あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

沖縄旅行2  夜の生き物観察

2023-04-08 01:34:29 | 沖縄旅行 2023
 沖縄旅行1日目 予定は遅れに遅れてホテルに着いたのは6時過ぎ。フクギ並木の散策どころか食事さえゆっくり食べる時間がなく、隣のコンビニで買ったカレーを部屋の前の庭でかき込みました。大急ぎで玄関に出ると、そこには早迎えの車が来ていました。
 一日目のメインは夜の生き物観察です。今朝まで雨模様だったこの日、何とか雨はやみました。
 始めに、案内をしてくれたトクさんからいろいろ説明をうけました。
 観察をするのは車が走れる道の両脇に限ること。これはむやみに茂みに分け入って植物を踏み荒らさないためと、ハブなどの危険な生き物から身を守るためだそうです。助手席に乗っていた私は、降りるときもトクさんが安全確認をしてからでないと降ろしてもらえませんでした。さらに、初対面の人にむやみやたらと希少な生物の生息地は教えない方針とのことでした。いうまでもなく盗獲防止のためです。
 
 街灯もない真っ暗な道をどこへどう走ったのやら。ところどころで車を降り、草むらを覗き込みました。
 これ、つわぶきの葉なんですが、カタツムリが小さいのではなく葉っぱが大きいのです。とにかく生き物も植物も大きいのが多かったです。
 
 
 
 シダだって大木のようです。
 ヒカゲヘゴ
 
 
 私たちのところではまだ姿を見せてない初夏の生き物がここではたくさん見られました。 以下、名前のわかったものだけを紹介しますが、見つけた順ではなく、抵抗の少なそうなものから。というのもヘビやカエルなど、訪問された方の中には見るのもいやという方もおられるでしょうから。ほとんどそんな生き物ばかりだものですから、今回ばかりはすこし配慮をしなくてはなりますまい。(ふだんはあまりしません)
 
順序としては
  1 ガ   2 カニ   3 カタツムリ  4 ナメクジ  5 ミミズ  6 カエル  
  7 イモリ 8 トカゲ  9 ムカデ   10 ゲジゲジ  11 ヘビ
  
 ガ もう飛んでいるんですよ。この日は見られませんでしたがシンジュサンも見かけたことがあるそうです。
  真っ白いきれいなガ ツバメエダシャクの仲間
 
 
 
 もう一匹 オオトモエというきれいな模様のガがいたのですが、動き回るのできれいに写せませんでした。
 
  カニ 
   サカモトサワガニ サワガニというものの私の知っている赤い小さなカニと違って小型のモズクガ二くらいの大きさがありました。沖縄の生き物はとにかく大きい。
 
 
 
  カタツムリ これはたくさんいました。 所によっては踏んづけてしまいそうでうかうか歩けないところも。雨上がりだったからでしょうか。
 
 巨大カタツムリ 名前は忘れました。
 
 
 ヤマキシャゴ
 
 
 オキナワヤマタカマイマイ
 
 
 
 
 
 オキナワキセルガイ
 
 
 緑のもいるの? と思ったらどうも苔か何かがついているだけのようでした。
 
 
 正真正銘 緑のカタツムリ
 アオミオカタニシ 正確に言うとタニシの仲間
 
  
 
 アフリカマイマイ 
 
 
 外来種です。握りこぶしくらいの大きさがありました。
 
 ナメクジ ナメクジごときで・・・というなかれ。真珠のような光沢があってしかも人差し指くらい大きくて、珍しかったのです。
 
 ヤンバルヤマナメクジ 
  
 
 ミミズ  これも太くて長い。シーボルトミミズに似ているのですがもう少し赤っぽい色で縞模様がくっきりしていました。
 
 
  カエル 車で走っている間ずっと鳴き声が聞こえていました。高くてきれいな声がオキナワアオガエル
 
 
 
