時差ぼけがあるみたいです。
今日も昼過ぎに目が覚めてしまいました。
明日は休日、ちょっといろいろ整えたいと思います。
さて、今日はロンドンでの話です。
その日はちょっと予定が明き、疲れを取りたいという人もいたので各自フリーな時間を午前中に取ることになりました。
ぼくはホテルから徒歩圏にあるハイドパークに一人で行きました。
その日は休日、空は快晴で、家族連れやらカップルで賑わっています。
連れてこられた犬たちが鎖を解かれ、芝生の上ではしゃぎまわっています。
公園に住むリスを全速力で追いかける猟犬もいます。
犬たちは概ねしつけは行き届いていますが、中には飼い主の呼びかけに応じず勝手気ままに走り回っている犬もいます。
かんしゃくを起こして大声で犬を呼びつけている飼い主を見るのはとても楽しいです(笑)
ぼくは池の傍らまで行き、どこか適当なところに腰を下ろそうと場所を探しました。
見回すと、適当な場所に素敵な布張りのデッキチェアが並べてありました。
さすがロンドン、行政も粋な計らいをするなぁ~といたく感心して腰を深々と沈めました。
すると何処からとも知れずにアラブ系の男が現れて、1ポンド50ペンスを要求します。
腰には集金用のバックまで下げています。
座るだけなのにちょっと高いかな~と一瞬躊躇しましたが、あんまり気持ちのよい天気だったので、払って座り続けることにしました。
考えてみれば、行政がそこまでしませんね、椅子が盗まれるかもしれませんし。
道理で池端のベンチには満杯なのに、気持ちのよいデッキチェアにはちらほらとしか人が座っていません。
なるほどと思って、目を池に戻します。
一組のグループが帆船の模型をリモコンで操縦して着順を競っています。
帆船ですから、風の力だけで動いています。
日本などで見るリモコンのボートはエンジン搭載のやつでけたたましい音を立ててますが、まったく音を立てず水面をスイスイ動いています。
その時々の吹く風を敏感にキャッチして帆の向きやら舵やらをリモコンで操縦しているのでしょう。
おしゃれで、高度なシュミだな~とまた感心しました。
子供連れもたくさん目の前を通ります。
子供は世界中どこでも共通で、傍若無人です。
池に向ってよたよた真っ直ぐ走りこんでいこうとしたり、鳩を蹴散らかしたり、嬌声を上げながら父親に体当たりしています。
池にすんでいる白鳥はとても大きく、池から歩道へ上がって身体を休めたりしていますが、自分より大きな白鳥に対しては、
さすがの傍若無人君も手も出さずに大人しくじっと見ているだけです。
池には白鳥だけでなく、鴨やらなんやらの水鳥が入り混じってたくさん泳いでいます。
人に対しての警戒心はまったくなく、追いかけっこやえさ探しやなんやらを思い思いに楽しんでいます。
カップルを組んでいる白鳥は普段はいたって大人しいのですが、他のカップルが領分に侵入してきたときだけはやかましく鳴き叫んで威嚇します。
水上では分の悪いカラスは遠くの大きな木上に群がっており、池の方の様子を伺っています。
水鳥にパンやらスナックやらを投げる人がいるので、そのおこぼれを狙っているのです。
気持ちのよい時間がゆっくり過ぎます。
空には19世紀の絵画で見るそのままの雲が棚引いています。
ハイドパークは昔貴族が狐狩りを楽しんだ場所だったというような話を聞いた覚えがあります。
ロンドンの真ん中にありながら、街の喧騒はまったく聞こえてきません。
付近の住人が気軽にランチを食べに来たり、芝生に寝転がったり、犬を放したりしています。
勤め人も朝夕ハイドパークを横切って、会社に向ったり、行きつけのパブに行ったりします。
どんな格好で、何をしているのか、だれも注意を払わないように見えます。
好きなことを、おのおのの自覚と責任を持って楽しんでいるだけのように見えます。
ハイドパークに余計な手を加える必要はなにもありません。
目新しい施設も要りませんし、子供用遊戯用具も要りませんし、回転木馬も必要ありません。
植えられたそのままの場所で大きく育った木々と、手入れされた芝生と、リスと鳥たちがいれば季節季節に訪れる人の心が和らぎます。
なんでもかんでもコンリートで埋め尽くさないと気がすまないような現代日本から来たぼくとしては、
うらやましく思いながらも少し寂しい感じになりました。
今日も昼過ぎに目が覚めてしまいました。
明日は休日、ちょっといろいろ整えたいと思います。
さて、今日はロンドンでの話です。
その日はちょっと予定が明き、疲れを取りたいという人もいたので各自フリーな時間を午前中に取ることになりました。
ぼくはホテルから徒歩圏にあるハイドパークに一人で行きました。
