風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

日々

2009年06月29日 | 雑感
今日は雨でした。
その上ムシました。
あと1日で7月です。
この年も半分が過ぎようとしています。
焦ることはないのでしょうが、毎日毎日を大切にしなければと思います。

毎日を大切にするといっても、ことさら大げさなことをする必要はないのだと思います。
目の前のすべきことを少しいつもよりも丁寧に心をこめてすればいいだけなのかもしれません。
料理や掃除をするにもちょっとした工夫が家庭の空気をより豊かにすることができるでしょうし、
だれかと会話するにしても少しの思いやりや笑顔がお互いの心を弾ませることができるでしょう。
不機嫌に下を向いて歩くよりは、空を見上げ路傍の草花に目を向けるのもいいでしょう。
なんにせよ、日々感動する心を枯れさせないことが肝要なのでしょう。

ところで、映画「剣岳」を先週観ました。
平日の昼間だったのですが、中高年のお客さんで7割がた席が埋まっていました。
そのシネマコンプレックスに10年近く通って、ぼくにとっては今迄で一番込んでいる経験でした。

剣岳には2度ほど登ったことがあります。
立山連峰を縦走し、さらにその奥にドシリと聳えている山です。
かなり冷や冷やものの錆びた鉄の鎖場や梯子などがありますし、際どい難所がいくつかありました。
今では立山直下をくりぬいたトンネルを走るバスやケーブルカーを乗り継いで一気に立山の室堂まで行けますから楽ですが、
里から延々と歩いたら剣岳の山容をちらりと見るためには、何日もかかる秘境中の秘境であったには違いありません。
その剣岳へのルートが明治になって初めて踏破されたというのは驚きでした。

メンズ・デーだったので続けて「レスラー」を観ました。
ミッキー・ロークのすさまじい体当たり演技です。
「ホーム・ボーイ」という彼の映画がありました。
やはり破滅型のボクサーの役でした。
破滅を自分の美学としてしまうと、そこから抜け出るのはとても難しいことです。
吹けば飛ぶような価値観をちまちま積み重ねることよりも、ドカンと落ちきるところまで落ちきる爽快感。
それ以上落ちようがない人間は、落ちきったときに妙に楽天的になるものです。

ま、対照的な二本の映画でした(笑)