あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

くさぎの実を探して

2021-11-23 22:54:37 | 植物
 本題に入る前に
 
 久々に旧友とランチをしてきました。和食料理店「両忘」の 霜月の彩りランチ
 
 
 プラス豚汁とぴかぴかの新米のごはん。これで2人前



 もう20年以上のつきあいになる友人4人。その中の一人が今住んでいる家を処分して生まれ育った町に帰ると言います。といっても隣の市なので、湿っぽい別れではありません。
 ご主人をなくした後、高齢のお姑さんのお世話をしながら暮らしていましたが、お姑さんが安心して暮らせるよう取り計らい、家財道具も思い出の品々も、業者に任せることなくいっさいを一人で処分して、事務的なことも一人で処理して、あとは不動産やさんに家を処分してもらって引っ越すだけだとーその話を聞いていると、潔い身の振り方に心打たれました。断捨離とはこういうことを言うのだと思ったわけです。
 
 わたしには、断捨離どころか、単純に不用品を処分するのでも容易ではないです。
 わたしもぼちぼち要らないものを整理してはいますが、つくづく思うのは、不要なものはまだ誰かのお役に立てる間に手放すべきだったということ。
 衣類は比較的処分しやすいのです。仕事で着ていたスーツなどはもう着ません。着れません。ははは、サイズがちがうから。なのでそれらは作業所がしている不用品回収に持っていきました。そして、よそ行き→近場へのお出かけ着→普段着→作業着 とだんだん格下げ役割を変えていって最後には掃除などで一働きしてもらって捨てます。そうやって大夫数は減らしたのですが、一つだけ処分に困っているのがあってー
 袖がレースになった白のブラウス。お出かけ着には少しみすぼらしくなってしまったけど,普段着にするにはまだもったいない、という感じです。まだ着てもいいんだけど、最近白があまり似合わなくなってしまって・・・・ そうだ、自分で染めてみようと思い立ったわけです。コーヒーの出し殻でベージュに染めれるかしら。だけどベージュの服はたくさんあるし、そうだクサギの実でブルーに染めてみよう、と思いました。 
 
 夏、たくさん咲いていたクサギの花。
 時々様子は見に行っていたのですが、青い実はいつも数えるほどしかなくて、まだ早いのかなあ、と思っていました。
 
 
 この手前の草がくせ者でねえ。
 
 考えてみれば、クサギってたくさん花が咲きますが、一斉に咲くというわけではなく、ばらばらと咲くんですね。だから実も時間差で成るわけで、マメに採取しなければならなかったのです。
 


 実が次々に成ったであろう頃には、種をつけたコセンダングサに阻まれて、クサギに近づけなくなりました。よその土地ですからさすがに勝手に草刈りをするわけにはいきますまい。
 
 別の場所。うちの土地との境にずっとクサギが生えていました。
 背の高い木、向こうまで全部クサギ。
 
 
 こちらは、クズとカラスウリとに覆われて、木が見えなくなっていました。



 かろうじて木が見えるところには、実どころか花さえもまばらでした。
 
 そうこうしているうちに、偶然にクサギがあるのを見つけました。
 
 うちの近くのとは違って、花のように鮮やかな赤い色。
 
 
 そう、クサギは萼が赤紫で、実が深い青で、とても綺麗なのです。が、残念、ここにも実はありません。

 
 きれいな実はほんの数個でした。
 
 
 実は数個しかありませんでしたが,一つ発見したものがあります。
このクサギの生えていた場所は竹藪でした。



 茎が黒い竹! ああ、これがクロチクか。白猪の滝近くの山の店で、たけのこの中では1番おいしいと言っていた竹です。やっと見つけました。
 
 帰ってから、わたしは、まだ出していたブラウスを夏物のケースの中にしまい込みました。
 
コメント (2)
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