風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

お金の仕組み

2011年02月11日 | 雑感

太平洋側が雪のところが多く、この時期にありがちな冬型が崩れた雪模様ですね。
ここ北部九州でも厚く暗い雲が覆っています。

今の時期の畑は収穫を終えて、がらんとしています。
現時点でぼくの畑の畝に残っているのは、タマネギ、ニンニク、そしてたった一株だけのイチゴです。
イチゴの苗は冬の初め頃に植え、冬を越させて春に収穫します。
空いた畝は深く掘り起こしてマイナスの寒気に晒します。
有害な菌や、虫の卵やサナギをそうして減らします。
また何度も掘り返すことによって、土中の養分を均一にならすという意味もありそうです。

天候が回復したら、今度は堆肥を土に混ぜ込もうと思っています。
堆肥は直接的な養分となるわけではありませんが、土中の細菌やミミズの活動を活発にし、土がふかふかになり、
植物が根を張りやすくなります。
そうして、春の日差しが戻ってきたら、いよいよ種や苗を植えていきます。
今度は初めての夏を迎えますから、気持ちだけは張り切っています。
あれもこれもと植えたくなりますが、ちゃんと計画を練って、限られた面積を有効に活用したいものです。
トウモロコシも植えたかったのですが、あんな大きな株に育つのに、肝心の実は一株に一本だけを育てるのが通常みたいです。
道理で最近トウモロコシの値段が高いわけです。
それだけの面積があれば、数種類の何度も採れる野菜を育てられますので、トウモロコシは諦めます。

昨日、経営コンサルタントのお客さんと話をしたのですが、景況は悪化の一途ですね。
お金が実体経済の方にちっとも流れていないのを前から感じていましたが、どうやらその感触は確かだったようです。
興味のある方は以下の本を読んでみてください。

「あなたはお金のしくみにこうして騙されている」  天野統康
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%81%AF%E3%81%8A%E9%87%91%E3%81%AE%E3%81%97%E3%81%8F%E3%81%BF%E3%81%AB%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%A6%E9%A8%99%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B-%EF%BC%95%E6%AC%A1%E5%85%83%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%A4%A9%E9%87%8E%E7%B5%B1%E5%BA%B7/dp/4199061053/ref=sr_1_7?s=books&ie=UTF8&qid=1297413026&sr=1-7

陰謀論関係の本を読んでいる人にはとうに知れ渡っていることではあるのですが、陰謀論の切り口ではなく、
フィナンシャルプランナーとしての経験から、実際のお金の流れを突き詰めていって書かれた本ですから、
誰でも抵抗なく読める本です。

この日本のデフレスパイラルは意図的であるとしか思えません。
アメリカにとっても中国にとっても、日本が経済大国である必要はもうありません。
ただし日本が急に破綻したら、世界中に与える影響が大きすぎるので、じわじわと兵糧攻めで弱体化を図っているのでしょう。

このままだと国内の物作りも、流通も、なにもかもが衰退していくしかありません。
デフレというのは経済成長、市場拡大の反対ですから、雇用も賃金も間違いなく減少していきます。
ただ、デフレの怖いところは、物価が安くなるので、なんとなく得したいいような気がするところで人々の関心を呼び起こしにくいです。

こういう時には、普通なら中央銀行はバンバンと札を刷って市場に流します。
現に欧米をはじめ、日本以外の先進国はバンバンと札を刷りまくりました。
札が市場に出回るということは、市場のパイが膨らむということです。
市場のパイが膨らまない限り、経済の成長というのはありえません。

札を刷りすぎたせいかどうか知りませんが、イギリスではインフレ懸念が出てきたと今朝の新聞で読みました。
ある程度のインフレは、少なくともこの日本のデフレスパイラルよりはマシに思えます。
インフレの場合は、ものをエイヤと安くすれば売れる可能性がありますが、デフレ下ではなにを作っても、どう安くしても、
売れなくなる下降線を辿ります。
つまり、国内の製造業者や流通業者の打つ手がなくなります。
経営者にとって、打つ手のない戦いを長期にわたって強いられるのは、それこそ拷問です。

メディアの論調からはそれほどの不況の深刻さを感じないかもしれませんが、だまされないでください。
上記の本にも書いてありますが、今のメディアというのは真実を伝えるのがその役割ではありません。
大手企業に勤めている人や役所勤めの方にはピンとこないかもしれませんが、今一番貧血状態なのは中小企業です。
軒並み瀕死の状態だと思います。
中小企業というのは、日本経済の根っこみたいなもので、目立ちませんがここが弱れば本体が枯れます。
本体が枯れ始めれば、それから慌てて肥料をあげようが水をあげようが、吸い上げる根っこがなくなる訳ですから、急速に枯れます。

だからどうすればいいのか。
もうこのままいって早く潰れてしまえばいいという思いもあります。
早く潰れれば、早くやり直しがきくからです。
このままじわじわとお金の流れを遮断されるのが一番きついでしょう。

新たな生き方を模索しなければいけません。
おそらくある種の勢力にとっては、日本という国が存続しまいが存続しようがどうでもいいことなのです。
それを承知した上で、日本に住む人がこれからの生き方を自覚して選択しないと、大変なことになります。
日本人として生きている恩恵を知らない人が多すぎる気がします。

 

 

 

 


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