あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

卯の花の咲く頃 1 ウツギの仲間

2016-05-27 23:59:30 | 植物
 最近所用で桜三里を越えることが多かったのですが、あの初々しい緑はきえてすっかり夏の葉が茂っていました。その中であちこちに見られる白い花の群れ。



 卯の花(ウツギ)ですね。卯の花と言えば「夏は来ぬ」

 卯の花の匂う垣根にほととぎす早も来鳴きて・・・

 はい、うちの近くでも確かにほととぎすも鳴いております。さらに続きでは山田に田植え、橘かおる中を蛍が飛び交い、クイナが鳴いて、今の時期をこんなに的確に表した歌はないんじゃないかと、卯の花を見る度に思うのです。

 途中に見られるお茶畑。周囲の木々の中に白く見えるのはウツギではないでしょうか。



 2番の歌詞のように、山の田んぼでは田植えが始まっていました。

 

 白いウツギの群れのそばに色の混じったハコネウツギ



 これはどなたかが植えたものでしょうか。我が家にも大きなハコネウツギがあって重たげに花を咲かせていたのですが、大きくなりすぎて邪魔になるからと切ってしまいました。そう、ウツギって放っておくとけっこう大きくなるものですね。

 道の左右には本当にたくさんのウツギが咲いているのですけれど、車を止めて近寄れる場所は少なく、なかなかいい写真が撮れません。猛スピードで走る車の風にあおられながらやっとこさ撮ることができました。

 

 花は枝に沿ってうつむいて咲いていますので、無理やり上を向いてもらいました。





 子どもの頃うちから少し離れた川の土手に1本だけこのウツギがありました。子ども心にも本当に綺麗だと思ったものです。まるで花嫁のかんざしのようだと。友達もさそわずたった一人でこの花を見に行っていました。野生ではありましたが、自分だけの宝物のように思っていたのです。  

 桜三里のウツギも昔はもっと少なかったのです。年々増えているような気がします。そして、



 こんなにどこででも見られるようになった今では、残念ながら子どもの頃のような希少価値はなくなりました。でも、大好きな花にはちがいありません。

 我が家のサラサウツギも大きくなってビニールハウスの屋根くらいに伸びてしまいました。
 今、満開です。



 サラサウツギは純白ではなくピンクが混じっています。そしてさらにゴージャスです。



 ああ、だけどやっぱり白いウツギがいいなあ。園芸店や花屋で小さなヒメウツギは売っていますが、ウツギにはお目にかかったことがありません。 



 
コメント (4)
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