日本で一番古い駅舎は、明治19(1886)年開業のJR武豊線の亀崎駅舎だとされています。しかし、この駅舎は建て替えられているという説もあり、その場合には、明治22(1889)年3月30日に開業したJR土讃線の善通寺駅舎が最古の駅舎だといわれています。
JR姫路駅と和田山駅を結ぶJR播但線の車両です。播但線の車両は2両の固定編成になっています。車両の正面に書かれている「3509」は、姫路駅に向かって、クモハ1023509とクモハ1033509の編成になっています。JR播但線は、明治27(1894)年、当時の播但鉄道が姫路駅と寺前駅間で開業したのが始まりです。このときに建設された駅舎の中で、2つの駅舎が今も現役で働いています。
播但鉄道は、その後も線路の延伸と駅舎の新設を続けました。明治36(1903)年に事業を引き継いだ山陽鉄道も、延伸工事を続けました。そして、明治39(1906)年、新井(にい)駅と和田山駅間延伸工事が終わり、現在の播但線の全線が開通することになりました。写真は、JR播但線の「3508」の編成で、姫路駅寄りのクモハ1023508の正面です。「110th 播但線全線開通110周年 播但線 1906-2016」と書かれています。播但線は、昨年(平成28=2016年)、全線開通から110周年を迎えました。1世紀を超えて、今も現役として頑張る2つの駅舎の一つ、JR鶴居(つるい)駅を訪ねました。
鶴居駅です。兵庫県神崎郡市川町鶴居にあります。姫路駅から、播但線の列車で、35分余りかかりました。
鶴居駅の姫路駅寄りのホームから見た駅の遠景です。右側の1番ホームに隣接した駅舎、正面(寺前駅方面)には跨線橋、左側の2番ホームには待合室が見えます。行き違いの無い場合には、寺前行き、姫路行きを問わずすべての列車が、1番ホームに停車します。2番ホームは行き違いのある場合に、寺前駅行きの列車が停車しすることになっています。2番ホームの赤い屋根は待合室。内部は2つに分かれていて、手前の半分が待合室、向こう側の半分は、ベンチが置いてあるだけのスペースになっています。
1番ホームに姫路行きの列車が進入しています。右側に駅名表示が見えます。
こちらは、姫路駅方面のようすです。駅のすぐ先にある「堀の北踏切」です。「24k520M」と書かれていました。姫路駅からの距離のようです。姫路駅方面からの線路がまっすぐ1番ホームに入るようになっています。駅の手前で2番ホームへ向かう線路が分岐しています。
2番ホーム中央部の擁壁にあった「停車場中心 24k520M」のプレート。
2番ホームの待合いスペースから見たホームです。跨線橋の向こうには、駅舎に隣接している鶴居小学校の建物が見えました。
2番ホームから見た駅舎の本屋です。全体に改修が進んでいます。屋根も葺き替えられています。
1番ホームに戻り、かつて改札口があったところから駅舎に入ります。播但線は、平成28(2016)年から、姫路駅から寺前駅までの各駅にICOCAが導入されています。右側が駅の事務所があったところです。現在は無人駅になっています。
駅舎への外部からの入口付近から見た駅舎内です。右側に自動券売機と運賃表、時刻表が設置されています。右側の手前のスペースにはベンチが置かれています。入口にあった手書きの木製の駅名標は、重厚で存在感を感じさせます。
左側の事務所だったところです。白を基調にした壁面が駅の明るい雰囲気を演出しています。窓枠はサッシに変わっています。壁面も天井も改修されています。かつての雰囲気を伝えてくれていうのは、唯一つ柱だけでした。
右側の手前にあったベンチも新しいものが置かれています。
これは、駅舎の車寄せの屋根の部分です。天井はなく、木組みがむき出しになっています。垂木の装飾などにかつての雰囲気を少しだけ感じることができました。
外へ出ました。駅舎です。木造入母屋造りの駅舎です。外壁も改修がなされています。
駅前広場にあった小さな庭です。庭師のお名前と寄贈された方のお名前が石碑に刻まれていました。
周辺を歩いて、鶴居駅の寺前方面にある第2石橋踏切に来ました。「24K718M」とありました。鶴居駅から直線距離で200mぐらいのところにありました。
第2石原踏切から見た鶴居駅方面です。左側が駅舎に隣接していた鶴居小学校です。線路はまっすぐ1番ホームに向かっています。途中から分岐している右に向かう線路は2番ホームに向かっています。1番ホームを多くの列車が通過していることを考えると、理にかなった線路の配置になっているようです。
JR鶴居駅は、明治27(1894)年7月26日に、播但鉄道が寺前駅まで開業したときにつくられた駅でした。これまで、110年を超える期間、現役の駅として使用され続けています。JR播但線は利用される人が多い路線で、特に通学時間帯には高校生の利用が多いそうです。JR鶴居駅の1日平均乗車人員は254人(2012年)。駅舎もそういう状況に対応したために、開設当時の姿を守り続けることは難しかったのでしょう。JR鶴居駅は、「古い駅」というイメージの駅ではなく、「元気で仕事をしている駅」という雰囲気を感じる駅でした。1世紀以上の歴史を感じさせてくれる「古い駅」を期待してきたのは、常識外れだったかもしれません。
