風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

正直さ

2006年03月24日 | 雑感
今日は麗らかな空の下、法務局へ行ったり、社会保険事務所に行ったり、税務署に行ったりしました。
社会保険事務所などは1、2階に分かれていた部署が一階にまとめられ、簡素化が図られていました。
あれほどその無駄遣いを世間で指弾されれば、当然ですが。
法務局、税務署などでも、「ご苦労様でした」などと言葉を掛けてくれるようになりました。
昨今、公務員に対する風当たりが激しいですからね。
でも、公的機関で働く側も、利用者と言葉を交わしたほうが精神衛生上いいです。
狭い身内同士で出世を巡ってあくせくして、天下り先を確保して、税金を如何に盗むかを考えるよりは、
日々楽しく働いて、利用者に感謝される方がストレスも少ないし、病気にもなりません。

永田議員の懲罰委員会の様子の一部を見ましたが、あれですね。
正直に答えようとする姿勢は見受けられました。
事実、正直に話したのでしょう。
でも、正直であるからこそ、その脇の甘さというか、認識力というか、洞察力のなさにちょっと驚きました。
その筋の人には悪評がすでに立っていたフリージャーナリストを、裏も取らず信頼しきったということです。
あまりにも虚言が多く、有名人に訴えられて敗訴もし、週刊誌からも相手にされなくなっていた人物を、
やすやすと信じきってしまう無防備さというのは、政治家としてはあまりにもという感じが否めません。
国策にはいろいろな利害を背負った人たちが、いろいろな策略をめぐらして群がり寄って来ます。
ある策略を持った人物が永田議員みたいなお人良しを狙い撃ちにする可能性は十分にあるわけです。
ある策略を持った人物が、どこかの国のスパイであることだってありえます。
で、裏づけも取らずにたやすく人の情報を信じてしまうというのは、政治家としては危険すぎます。
信じていただけではなく、つい最近まではその人物を擁護し、自分を騙すわけはないと思い込んでいたようです。

やたら疑り深いのは考え物ですが、世の中にはいろいろな人間がいるという経験則を欠いている政治家は危ういです。
自分は絶対に騙されないと思い込んでいる人間ほど、詐欺師に引っかかる率が高いのだそうです。
要するに、自分の判断というものに高い価値を置く人ほど騙されやすいということなのでしょう。

それから思うことは、民主党という政党の情報力の無さです。
ネットなどではとうにそのフリージャーナリストは、そのいかがわしさと同時に噂されていました。
民主党幹部は、永田議員から当初からその人物を特定して知らされていたはずです。
それでも、皆口をそろえて信憑性があると言い張っていました。
ちょっと調べれば、ちょっと待てよとなりそうなものなのですが、調べることが出来なかった。
この情報収集能力の低さには驚きます。
これで撹乱情報に満ち溢れる外交の舞台でどうやって太刀打ちできるのでしょうか。

永田議員というのは、民主党の中でもなんというか、目立つ存在であったわけです。
メディアへの露出も高いし、各種委員会などでも役員をしていたみたいです。
それで、この思春期並みのナイーブさと信じ込みやすさです。
なんだかな~という以外に言葉が見つかりません。
それを諌める人もいないという事実が追い討ちをかけます。

ま、こんなものなのかもしれませんが。

久しぶりに日めくりです。

「心の田畑さへ開墾が出来れば 世間の荒地を開くこと難からず」 二宮尊徳

「美はいたるところにある しかし美は美を愛する心にしか姿を見せないのだ」 エミール・マール



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