風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

三段論法

2005年08月29日 | 雑感
土曜日には、ジャズのコンサートに行きました。
意地でも行きました(笑)
ところが、これが良かったです。
グレード、高かったです。
どうも日本人ジャズミュージシャンにはある種の臭みがあって、苦手だったんですが、
そういう類の臭みがなく、テクニックもセンスも申し分なしでした。
この街在住のドラマーとサックスとベースの人は経験値と洗練度において劣るように思いましたが、まぁご愛嬌です。
名前を忘れましたが、ボーカルの女性は一押しです。
声量のあるハスキーヴォイスで、歌心がある若い女性でした。
若い人たちも、アンドロイドみたいな顔した、キンキン声の歌手の歌なんか聞いていないで、
こういう本格的な歌手の歌を聴き慣れていって欲しいとは思いますが、まぁ、どうでもいいです。

それから、真夜中の滝行に行きました。
初めて見る方が何人かいて、平均年齢を一気に押し下げていました。
相変わらず、ロウソクの灯りはきれいです。
ジワーンとしみじみとした滝になります。←何を言っているのか分かりませんよね、あはは

今日は二ヶ月ぶりくらいにネクタイをつけて店に出ました。
挨拶回りもしました。
今まで店に青大将のごとくにとぐろを巻いていたので、少し動いただけで、疲れます。
寿命切れ間近の携帯電話みたいに、すぐバッテリーが上がります。

人間の場合、バッテリーはどこにあるかといえば、どうやら丹田にあるらしいです。
丹田を鍛えるのは呼吸法です。
ヨガでも、禅でも、滝でも、大切なのは呼吸法です。
これは理屈をいくら学んでも身につきません。
修練しかありません。
ぼくがすぐ疲れるのは、修練が足らないからです。
きわめて簡単な三段論法です。

道の向こうにある目的地に着きたい

目的地に行くには歩く(修練)ことが必要だ

だから歩く(修練する)

人は往々にして、きわめて簡単な三段論法にも反逆します。
どの道を行くにも必要条件である「修練」を省こうと無駄に抵抗します。
節制しないでやせたい、お客さん回りをしないで宝石を売りたい、自分のことしか頭にないわがままな性格なのに
もてたい、年に数えるくらいしか滝に入らないのに冬の滝を寒いと感じないようになりたい、等等、
人は三段論法に逆らうこと、鬼の如しです。

こういう仕組みから逃げられないとは分かってはいても、逃げようとする人を世の中では愚か者といいます。
指を指されて、くすくす笑われます。
そういうわけで、ぼくはいつも笑われています。