JR姫路駅と和田山駅を結ぶJR播但線の車両です。播但線の車両は2両の固定編成になっています。車両の正面に書かれている「3509」は、姫路駅に向かって、クモハ1023509とクモハ1033509の編成になっています。JR播但線は、明治27(1894)年、当時の播但鉄道が姫路駅と寺前駅間で開業したのが始まりです。このときに建設された駅舎の中で、2つの駅舎が今も現役で働いています。
播但鉄道は、その後も線路の延伸と駅舎の新設を続けました。明治36(1903)年に事業を引き継いだ山陽鉄道も、延伸工事を続けました。そして、明治39(1906)年、新井(にい)駅と和田山駅間延伸工事が終わり、現在の播但線の全線が開通することになりました。写真は、JR播但線の「3508」の編成で、姫路駅寄りのクモハ1023508の正面です。「110th 播但線全線開通110周年 播但線 1906-2016」と書かれています。播但線は、昨年(平成28=2016年)、全線開通から110周年を迎えました。1世紀を超えて、今も現役として頑張る2つの駅舎の一つ、JR鶴居(つるい)駅を訪ねました。
鶴居駅です。兵庫県神崎郡市川町鶴居にあります。姫路駅から、播但線の列車で、35分余りかかりました。
鶴居駅の姫路駅寄りのホームから見た駅の遠景です。右側の1番ホームに隣接した駅舎、正面(寺前駅方面)には跨線橋、左側の2番ホームには待合室が見えます。行き違いの無い場合には、寺前行き、姫路行きを問わずすべての列車が、1番ホームに停車します。2番ホームは行き違いのある場合に、寺前駅行きの列車が停車しすることになっています。2番ホームの赤い屋根は待合室。内部は2つに分かれていて、手前の半分が待合室、向こう側の半分は、ベンチが置いてあるだけのスペースになっています。
1番ホームに姫路行きの列車が進入しています。右側に駅名表示が見えます。
こちらは、姫路駅方面のようすです。駅のすぐ先にある「堀の北踏切」です。「24k520M」と書かれていました。姫路駅からの距離のようです。姫路駅方面からの線路がまっすぐ1番ホームに入るようになっています。駅の手前で2番ホームへ向かう線路が分岐しています。
2番ホーム中央部の擁壁にあった「停車場中心 24k520M」のプレート。
2番ホームの待合いスペースから見たホームです。跨線橋の向こうには、駅舎に隣接している鶴居小学校の建物が見えました。
2番ホームから見た駅舎の本屋です。全体に改修が進んでいます。屋根も葺き替えられています。
1番ホームに戻り、かつて改札口があったところから駅舎に入ります。播但線は、平成28(2016)年から、姫路駅から寺前駅までの各駅にICOCAが導入されています。右側が駅の事務所があったところです。現在は無人駅になっています。
駅舎への外部からの入口付近から見た駅舎内です。右側に自動券売機と運賃表、時刻表が設置されています。右側の手前のスペースにはベンチが置かれています。入口にあった手書きの木製の駅名標は、重厚で存在感を感じさせます。
左側の事務所だったところです。白を基調にした壁面が駅の明るい雰囲気を演出しています。窓枠はサッシに変わっています。壁面も天井も改修されています。かつての雰囲気を伝えてくれていうのは、唯一つ柱だけでした。
右側の手前にあったベンチも新しいものが置かれています。
これは、駅舎の車寄せの屋根の部分です。天井はなく、木組みがむき出しになっています。垂木の装飾などにかつての雰囲気を少しだけ感じることができました。
外へ出ました。駅舎です。木造入母屋造りの駅舎です。外壁も改修がなされています。
駅前広場にあった小さな庭です。庭師のお名前と寄贈された方のお名前が石碑に刻まれていました。
周辺を歩いて、鶴居駅の寺前方面にある第2石橋踏切に来ました。「24K718M」とありました。鶴居駅から直線距離で200mぐらいのところにありました。
第2石原踏切から見た鶴居駅方面です。左側が駅舎に隣接していた鶴居小学校です。線路はまっすぐ1番ホームに向かっています。途中から分岐している右に向かう線路は2番ホームに向かっています。1番ホームを多くの列車が通過していることを考えると、理にかなった線路の配置になっているようです。
JR鶴居駅は、明治27(1894)年7月26日に、播但鉄道が寺前駅まで開業したときにつくられた駅でした。これまで、110年を超える期間、現役の駅として使用され続けています。JR播但線は利用される人が多い路線で、特に通学時間帯には高校生の利用が多いそうです。JR鶴居駅の1日平均乗車人員は254人(2012年)。駅舎もそういう状況に対応したために、開設当時の姿を守り続けることは難しかったのでしょう。JR鶴居駅は、「古い駅」というイメージの駅ではなく、「元気で仕事をしている駅」という雰囲気を感じる駅でした。1世紀以上の歴史を感じさせてくれる「古い駅」を期待してきたのは、常識外れだったかもしれません。