高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、45年の歴史をもつ共同購入の会です。

香害って、ごぞんじですか?

2022-03-20 08:56:14 | 日記
最近、テレビのコマーシャルでは、
盛んに「良い香り!」とか、
「いやな匂いをなくし、さわやかな香りに!」
などと言って、
家やトイレの中に
芳香剤を置くのを宣伝したり、
合成洗剤や柔軟剤などにも香りをつけています。
ごく最近では、
香りのカプセルに入れて
長持ちさせるものも多く出回っています。


こうした中、
柔軟剤や、洗剤の人工的な香りに
苦しんでいる人が増えています。
香りに含まれる化学物質が、
めまいや吐き気、
思考力の低下を引き起こす
化学物質過敏症の原因の一つになるのです。

中には、友人や同僚の服についた香りにより、
気分が悪くなったり、
学校や職場にいけなくなったりする人など
深刻な問題を訴える人もいます。
新たな公害として注目されているのが、
「香害」です。
今多くの自治体でもこの香害について、
住民に注意喚起しています。


【香害について】
「香害」とは、香水や合成洗剤・
柔軟剤・化粧品・入浴剤・防虫剤・
芳香剤などに含まれる合成香料により、
不快感やさまざまな健康被害が起きることを言います。
近年、この「香害」が原因で
「化学物質過敏症」を発症するケースが増えています。

【化学物質過敏症について】 
生活環境中の極めて微量な
化学物質に接することにより
多彩な不定愁訴を呈する
症候群であるとされています。
一旦過敏性を獲得してしまうと、
その後は一般的な
毒性学の概念では説明できない程の
極めて微量な化学物質に
反応するようになるとされています。

香りの感じ方は人によって違います。


まずは、「化学物質過敏症」や
「香害」について理解し、
自分にとっては快適な香りであっても
体調が悪くなる方がいることを認識して、
日頃から気を付けたいと思います。

※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2022年3月号より転載しました。
国の5省庁(消費者庁、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、環境省)が
連名で作成・発行した啓発ポスターを使っています。
コメント
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