風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

能天気

2006年07月11日 | 雑感
昨日はお客さんとスッポンを食べに行って、その後2軒行って、目が覚めたら道路の上で寝ていました。
夜が明けていて、しばらく自分がどこにいるのか分かりませんでした。
財布がなくなっていて、落としたのか取られたのかどこかに忘れてきたのか、分かりません。
まぁ、いろいろあります。

昔、1700万円のダイヤモンドリングを落としたことがあります。
それ一点だけを持ってお客さんのところに商談に行き、なかなかの感触をつかんで帰ろうとしました。
車に乗り込む時、ドアを開けるために手に持っていたリングケースを車の屋根に置き、そのまま乗り込んで発車させてしまいました。
車の屋根に置かれたリングケースがどこで落ちたか分かるはずも無く、諦めました。
警察にも一応届けましたが、出てくるとは思えませんでした。
そのとき勤めていた会社に、一生奉公しなければならないと覚悟を決めました。
で、一週間くらいたって、警察から電話があり、ダイヤモンドが見つかったと連絡がありました。
道路沿いの自転車屋さんが届け出てくれたのです。

ちょうど自転車屋さんの前にリングケースが落ちたのでしょう。
開けてみて、1700万円の値札がついたダイヤを見て、さぞかし驚いたことと思います。
本物かどうかを訝ったでしょうし、届けるかどうかも迷ったでしょう。
とどけるまでに一週間程経っていたのが、自転車屋さんの迷いを物語っていました。
ぼくはもちろん感謝して、自腹で数十万の謝礼をさせてもらいました。

関西やら東京やらに商談に行く時は、バックの中に億を越える商品が入っているわけです。
そりゃ、心配しだしたらキリがありません。
引ったくり、置き引き、置き忘れ、ホテルの中だって心配し始めればキリがなくなります。
お客さんや取引先の人と酒だって飲むわけだし、心配性の人は勤まらないかもしれない仕事でした。
ぼくはどういうわけか心配するということがあまり無いタチでしたが。

疑ったり心配しすぎると、疑わしいことや心配していたことが実際に起きてくるというのがぼくの持論です。
能天気が一番です。←無理やりな結論

そんなこんなで、今日も暮れようとしています。