「めずらしいトンボがおるよ。」 ぶじこが呼んでいます。
外へ出てみると、ハグロトンボが飛んでいました。 このトンボは、この間も畑で見ました。 水と言えば雨水をためたタンクしかない柿畑のどこでハグロトンボはうまれたのでしょうか。
子どもの頃、田園地帯にある実家の近所にはどの家にも水路を引き込んだ堀があって、そこで洗い物などをしていたのです。 もちろん最後には井戸水できれいに洗いますが。 その堀にはよくハグロトンボがとんでいました。 堀はなくなりましたが、水路の張り巡らされた実家付近ではいまでもハグロトンボを見ることがあります。 そして、このトンボを見ると、まだまだ自然は守られていると、ほっとするのです。
「なんだ~、そんなに珍しいんじゃないのかあ~。」とぶじこはがっかりしていましたが、ぶじこにとっては珍しいトンボに違いありません。 ぶじこが子どもの頃、川には農薬のために魚もろくにいませんでした。 わたしが見なれた生き物を、子どもたちは見ないで育ってきたのです。
わたしにとって珍しいトンボといえば
草引きをしていて見つけました。 羽のもように特徴があります。 「ミヤマアカネ」でしょうか。 トンボの名前はどうもわかりません。 もようのない羽のアカトンボならよく見かけるのですが、これは初めて見ました。
そしてきのう、浄瑠璃寺のハスを見に行って見つけた珍しいトンボ。
逆立ちしてハスの葉にとまっています。 羽が普通のトンボより大きめで、トンボにしては不器用にひらひらと飛んでいました。 チョウトンボの仲間でしょうか。 青味を帯びた黒い羽がとてもきれいでした。
普通のアカトンボもたくさんいましたが、なかなかとまってくれなくて・・・・。 汗をかきかきおいかけていましたら、またまた珍しいトンボ。
イトトンボです。 子どもの頃、堀のまわりでもたまにしか見られなかった小さな小さなトンボです。
体はマッチ棒よりも細く、飛んでいるときは羽が見えません。 まるで針金が空中に浮かんでいるようにしか見えません。
よく見るとハスの茎には、ヤゴの抜け殻がたくさんついていました。
田んぼ1枚ほどのちいさな蓮池ですが、ここはたくさんの命をはぐくむ場所でもあったようです。
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いやはや、トンボだけでこんなに写真を撮られるなんてすごいわ~
イトトンボ…むかし、夏休みに祖母の家へいくと必ず、近くの池(といっても公園の人工的なものですが)へ出かけた時に、赤、黄、橙、青…、本当に色とりどりでたくさん飛んでいたことを思い出しました。
暑くてちょっとぐったりしていたのですが、とても気持ちよく眠れそうです。