風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

改革

2005年08月19日 | 雑感
改革というのは本当に難しいものだと思います。
物事には何事にもプラスとマイナスの面があるわけで、ある物事を切り捨てようとすれば、
そのマイナス面とともにプラス面も切り捨てられざるを得ないわけです。
ただ、そういう改革に反対する人たちの議論一般に欠けているのは、
切り捨てた後の、あるいは切り捨てなかった場合の国全体としてのヴィジョンを示しえないということです。

だれだって物事のプラス面を語れば、そりゃ切り捨てることには抵抗を感じるものです。
しかし、その物事を包む大きな全体像の中では、その物事があるために全体としての機能不全に陥る可能性があれば、
いくらそのプラス面が大きかろうと、ばっさりと切り捨てるしかない場合もあろうというものです。
今までの便利な郵便局なくなると、皆さん困りますよなんていうのはあまりにも国民を馬鹿にしたものの言い草です。
問題は、郵便局の背後にある350兆の巨大な資金であり、その金をどう有効活用するかという問題に尽きます。
その問題を放置して、行政改革、税金、年金、特殊法人、天下りの問題に踏み込めません。

国会議員は国政を預かる場にいるのですから、全体像がない議論はもういい加減にしてもらいたいですね。
首相の政治的手法がどうの、今までの仲間に対して情がないだの、そんな飲み屋の愚痴みたいな話はどうでもいいのです。
何をどう変えるのか、変えないのか、その具体論を国民に堂々と問えばいいのです。
それを国民に問いかける政治家としての説得力が問われているのであり、政策実現能力を問われているのです。
情けない中傷合戦をしている政治家は自分の無能振りをさらけ出しているということに気がつかないみたいです。

あまりブログで政治的な発言はしたくはないのですが、
その政策の是非に関しては、それぞれ有権者が判断すればいいのですが、
政策の是非ではなく、イメージ操作や中傷合戦で有権者に判断させようという手法が不愉快です。

政治の不愉快さは何も国政に限ったことではありません。
地方の政治のほうが腐敗度は高いのではないかと思っています。
誰がどんな政策を掲げ、実際に何をしているのかなんてほんの一部の人間しか知らないと思います。
選挙では、支持団体と身内の票を当てにして、それだけです。
市民の参加などと盛んにスローガンを掲げますが、実際の市制に加わる有識者の会やら委員会やら評議会がどんな基準で、
どんな人間が選ばれているのか、話を聞いた限りではそのいい加減さは噴飯ものです。

そしてどうしても話が行き着くところは、政治が腐っているのは、市民が腐っているのだと言われても仕方がないということです。
誰かが勝手に立候補して、当選して、まぁいいように政治をしてくれるだろうと人任せの態度があるうちは、
市民意識が腐っている、民主主義の根幹が腐っていると言われても仕方がない面があります。

それから、メディアが権力の監視役というのも、現状では全く機能していません。
自らの第4の権力の座を守るだけの、利権組織だといっても過言ではありません。
一例を言えば、中国のチベットに対する蹂躙に関するまともな報道を目にしたことはありません。
日頃、人権、人権と騒ぐメディアが、チベット問題を報道するに足らないことと思っているわけはありません。

市民一人一人が、権力を、メディアを監視する以外には、民主主義が健全に機能することはないと思います。
「知る」ということは、まず第一の力です。
事実を事実として知らせようとしない政治、メディアに対しては、厳しい態度で臨むしか浄化しようがありません。
政治、メディアが知らせない情報をどう「知る」ことができるのか。
それはご存知インターネットです。
ぼくですら好きなことを書けるのです。
世界中にはあらゆる情報が満ちています。
その真偽を自分の目で確かめ、目にかぶさったうろこを払い払いして、民主主義体制に属する市民としての
役割を果たさなければなりません。

そういう意味でも、大きな時代の変換期に来ているとは思うのです。
どう変換させるのかは、どこかで誰かが選んだ政治家ではなく、あなたやぼくがどう考え、
どう行動するかにかかっているのだと思うのです。
青くさい話なのですが、こういう変換期は、訳知り顔でなぁなぁに過ごすと時代に翻弄されてしまう気がします。



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2 コメント

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改革 (かなりや)
2005-08-20 12:56:24
今回の選挙にはいつもより関心を持っている人が多いように思います。ただ面白がって見ているだけの人も居るのかも知れませんが・・・。

わたしいつも思うのですが、投票に行かない人が多すぎます。行かない人にかぎって「政治が悪いから云々・・」言うのです。入れるようは人物がいないから、という理由かも知れませんが、

一生懸命研究すれば1人ぐらい何らかの意味で投票したくなる人は居ると思います。

今回は投票率がUPする事を期待しましょう。

金と力のある色男(自己判断して)も是非投票に行ってください!





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Unknown (torut21)
2005-08-20 17:59:44
そうですね、今回は投票率上がりそうです。

今回は選択肢が比較的はっきりしてますから。

一人一人の一票ができるだけ生かされる時代がくればいいですね。
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