あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

ハチの巣箱の手入れ

2015-10-22 00:15:24 | 日本ミツバチ
 我が家のミツバチ、今年も何度か巣別れし捕まえたもののやっぱり逃げられてしまいました。でも、一番始めに飼い始めた巣箱のハチは元気です。ただ気がかりなのは、4段ものの高さがあること。ハチの出入り口の箱を合わせると5段にもなります。



 強風が吹く度に吹き飛ばされるのではないかと気が気ではありません。
 中はこんな感じ


 いっぱいいるでしょ。ただ、ハチの群れは上から巣を作ってきて下の方に移動してきますので、一番上の箱だけはハチがあまりいません。そこで、一番上の巣箱を切り取って3段にすることにしました。低くなればそれだけ風当たりも弱くなりますから。

 まず、天井の板のねじを外します。 次に包丁を差し込んで板にくっついた巣を切り取ります。

 切り取ったものを上から見るとこうなっています。何層にも巣を作っていました。

 

 次に1番目と2番目の箱の境目に包丁を入れて切り取ります。これで箱がはずせるようになりました。切り取った箱を取り除いて、2段目の箱に先ほど外した天井板をかぶせます。


 と、ここまでしてきて、蜂の巣がずいぶん下の方まで巣を広げていることに気がつきました。新しい箱を継ぎ足してやらなければ下につかえてしまいます。それで一番下に新しい箱を差し込んで上下を固定してやりました。

 あらあら、これじゃ前と変わらないわ。結局巣箱は4段のままだったのです。ブロック2個を重り代わりに置いてやりました。

 ここまでなるべくハチを騒がせないように手早くやらなければなりません。生まれて初めて自力で巣を切り取る作業。ハチたちはわたしの周りをブンブン飛び回るし、箱の中では群れたちがシャー、シャーと警戒の羽音をうならせているし、汗が顔からぽたぽたと流れ落ちてきました(これをしたのは9月です)

 でも、外したねじを締め、巣箱が元通りになるとハチは何事もなかったように静まりました。

 切り取った巣



 ハチが数匹潜っていましたが、これも巣箱へと帰り、誤って包丁の犠牲になったハチもいないようです。もちろんわたしも刺されていません。初めてにしては大成功ね。

 さて、次は蜂蜜の採集です。が、

 かるい。

 持っただけで巣が空であることがわかりました。それでも少々は残っているかな。




 例によって、ざるに調理用ガーゼを敷き、砕いた蜂の巣を乗せます。それをボールに入れて



 このまま二,三日放置します。


 ざるをあげてみると


 ちょっぴりたまっていました。 

 熱湯消毒した瓶に入れて保存します。



 大きい瓶が200㏄ 小さい瓶が100㏄だったかな。ほんとうにちょっとね。一昨年は梅酒用の瓶一つでは足りないくらい採れたのに。

 今回の密はほんの少し酸っぱい感じがしました。そして濃厚な甘さでした。ハチが集めた密ははじめは水分が多くて、それをハチたちが羽根で水分を飛ばして濃くしていくらしいのです。これはかなり古い蜜のようです。

 まあいいか。去年は蜂蜜を採りませんでしたので、2年ぶりの蜂蜜です。このハチたち、よっぽどこの巣箱が気に入っているのか、ずっとここで仲間を増やしているのです。こんなに小さくて、働き者で、賢い生き物が近くにいるなんて。毎日猛スピードで巣箱めがけて帰ってくるハチを見るだけで心が和んできます。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする