あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

黒瀬ダムで出会った虫

2024-05-07 12:31:00 | 生き物
 黒瀬ダム、続きです。虫だけを集めました。
 黒瀬ダム公園の広場の周囲にはツツジが植えられていましたが、高い木々の陰になってちょっと可哀想。
 パラパラと咲いた花にはフジの花に来るのと同じような大きなハチが来ていました。


 とにかく忙しいハチで、なかなか写せません。


 それに比べたらチョウはじっとしてくれる時がありますので写しやすいです。
 ツマグロヒョウモン メス


 ツマグロヒョウモン オス



 さっきのスミレに卵を産まないで。水の中に沈んじゃうよ。
 
 黒いチョウが飛んできました。


 そのチョウが流木のある所へ来た途端、小さな黒い虫の群れがわっと飛び立ちました。
 慌ててシャターを押したものの、もちろん、飛び立った後でした。
 
 あれは、ハエ。しかもキンキンバエと呼んでいる、汚いものが好きなハエに違いないと思いました。

 後で写真をよく見たら、その汚いものがしっかり写っていました。あまりしげしげとみない方がいいですよ。大きな魚の死骸ですから。





 チョウがはっきりしないのですが、羽に白い斑紋が点々と並んでいることや、わずかに青が見えることから、アオスジアゲハではないかと思いました。
 魚は? ブラックバスかなあ。

 オヘビイチゴの葉の上には、まだ小さなヒシバッタ?



 そろそろ引き返そうとした時、目の前に鮮やかな色が降り立ちました。
 


 あっ、ハンミョウ!
 来る時ハンミョウの話をしたばかり。
 ハンミョウは、青や赤の混じった輝くような背中を持っていて、うちの方では山裾まで行かないと見られません。
 なのでわたしにとっては貴重な虫。

 トリミングしてみると




 鮮やかさが足りない? 色々調べると、青みが強い個体もいるようですね。人の行く先々へ飛んでいくので、道案内なんて呼ばれるそうです。
 けどこのハンミョウは、だんだんわたしの近くにやってきたのです。
 


 ハンミョウには特別な思い入れがあります。

 以下、思い出話をぐだぐだと。適当にスルーして下さい。

 わたしが初めてハンミョウを見たのは小学一年生の頃。その頃母は実父の持つ山へ、みかんや柿の収穫手伝いに行っていました。子どもはー
わたしと弟、歳の似通ったいとこ姉妹、4人でその辺をかけずり回って遊んでいました。夕方くたくたになった子どもには帰路はずいぶん遠かったです。が、山道に咲くリンドウの青紫と、先を行くハンミョウの青緑、草の中で輝いていました。
 それを見ると疲れも忘れて追いかけたかったのですが、大人たちは帰りを急いでいたので、子どもは諦めざるを得ませんでした。
 こんな綺麗な虫がいるのかと、子どもながら感動したのを覚えています。
 母が亡くなる数ヶ月前、何を思ったか、山の思い出を語り出して、
 わたしが一年生の時、朝、小一時間歩いて山へ行き、昼、学校から帰るわたしを迎えに山を下り、また山へきて収穫をし、夕方山を降りたのだとか。4歳になる弟はその都度おんぶしたそうです。
 従姉妹たちと遊び呆けたあげく夕方母と一緒に帰るのは密かに嬉しかったです。 弟は背中で眠りこけて、母を独り占めした気分でした。
 子どもの充実感の裏にそんな親の苦労があったことを70歳近くになって初めて知りました。
 ハンミョウを見ると、その頃の幸せだった自分と、母の苦労とを思い出します。






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十数年の眠りから覚めた花

2024-05-05 19:52:00 | 植物
 まるで眠り姫のような花を訪ねて、黒瀬ダムに行ってきました。
 ダム湖に、十数年ぶりにレンゲ畑が現れたんだそうです。ダム湖に沈んだ集落で田んぼにれんげを植えていたらしく、貯水量の減少で光が当たった結果、再びレンゲが生えてきたというもの。
 前回現れたのは10年以上前だそうです。この冬は、長雨もあったけど総合すれば小雨だったのでしょうね。
 新聞記事を読んでから4.5日経って娘と出かけました。ダム好きのウマオは今回は付き合ってくれず…
 まず、事務所に近い道を行って、第二ダム公園に着きました。



 う〜ん、こことは違うなあ。岸辺がないもの。


 
 あの辺じゃない?
 対岸に地面のようなものが見えました。


 山笑うってこんな感じ?と、娘。
 う〜ん、もうちょっと早い季節。新芽が微妙なグラデーションで見られる頃ですよね。今は早、新緑と、シイの花が目立つ季節です。 

 小さなダム公園に彫像が立っていて、
 なんだか河童の背中みたい。


 いやいや、
 ただ誰の作か知りたかったので裏を見ただけ。
 西条市出身の伊藤五百木の作品でした。
 
 そこからなぜ河童なんぞを思い浮かべたかというと、実は、先日の参観日で、ウマオが初めて俳句を作ったんだそう。先生の巧みなリードで深縹(こきはなだ)色の水、山笑うの季語、そして河童を組み合わせた素敵な俳句ができたそうで、きっとこういう風景なんだろうなと親バカ孫バカ二人が思いを馳せたというわけです。



 … 湖畔で待つのかー
 
 さて、車に乗り込んで、第一公園へ

 対岸で見たのはあの辺りかな?でも、ピンクが見えないねえ。


 そこで公園の整備作業をしていたおじさんに声をかけました。
 なんと!