その日は休日、空は快晴で、家族連れやらカップルで賑わっています。
連れてこられた犬たちが鎖を解かれ、芝生の上ではしゃぎまわっています。
公園に住むリスを全速力で追いかける猟犬もいます。
犬たちは概ねしつけは行き届いていますが、中には飼い主の呼びかけに応じず勝手気ままに走り回っている犬もいます。
かんしゃくを起こして大声で犬を呼びつけている飼い主を見るのはとても楽しいです(笑)
ぼくは池の傍らまで行き、どこか適当なところに腰を下ろそうと場所を探しました。
見回すと、適当な場所に素敵な布張りのデッキチェアが並べてありました。
さすがロンドン、行政も粋な計らいをするなぁ~といたく感心して腰を深々と沈めました。
すると何処からとも知れずにアラブ系の男が現れて、1ポンド50ペンスを要求します。
腰には集金用のバックまで下げています。
座るだけなのにちょっと高いかな~と一瞬躊躇しましたが、あんまり気持ちのよい天気だったので、払って座り続けることにしました。
考えてみれば、行政がそこまでしませんね、椅子が盗まれるかもしれませんし。
道理で池端のベンチには満杯なのに、気持ちのよいデッキチェアにはちらほらとしか人が座っていません。
なるほどと思って、目を池に戻します。
一組のグループが帆船の模型をリモコンで操縦して着順を競っています。
帆船ですから、風の力だけで動いています。
日本などで見るリモコンのボートはエンジン搭載のやつでけたたましい音を立ててますが、まったく音を立てず水面をスイスイ動いています。
その時々の吹く風を敏感にキャッチして帆の向きやら舵やらをリモコンで操縦しているのでしょう。
おしゃれで、高度なシュミだな~とまた感心しました。
子供連れもたくさん目の前を通ります。
子供は世界中どこでも共通で、傍若無人です。
池に向ってよたよた真っ直ぐ走りこんでいこうとしたり、鳩を蹴散らかしたり、嬌声を上げながら父親に体当たりしています。
池にすんでいる白鳥はとても大きく、池から歩道へ上がって身体を休めたりしていますが、自分より大きな白鳥に対しては、
さすがの傍若無人君も手も出さずに大人しくじっと見ているだけです。
池には白鳥だけでなく、鴨やらなんやらの水鳥が入り混じってたくさん泳いでいます。
人に対しての警戒心はまったくなく、追いかけっこやえさ探しやなんやらを思い思いに楽しんでいます。
カップルを組んでいる白鳥は普段はいたって大人しいのですが、他のカップルが領分に侵入してきたときだけはやかましく鳴き叫んで威嚇します。
水上では分の悪いカラスは遠くの大きな木上に群がっており、池の方の様子を伺っています。
水鳥にパンやらスナックやらを投げる人がいるので、そのおこぼれを狙っているのです。
気持ちのよい時間がゆっくり過ぎます。
空には19世紀の絵画で見るそのままの雲が棚引いています。
ハイドパークは昔貴族が狐狩りを楽しんだ場所だったというような話を聞いた覚えがあります。
ロンドンの真ん中にありながら、街の喧騒はまったく聞こえてきません。
付近の住人が気軽にランチを食べに来たり、芝生に寝転がったり、犬を放したりしています。
勤め人も朝夕ハイドパークを横切って、会社に向ったり、行きつけのパブに行ったりします。
どんな格好で、何をしているのか、だれも注意を払わないように見えます。
好きなことを、おのおのの自覚と責任を持って楽しんでいるだけのように見えます。
ハイドパークに余計な手を加える必要はなにもありません。
目新しい施設も要りませんし、子供用遊戯用具も要りませんし、回転木馬も必要ありません。
植えられたそのままの場所で大きく育った木々と、手入れされた芝生と、リスと鳥たちがいれば季節季節に訪れる人の心が和らぎます。
なんでもかんでもコンリートで埋め尽くさないと気がすまないような現代日本から来たぼくとしては、
うらやましく思いながらも少し寂しい感じになりました。
おのおのの自覚と責任を持って楽しんでいるだけ・・
羨ましいですね。
日本ではそれは無責任に繋がりかねないことですね。
近くにハイドパークの様な公園があったら毎日でも行きたいです。
きっと心も少し穏やかになれるかもしれません。
反面、社会から疎外された個人にも関心を持たないという冷酷さも併せ持ちますが。
日本での互いが依存しあったような関係性が濃い社会では、物事が順調なうちはいいのですが、
いったんもつれますと関係性そのものが大きな負担になりえるということもありますしね。
なんにしろ、ハイドパークのような公園は日本にはありませんね。
日比谷公園に行って昼休み時のサラリーマンやOLを眺めていたところで、
心が穏やかになるという感じにはなりませんし。