやっぱりあまり乗れないだろうしなぁ。それを考えると、今の車体もちょっと不憫です。


 そういえば六月分の読書履歴を振り返ってなかったかしらん、ということで、上の自転車ネタとあわせてどばっと行ってみよう。

文庫
『猫のゆりかご』(ハヤカワSF・ヴォネガット)
『鳥頭紀行ジャングル編』(角川・サイバラ)
『ロストワールド』上・下巻(ハヤカワNV・クライトン)
『未来へのプロフィル』(ハヤカワNF・クラーク)
『家守綺譚』(新潮・梨木香歩)
『宇宙を語る Ⅰ』(中公・立花隆)
『永遠の森』(ハヤカワJA・管浩江)
『裁判狂時代』(河出・阿曽山大噴火)
『上野正彦の「死体学」ノート』(PHP・上野正彦)
『アンドロメダ病原体』(ハヤカワSF・クライトン)
『補給戦』(中公・クレフェルト)

コミックス
『パンプキンシザーズ』七巻
『進め!! 聖学電脳研究部』
『冷たい密室と博士たち』
『観用少女』一・二巻
『雨柳堂夢咄』一巻
『ツバサ』十九巻

 コミックスに関しては、新しく手を出しているのは『観用少女』と『雨柳堂夢咄』くらいで、後は大体は続き物。一個妙なのが混じっているけれども、あれはヒラコーだしなぁ。『ヘルシング』はそろそろ失速の感が否めないけれども……八巻でもう全部出し切っちゃったかしらん? 続きの巻を買ってないやつが結構あるし、そろそろその辺を叩いていかないといかんなーとは思いつつ。
 文庫の方は新規開拓が五つというところ。意外にも新規開拓が多かったんだなーとか今更気が付いてみる。実は今の積み本には新規開拓の著者さんのが結構入っているので、七月分も結構新しく読む人のやつが増えることになるはず。てーか、今読み途中のものまで含めると、積みに新規開拓分が十冊あるってどうよ。これだけ新規開拓する筈なのに、買ってるレーベルはあんまり代わり映えがない。一冊だけ珍しく集英社があるけれど、後は講談社現代新書、ハヤカワSF、ハヤカワNF、角川ホラー、角川文庫、ちくま学芸って……いつものところじゃねーか。
 最後に入ってきた『補給戦』でかなり時間を食ったので、冊数が今ひとつ伸びなかったかなーという感じ。まあ、そろそろ数だけこなす時期でも無くなってきたのかどうなのか。七月は文庫はあまり買わなくても保ちそうだなーという積み本の数なので、ちょっと買い控える……つもり。あくまでもつもり。しかしまあ、ここ最近はずっとハヤカワ系統に傾斜してるなーと思います。ハヤカワSFとJAとNVとNFとが六月も入っているし。七月にも実はNV以外は入ってきそうな罠。たーのしーいなー。

読み:文庫『変な学術研究1』、コミックス『ラブやん』五・六巻
買い:コミックス『ラブやん』五・六巻
途中:文庫『MORILOG ACADEMY』六巻
月次読破:3冊(文庫1冊、コミックス2冊)
月次購入:2冊(文庫0冊、コミックス2冊)
通年度購入:71冊(文庫39冊、コミックス32冊)
通年度読破:72冊(文庫40冊、コミックス32冊)

それでは。