 もう遅いわい。
 ええ〜!
 記者さんが来たのも遅かったけんなあ。その前はあの辺、全部ピンクじゃったんよ。
 しょうがない、残骸だけでも見てこよう。
 あの辺、人がおるとこらへんじゃけん。と、場所やら行き方やらを教えてくれました。
 
 私たちと同じように興味を持って来た人が他にもいたのです。

 近道をして、ここの薮をかき分けて降りました。


 誰かが滑り降りたあとを尻もち覚悟で降りるとそこには可愛いスミレが!


 黄色い花が!


 いきなりテンション上がります。


 かつて棚田だった名残が見て取れました。


 




 
 
 一面の黄色い花。これも、休眠してたのよね。



 なんの花だろう?
 ヘビイチゴ キジムシロ ミツバツチグリ
どれも葉っぱが違う。この葉は5枚です。


 そこで、茎の広がりの写真とともにわたしの植物の師匠Kちゃん先生に送りました。



 5枚の葉はオヘビイチゴだそうです。

 それから、初めて見たかもしれない穂




 葉っぱは多分イネ科と思うので、穂の写真だけ送りました。
 すると、
 スゲではないかとの返事。スゲは細かいところを見ないと同定は難しいとのこと。とりあえず、茎が三角形のがカヤツリグサ科スゲ属だと教えてもらいました。

 あら〜、葉っぱだけでなく茎も見ないといけないのか。

 「そうなんです。見逃しがちだけど、茎も大切なのです。」
 ということでした。
 勉強になりました。

 そうそう、肝心のレンゲ。ほとんどがタネになりかけていました。わずかにまだ残っていた花です。









 ここでできた種はまた長い眠りにつくのでしようね。


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ほぼ0円料理ー野菜編

2024-05-03 09:36:00 | 野菜・果物・料理など
 0円の野菜?つまり貰い物の野菜。
 
 友人が、わらび、たけのこといっしょに持ってきてくれたスナップエンドウ、とうが出る寸前のサニーレタス、とうのたった高菜
 サニーレタスは、葉っぱを一枚一枚ちぎって使うので、少々のとう立ちは問題なし。別のところから頂いたカリフラワーといっしょにサラダに。
 真っ白で立派なカリフラワーでした。ボール同じくらいあります。これでも娘と半分こしたものなんです。大きすぎて規格外だったのかも。


 高菜は、葉っぱは茹でてあくぬきをして、炒め煮に。硬くなりかけているというので長めにゆがきました。
 とうが立って花の咲きかけた茎は皮を剥いて刻んで塩漬け。
 上に載せているのはいりこ削り。カツオのような上品な味ではないけれど、良いお出汁が出ます。何より安いのが嬉しい。


 友人曰く
「こんなのは、誰ばりあげれんのよ。あなたくらいしか。」
 要するに、わたしは、捨てるようなものでも美味しいと知っていて喜んでもらってくれる人、なんです。

 一方、立派なのをくれる人も。
 アスパラ
 半分はベーコンと炒めて、半分はめんつゆにつけ込みました。


 以前うちにも植えていたのですが、畑でとったばかりのアスパラは、塩茹でしただけでも甘みがあって美味しいのです。これは栽培している人にしかわかりません。そうそう、スナップエンドウもそう。店に出回る頃にはだいぶ味が落ちています。
 わかっていながらすぐに食べなかったので、本当のおいしさでは、ありませんでした。
 それから、弟の蓮根畑で自分で掘ってきたレンコン。

ながい!


 とっても重労働なので、勝手に掘るのはいくらでもOKだけど、わざわざ掘ってはくれません。いくら兄弟でもね。だけど傷のついたレンコンはもらいます。
 いっしょに行ったヨウコとケイタはすぐに泥遊び。写真には、ケイタの作った犬の💩なるものが写っているのですが分かるかな?
 レンコンも色々使えて重宝します。
 店には出まわらない細いレンコンもレンコンチップスに、レンコンのきんぴらに。傷ついたのは刻んでハンバーグなどに。
 
 
 そうそう、野菜ではないけれど、春祭りで拾ったお餅はぜんざいにしました。


 小豆はー



 これもただ。きれいに選別した残りを弟にもらいました。まだ食べられるのがたくさんあるので。
 ただし、自分でもう一度選別しなくちゃいけないのです。床に座り込んで、手のひらに少しずつ乗せて



