黒瀬ダム、続きです。虫だけを集めました。
黒瀬ダム公園の広場の周囲にはツツジが植えられていましたが、高い木々の陰になってちょっと可哀想。
パラパラと咲いた花にはフジの花に来るのと同じような大きなハチが来ていました。
とにかく忙しいハチで、なかなか写せません。
それに比べたらチョウはじっとしてくれる時がありますので写しやすいです。
ツマグロヒョウモン メス
ツマグロヒョウモン オス
ツマグロヒョウモン オス
さっきのスミレに卵を産まないで。水の中に沈んじゃうよ。
黒いチョウが飛んできました。
そのチョウが流木のある所へ来た途端、小さな黒い虫の群れがわっと飛び立ちました。
慌ててシャターを押したものの、もちろん、飛び立った後でした。
そのチョウが流木のある所へ来た途端、小さな黒い虫の群れがわっと飛び立ちました。
慌ててシャターを押したものの、もちろん、飛び立った後でした。
あれは、ハエ。しかもキンキンバエと呼んでいる、汚いものが好きなハエに違いないと思いました。
後で写真をよく見たら、その汚いものがしっかり写っていました。あまりしげしげとみない方がいいですよ。大きな魚の死骸ですから。
チョウがはっきりしないのですが、羽に白い斑紋が点々と並んでいることや、わずかに青が見えることから、アオスジアゲハではないかと思いました。
魚は? ブラックバスかなあ。
オヘビイチゴの葉の上には、まだ小さなヒシバッタ?
そろそろ引き返そうとした時、目の前に鮮やかな色が降り立ちました。
あっ、ハンミョウ!
来る時ハンミョウの話をしたばかり。
ハンミョウは、青や赤の混じった輝くような背中を持っていて、うちの方では山裾まで行かないと見られません。
なのでわたしにとっては貴重な虫。
トリミングしてみると
鮮やかさが足りない? 色々調べると、青みが強い個体もいるようですね。人の行く先々へ飛んでいくので、道案内なんて呼ばれるそうです。
けどこのハンミョウは、だんだんわたしの近くにやってきたのです。
ハンミョウには特別な思い入れがあります。
以下、思い出話をぐだぐだと。適当にスルーして下さい。
わたしが初めてハンミョウを見たのは小学一年生の頃。その頃母は実父の持つ山へ、みかんや柿の収穫手伝いに行っていました。子どもはー
わたしと弟、歳の似通ったいとこ姉妹、4人でその辺をかけずり回って遊んでいました。夕方くたくたになった子どもには帰路はずいぶん遠かったです。が、山道に咲くリンドウの青紫と、先を行くハンミョウの青緑、草の中で輝いていました。
それを見ると疲れも忘れて追いかけたかったのですが、大人たちは帰りを急いでいたので、子どもは諦めざるを得ませんでした。
こんな綺麗な虫がいるのかと、子どもながら感動したのを覚えています。
母が亡くなる数ヶ月前、何を思ったか、山の思い出を語り出して、
わたしが一年生の時、朝、小一時間歩いて山へ行き、昼、学校から帰るわたしを迎えに山を下り、また山へきて収穫をし、夕方山を降りたのだとか。4歳になる弟はその都度おんぶしたそうです。
従姉妹たちと遊び呆けたあげく夕方母と一緒に帰るのは密かに嬉しかったです。 弟は背中で眠りこけて、母を独り占めした気分でした。
子どもの充実感の裏にそんな親の苦労があったことを70歳近くになって初めて知りました。
ハンミョウを見ると、その頃の幸せだった自分と、母の苦労とを思い出します。