風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

男と女

2010年04月13日 | 雑感
今日のFMのゲストは野菜ソムリエの料理教室の先生でした。
パンを焼いて持ってきてくれました。
文句なしに美味しかったです。
チーズやアンズやらなんやらかんやらが入っていて。これとワインがあれば中年男には完全食です。
早速、次の金曜日のワイン会には持ってきてくれるように頼みました。

この番組は地域で活躍する女性をリレー形式で紹介していくわけですが、気がついたことがあります。
女性はやっぱり女性でした。
男のビジネスモデルをはなから完全に無視しています。
自分が楽しいことをする、それが人の役にたつのが嬉しい、そういう感覚に徹頭徹尾しています。
抽象的な概論を語る人は一人もいませんでした。
固有名詞を持つ誰の役に立ったから嬉しいとか、子供の喜ぶ顔を見たいとか、あくまでも具体的です。

男の頭ですと、マーケティングだとか、トレンドだとか、戦略戦術だとか、そんな抽象論がはじめに来ます。
それが見事なくらいに彼女たちにはありません。
だから彼女たちは本当に嬉しそうです。
やりたいことをやって、人に喜んでもらうという、商売をする上での無敵の法則しか眼中にないからです。

番組に出るたびに、男はなにをしているのだろうという疑問がわきあがります。
時には、ゲストに「男はどうしたらいいのですかね」と疑問を投げかけることもあります。
決まって、さぁ、どうでしょうねというのが彼女たちの答えです。
男の置かれた状況にはあまり関心がありません。

彼女たちのほとんどは、理解のある旦那さんと子供たちがいます。
幸せな家庭があって、その家庭内での活躍の延長線上に、社会に出てきたという人がほとんどです。
どこにも無理がありません。
立身出世や経済的な必要からではなく、「やりたいからやる」という無敵の戦略です。

だから、彼女たちからは極々自然な微笑が絶えません。

翻ってみるに、男の世界では、「やりたいからやる」というような社会的、経済的、道徳的状況は、今の社会にほとんど見当たりません。
スポーツとか芸能とか、限られた社会に残っているだけなのかもしれません。
今まで男がやりたい放題やってきた反動なのかもしれません。
男も自分の周囲で自分が何ができるのかを模索してみれば、あるいはやりたいことが見つかるかもしれません。
このままだと男は辛すぎるような気がします。