 いいのとダメなのとが半々?いや少しダメな方が多いか。
 小豆は大好きなので、少々の手間暇はいとわず選り分けました。
 色が厳選された商品よりは薄いけど、十分おいしかったです。あんこに近いくらいたくさんの小豆を入れたぜんざいは贅沢な味。
 今回は、赤飯3回分、ぜんざい4回分を小分けにして冷凍しました。

 野菜の0円料理、微々たるものですが、フードロス削減になってるかな?我が家の食費削減にも貢献。
 
 







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ほぼ0円料理 山菜編 追記しました

2024-05-01 18:01:00 | 野菜・果物・料理など
 娘と散歩していて気がつきました。
 遠目に見えるあの茂み。
 わらびじやない?



 今更驚くのもなんですが、うちの地所でして。数年前から少しずつわらびが生えていたのも知っていたのですが、まさかこんなになってるとは!



 まだ食べられるのもあるはず、と、探して見ました。
 葉っぱをかき分けて採ったわらび。


 鍋に入りきらないので、角形の洗い桶であくぬきしました。

 熱湯と炭酸をかけて冷ますだけ。
 あとは、透明な水になるまで何度か水を変えて晒しました。



さて、このころから、怒涛の「ほぼ0円料理」が続きます。
「ほぼ」
というのは、多少の買ったものが加わるからです。調味料などはもちろん市販のを使います。
 
 わらびのところにあったヨモギ
 





弟にもらった新玉ねぎ、
そして買った筍とで、春の天ぷら
別の日には、タラの芽もいただいて天ぷらにしました。
 よもぎの天ぷらって、カリカリに揚げると少し苦味があってよもぎの香りがして美味しいです。


 
 一回くらいたけのこも食べなきゃ、とわざわざ買ったのに…

 次の日、娘が知り合いのところで掘ってきたと、たけのこを持って現れ、

 次の次の日には友人からわらびとたけのこ要らない?とラインがあって、ありがたく頂くことにしました。
 というのも
 彼女のくれるわらびは、毎年、長さを揃えて、少しずつ束にし、あくぬきをしてくれているのです。全部ご主人がするんですって!
 もちろんたけのこもちゃんとゆがいてあります。



 無下に断れません。ちょうどうちのを配り終えたところだし、なんとか消費できるでしょう。

 その後、たけのこは3日おきに届いて、合計5回も食べました。もちろん二人の娘の家にもお裾分け。
色々使えるからいいものの
 多すぎた時は砂糖をまぶして冷凍
 食べきれなかったら、煮物のまま冷凍。
 少し残ったら短冊に切って他の山菜と一緒に混ぜご飯、山菜ずし、山菜おこわ
 
 孫たちに評判がよかった山菜ずし
 


 筍、わらび、イタドリ、買った人参、もらったえんどう
 三軒分を作るためにご飯を多めに炊いたら、

酢がちょっと足りない!

 そこで急遽、うちで採れた酢っぱめの伊予柑を絞って足しました。これがなかなか美味しいのです。ほんのり黄色味を帯びた、伊予柑のかおりのする寿司でした。ちなみに愛媛の学校の給食では、みかんジュースを使ったお寿司が出ることがありました。今は?当時はあけぼの寿司という名の献立でしたね。
 イタドリはー
寿司に入れたのは、忌々しくもうちの庭に生えて来たもの。2本しかなかったので寿司の具にしましたが、単独で食べてもとっても美味しいんです。これは溜池の土手でとってきました。(ワンちゃんの立ち入らないところ)



 手前に立っているのがイタドリ。
 
 いつのまにか生え出した我が家の庭は、抜いても抜いても生えてきます。


 食べるのはこんな状態の時。


 ほんの短い間しか食べられません。

 そして今日届いたのは?



 ウドでした。

               続く 


追記
 モコさんからご質問がありました、イタドリの食べ方。長くなるので本文に追記しました。興味のある方、トライしてみてください。ただ、うちの方では食べごろを終わっています。

 イタドリは、葉のないものを、手で折りとる。折れないものは筋張って不味い、というか食べたことないです。
1  皮を剥く
2  2.3センチにぶつ切り
 大きいものはさらに縦に切る(あまり細か
 く切るとくたくたになるので注意)
3  熱湯をかけ冷水で冷やす
4  かじってみて酸味がなくなるまで水を変えながら晒す(8時間以上)
5  軽く水気を切って油で削り節と一緒にさっと炒める
6  醤油、みりん砂糖で味付け。すぐ火から下ろす(煮込んじゃダメ)

 油との相性抜群です。シャキシャキした歯触りが美味しいので、短時間で調理します。
 水は必要なし。出し汁も使わずに、削り節で旨みを出す。ない時は顆粒の旨味調味料を使ってください。うちは顆粒のアゴだしを使います。
 削り節は、我が家ではいりこ削りです。
 味付けは各家庭の味でいいと思います。





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