 少し低めの声がリュウキュウカジカガエル
 
 
 もう一種類、時折グワーッ グワーッ と低い声で鳴いているのですが姿は見えませんでした。娘が見たかったカエルで姿がきれいなんだそうです。
 
 
  イモリ 
   オキナワシリケンイモリ
 
 
イボイモリというのもいるのだそうです。一生懸命探してくれたのですがこの日は見えませんでした。
 
  トカゲ バーバートカゲ 縞模様がくっきり
 
 
 
 もう一種類クロイワトカゲモドキ(正確に言うとトカゲではなくヤモリの仲間)を探してあちこち走りました。そして見つけたのですが、逃げられました。これは天然記念物だそうです。
 
  ムカデ カタツムリを食べているところ。 つやつやの鋼鉄でできたような体。見慣れているムカデの倍はありそうでした。こんなのにかまれたら・・・
 
  トビズムカデ よく似たのがいるのではっきりしないとのこと
 
 
 人のいない真っ暗闇の森で生き物の暮らしをのぞき見していると、こんなグロテスクなシーンでさえ尊い営みのように思えてきました。
 人の暮らしの中では、ナメクジは大切な花をかじる憎らしいもの、ムカデや蜂は人を痛い目に合わせる怖いもの、ゲジゲシは醜くて不快なもの、ヘビは怖くてみていられないもの… 様々な理由で簡単に殺しますけど、ここでは命は平等だと、なんだか厳かな気持ちになってきました。(偉そうなことは言えません。実生活では、わたしもムカデは殺します。畳の上をはっていたりするので、うっかり噛まれると大事になるからです。)つまり、生殺与奪は人の都合なんですよね。
 
 
10 ゲジゲジ 
    オオゲジゲジ名前の通りこれもでっかい。大きいのが返って美しいと思いました。
 
 
 11 ヘビ

   ヒメハブ ハブほど毒は強くなくとびかかる距離も短いとのことで1m以内に近寄ってみました。


 えらの張った三角形の頭部。胴体から急に細くなる尻尾。毒蛇の特徴がよくわかりました。



 この日見つけたヒメハブは4匹。 そのうち1匹は私が見つけました。 普通に道端にいるのがすごいです。そして足音がしても逃げません。だからうっかり踏んづけたりするんでしょうね。

 アカマタ
  なんとホテルに帰る大きな道の真ん中に、紐のように長くなっているのをトクさんが見つけました。轢かなくてよかった。うちの方でも時々見かけます。紐と間違えて轢いてしまう車もあります。おそらくアスファルトのほうが暖かいので体を温めているのでしょうけど、3月の沖縄って道のほうが暖かくなるほど気温が高いんですね。

 いじめているわけではありません。捕まえて安全な歩道に移そうとしているところ。トクさんは長い長靴を履いていました。

 
 毒はないけれど気性が荒くてとびかかることもあるそうです。
 ウオー こっち見てる。来ないでよ~ おっかなびっくりの観察でした。

 
 口の中も見せてくれました。ヒメハブと違って口の中に毒を出す器官がありません。


 
 長いドライブの間にいろいろお話を聞きました。例えば、ハブは今絶滅危惧種になっていること。いうまでもなく毒蛇ということで捕獲されてきたからです。ハブ退治のためにマングースが導入されましたが、マングースは他の動物への被害が大きく今では駆除の対象となっているとか。そしてマングースよりも深刻なのが野猫による被害だそうです。希少な生き物を食べてしまうからです。いずれにしてももとはと言えば人間が招いたことでマングースにも猫にも罪はないと思いました。奄美大島ではハブを捉まえると買い取ってもらえるとガイドさんが言ってましたっけ。猛毒を持つヘビとの共存はなかなか難しい問題がありそうです。
 
 ホテルに帰り着いたとき時刻は1時半を過ぎていました。途中からウマオは寝てしまいアカマタは見られませんでした。 それから子供たちにシャワーを浴びさせ寝たのは2時過ぎていたでしょうか。
 
 名前については教えてもらったときに即メモをしましたが間に合わない時もあり間違っているかもしれません。とくにカタツムリについては自信がありません。間違っていましたら、ご指摘くださるとありがたいです。

 
 
 
 

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