柿の木1本分丸ごと
コンテナ5杯分の柿の実を、やっと始末しました。
まずは焼酎抜き
傷のない柿を選んで作りました。
傷のない柿を選んで作りました。
去年、夫が渋抜きをしたのですが、十分抜けなくてすべて捨てました。
渋抜きには、アルコールで抜く方法と、ドライアイスを抜く方法、があります。いままでわたしがしたことがあるのはアルコールで抜く方法です。が、ことしはドライアイスと併用することにしました。 わたし失敗しないのでしたくないので。
ドライアイスの量が分からなかったので、ネットで調べてみました。 柿10キログラムにつきドライアイス501キログラム1キログラムというのが多かったです。
この時期、農業資材専門店に行くと、渋抜き用の厚手のポリ袋やドライアイスを売っています。農家さんだけでなくうちのように一般家庭でも渋抜きする家があるからです。ドライアイスを買いに行くと、100グラム99円(消費税抜き)
え~ 1キログラム買ったら1000円もする。ホワイトリカーだって1000円以上するし、なんかすごく高くつくことない?
ところが、お店のおばちゃんは柿10キログラムに対してドライアイス100グラムっていうんですよ。うわあ~ほんとはどっち? 心の中でパニック。でも、最終的に、おばちゃんのいうことを信じました。だって、プロにも売っているおばちゃんが間違えるはずはない、それに、安くてすむし・・・10分の一だもんね。
まず、袋に新聞紙を敷き、へたのところをホワイトリカーに浸した柿を並べます。全部枝付きで採っていましたが,根元から切り落としました。 ある動画ではいちいち綿棒でへたのところにつけていたけど、手間がかかってしょうがないです。ホワイトリカーはたくさん使いますが、お椀にホワイトリカーを入れて、柿のへたをどっぷりつけるのが早い。
5キログラムきちんと計ってしていたのですが、とちゅうで計ることもやめました。ドライアイスは100グラムずつ新聞に包んでくれています。 うまくいけば10キログラムの柿は大丈夫のはずです。5キロを越えたって問題なし(自己判断)。
最後に掃除機で袋の空気を抜きます。できるだけ真空に近い状態になるように。一人で空気を抜いて即紐で縛るのはなかなか難しいです。けど、一人でもこのくらいは抜けました。
しばらくすると、ぺちゃんこだった袋がふくらんできました。あれれ? 縛り方が緩かった?
そんなことはありません。これは多分ドライアイスが融けて炭酸ガスが充満してきたのだと思います、このやり方で5袋、キロ数にして多分30~40キログラム。 ドライアイスを500グラムしか買ってなかったのでこの日の作業終了。
生協の配達日に、冷凍食品に入っていたドライアイスを使って一袋つくりました。あと少し柿が残ったので、これはアルコールだけで抜く方法で一袋つくりました。まだ味見をしていませんが、違いはどうかな?
そのまま置くこと1週間。 90%成功。 だけどまだ渋が口に残るので、またアルコールをつけて紐を縛って空気を抜いて2,3日置きました。今度は成功しました。 予定より時間がかかってしまいましたね。
思うに、取り入れが少し早かったのだと思うのです。まだ青いのもけっこうあったのに、せっかちだから・・・・
農家さんはわたしたちが収穫して2週間後ぐらいに愛宕柿の収穫をはじめて、まだ終えてない畑があるくらいですから。 青い柿は渋が多くて抜けるのに時間もかかるし、甘みも少なくおいしくないし、やはり採り時というのがあると思います。来年への教訓。
さて、残った柿ですがー
こちらは干し柿に。
はじめは一人で夜なべをしていましたが、らちあきません。そこで、孫たちだけでお留守番しなければいけなかった夜、柿剝きを手伝ってもらいました。
まず、ウマオにへたを取ってもらいます。
次にわたしがへたのまわりをぐるっと包丁で剝きます。
さいごにトラオがピーラーで全部を剝きます。
3人の連係プレーで、楽しくおしゃべりしながらこれだけの柿が剥けました。やく1時間の作業でした。
なかにはこんな剝き残しもありますけどね(^-^;)ご愛敬
わたし、柿のれんにあこがれているのですが、経験も何もないもので自己流で吊していたらやたらと時間がかかりました。
あきらめて、いつものように紐の両側に柿を巻き付けて、振り分けに干しました。
いいお天気が続いたので、早くも食べられそうなのがあります。ほどほどに乾いたのを弟にあげましたら、弟が昔のことを言い出しました。
「ばあちゃんは(母のこと)枝を残さずに切って,ここに(柿の実のへたに近いところ)穴をあけて、シュロの葉を通しっよったけどー 穴のまわりにべったりカビが生えてのう・・・」
「それよ! わたしカビが生えるんがいやで、わざわざ枝を残したんよ。」
「枝の先を切ったらいかんと思うとったんじゃろ。」
「選定がてら切り落としてもいいんよねえ? 古い枝には来年は成らんけん。」
母の仕事はわりと雑で、(わたしだって手伝ってはいたんですよ)へたのまわりの皮もたくさん剝き残しがありました。そうすると食べるところが少なくなるんです。だからわたしは端までむけるようにウマオにへたを取ってもらったのです。へたのまわりをきれいに剝いておくとピーラーも入りやすく(柿の皮は固いですから)全体がきれいに剥けます。さらにカビを防ぐため熱湯につけてから干すのですが、今回はホワイトリカーを干した柿全体にスプレーしておきました。もうね、熱湯沸かして、一つ一つどっぷり、10秒くらいですけど、つけるのがしんどかったのです。
これだけ残しました。
鶏の卵大の柿。干したら一口大くらいにしなびちゃう。
鳥獣被害を増やさないために、作物を畑に放置しないようにといわれていますが、どこの農家も木の根元に捨てています。どこにもやりようがないですからね。
こうしてコンテナ5杯分の柿の処理を終えました。 が、ほうぼうに配ってもまだまだある柿。たくさんあるのも考えようです。来年はちゃんと摘果して大きい実を少しだけ成らすようにしなければ。二つ目の課題が見つかりました。
そしてー 柿剝きをした翌日からめまいが。多分疲れからメニエール病を再発したのではないかと思いますが、病院に行くほどの重症でもなく、1週間ほどぐうたらと過ごしてよくなりました。