トシの旅

小さな旅で学んだことや感じたことを、
まとめるつもりで綴っています。

今年も咲いた泰山木の花と今年も働く祐安地区の水車

2011年06月15日 | 日記
梅雨入りしてからしばらく経ちました。
この季節、私には気になることがあります。
それは、岡山市立旭公民館の中庭に咲く泰山木の花と、
倉敷市祐安地区の田を潤す水車の姿です。

今年も、岡山市立旭公民館では、
泰山木の大きな花が咲いています。
 
図書コーナーに入れば、職員が生けた白い花が迎えてくれます。
 
アメリカ合衆国の南部、ミシシッピ川の流域では、
泰山木は20メートルを超える大木になっているといわれますが、
公民館のも、それに近い大木です。
戦前の陸軍第17師団の師団長の官舎があったところ、
その後、国家公務員共催組合の岡山宿舎「広瀬荘」を引き継いだ、
旭公民館の、広い中庭にそびえています。
 
木蓮に似た白い花は、周囲にいい香りをふりまいてくれます。

つぼみも、さすがに大きいです。
しかし、大きな割りに、この花の美しい時間は短く、
3日ほどで枯れてしまいますが、
次から次へと咲いてくれるので、結構楽しめるのです。

もう一つ、
岡山県倉敷市祐安地区の用水路にある水車も、
すでに立派に働いていました。

岡山県西部を南に流れる高梁川は、
倉敷市の水島コンビナートの工業用水や岡山県西南部の村の農業用水に
利用されています。
その水は、倉敷市街地の北部、酒津地区から取り入れられ、
用水路を通って祐安地区に入っていきます。
その2本の用水路につかるように、小さな水車が並んでいます。

4月の末に祐安地区を訪れたとき、
田植えの前のため水量はまだまだ少なく、水車は動いていませんでした。
 
水垢が板にこびりついて黒く見える、
長年働き続けてきた水車が多い中、
今年からデビューする真新しい水車が出番を待っていました。
そして、今、はじめの写真のように、
この水車も元気に働いていました。
ただ、このところ、連日降った雨の影響もあってか、
田は水がしっかり溜まっていて、
水車にとって働きがいのない状況でした。

しかし、中には、この日もしっかり働いている水車がありました。
  
写真の水車は、長年働いてきて黒光りしていました。
用水路から、左の方に向けて水を汲み上げています。
水は、さらに樋を通って田の方に流れていきます。

そして、この三角形の形をした田に、少しずつですが、入って行きました。

この田に、豊かな実りをもたらすかどうかは、
この水車の責任であるといっていいでしょう。
責任重大ですね。
 
中には、もっと大きな責任を負っている水車もありました。
この水車が汲み上げた水は、30メートルほど先まで運ばれていき、
写真の右側の水路を通って、住宅の手前の大きな田を潤していました。
こつこつ水を汲み上げている水車は、
こんなにも大きな力を持っているのですね!
ほんとにご苦労様!

これからも、夏を越える頃まで、水車は毎日働き続けるはずです。
頼もしい水車の姿を見に、これからも何回か通ってみようと思っています。