トシの旅

小さな旅で学んだことや感じたことを、
まとめるつもりで綴っています。

私の通勤路

2010年10月04日 | 日記
電車通勤を始めて1年半、岡山駅から勤務先まで歩いて通っています

岡山駅前の市役所通りを横断し、OPAとみずほ銀行の間の道から本町に入ります
駐車場が並ぶ中を歩いて、飲食店の多いエリアに入ります
涼しくなったこの頃は、スーツ姿の男性が多くなりました

ほとんどの店がまだ眠っているなか
早くから開店している薬局、フジワラ長生堂
毎朝、この方が拭き掃除や商品のチェックに精を出しておられます
健康志向の薬局が、たばこの自動販売機を置いているのは、絶妙の取り合わせだと思います

西川に架かる野殿橋、橋を渡れば平和町になります
平和町は、江戸時代、野殿町といわれていました
江戸時代の初期、寛永・慶安の頃には、
山陽道は、この橋を越えて郊外の野殿村を経て備中国に向かっていました
野殿村にいたる城下町の出口だったので、この名がついたようです

西川沿いの高橋商店、たくさんのキャラクターが並ぶこじんまりとしたお菓子屋さん
近くには、暴力団追放の垂れ幕がかかっています
それには、「平和町」ではなく、伝統的な「野殿町内会」が使われています

平和町の通りに緑の看板が引き立つ有隣堂茶舗
ときどき、お茶の葉を煎るいい香りが、周囲に漂っています
そして、地元のメディアにも取り上げられた、
岡山市でも1、2といわれる歴史をもつ、レトロな喫茶店、鉢の木

道は、磨屋町(とぎやちょう)を越えて、岡山城下町の外堀だった
柳川筋にぶつかります
ここもまっすぐ横切って、中山下一丁目に入ります
この一角は、江戸時代の武家屋敷町、
200~300石取りの武士の屋敷が並んでいたところです

なか卯と四国銀行の間の道を進みます
すぐ、右手側に、駐車場に描かれた広告の看板が見えます
鮪に、下津井の魚、そして黒豚と長州どりのコマーシャル

続いて、大阪の雰囲気を感じるスポット
ビリケン屋に第二自由軒
第二自由軒は、学生時代に、よくカツ丼を食べに行ったところです

そして、毎朝多くの人が忙しく立ち働いている豆腐屋さん、とうふ処おかべ
表の白い板には、豆腐についての詳しい説明がしてありました
「白壁(おかべ)」、「准南佳品(えんなんかひん)」、「六弥太」、
「しろもの」、「軟王」、「素君」は、
豆腐のニックネームだと書かれています

目の前が表町(旧上之町)商店街、その左角にある「キムラヤのパン」
岡山生まれの人なら誰でも知っている、名門のパン屋さん
かつては、たくさんの店舗がありましたが、今は個性的なパン屋さんがたくさんあって
やや押され気味なのでしょうか!?
今でも売っているのですが、「梶谷のシガーフライ」、
なつかしいお菓子を思い出します
この店の中では、買ったパンで、入れ立てのコーヒーを飲んでいる人の姿が見られます
そういえば、キムラヤが経営している岡山シティホテルの宿泊者は、
すぐ前のキムラヤのパンの店で、焼きたてのパンを食べているとか・・・

その先は、かつて岡山城の内堀があったところです。
現在のオランダ通りから次の通りまでの間です。
その先は、すぐ東山行きの路面電車の走る城下通り(しろじたどおり)
通りです。
城下通りをわたった右に、日本銀行岡山支店。

私は、ここからさらに歩いて職場に向かいます



夕方、月に2、3度ぐらいかな? 同じ道を帰ります
最近は日が短くなり、ほの暗い中を歩いています

岡山市には、表町と駅東口に賑やかな商業の中心地がありますが、この道は
その二つの町をつなぐ通りの一つです
そして、規模はやや小さいけれど、個性的な飲食店が並んでいます
夜にここを通る人は、朝の通勤時間帯の10倍近くになります

おでん料理で知られる一膳、ドラム缶をイメージした看板のチャイズ、
創作和食の炬焔(こほのお)、にぎやかな看板の焼き肉のひとはら
食彩呑酒よろずやと、それぞれに独特の雰囲気を醸し出しています


「私くし(ママ)生まれも育ちも天然飼料の元気鶏
鮮度と甘みは誰にも負けません」 とり鉄もすこぶる元気です

風風ラーメンの手前の一角では、チャリに囲まれて、
遅くまでカードゲームに興ずる若者が・・・ 彼らもよく頑張ります
そして、
飲食店外の並ぶ中に、なぜか、学習塾も
子供たちもがんばっています
飲み歩きのお父さんは肩身が狭いかな!?

そしてそして、

火災で焼けて再建中の建物の先のラブホテルも、
12,000円を売りにしているソープランドも、ひっそりと存在を主張しています

眠っている朝とは違う、ぎらぎらした姿を、夕方から強烈にアピールする
磨屋町、平和町、本町界隈です