高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、45年の歴史をもつ共同購入の会です。

新理事長よりご挨拶

2021-12-29 09:00:00 | 土といのちからのお知らせ
このたび、
山下幸一さんから理事長を引き継ぎました、
岩佐和幸と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

普段は高知大学人文社会科学部で教員をしています。
専門は農業経済学・地域経済学ですが、
大学では主に国際関係やアジア経済について教えています。
また、ゼミナールの学生と一緒に、
毎年度テーマを決めて高知県内をフィールドワークし、
その結果を報告書にまとめる活動もしています。

NPO法人「土といのち」では、
これまで理事を務めさせていただいております。
印象深い思い出として、
設立40周年記念誌『土といのち―有機でつながる食と農―』の
編集・出版があります。
制作過程では、文章・イラストの寄稿や資料提供等で、
完成後は、本の普及等で、
会員の皆さんには多方面でご協力いただき、
どうもありがとうございました。
おかげさまで、県内外で好評を得ることができました。

実は、私自身、この本をつくる過程で、
ゼミ生と一緒に生産者会員を訪問する機会を得ました。
農の現場で直接お話をうかがい、
これまでの足跡や楽しみ・苦労を知ることで、
毎週届けられる新鮮でおいしい食べ物の中に込められた
有機への熱い思いを改めて体感することができました。

一方、消費者会員とは、
「土といのち」の学習交流会や
各種イベントでお会いすることが多いですね。
食と農、いのち、環境、社会、政治など、
話題は事欠きませんが、
お互い共通する問題意識を確認できる
楽しい機会でもあります。

このように、「土といのち」は、
ローカルとオーガニックを軸に、
豊かで個性的な生産者と消費者が
一堂に会する貴重な場になっています。
世界的には、新自由主義による矛盾が拡がり、
昨年からはコロナ禍によって混乱が続いています。
他方で、世界では、お互いが支え合う
「連帯経済」の動きも活発化しています。
「土といのち」も、
日本や世界の混迷状況を乗り越える
重要な役割をますます果たすように
なっていることを、強く実感しています。
 
来年は、前身の「高知土と生命を守る会」誕生から
45年の節目の年です。
引き続き皆さんと一緒に、
持続可能な社会を目指していければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2022年1月号より転載しました。

理事及び職員一同より
あしたの配送で仕事納めです。
これまでのみなさまのご協力に
感謝しますとともに、
2022年が皆様とご家族にとって
幸多い年となりますよう
お祈りいたします。

(会員Hさんのイラストより)
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