All Photos by Chishima,J.
(河畔林に止まるオオワシ成鳥 以下すべて 2013年12月 北海道十勝川中流域)
お客さん6名とボードガイド、それに私の8名で下って来ました。例年、12月も中旬を過ぎると本格的にシバれて来て、日によっては顔や足先の痛みに耐えながら樹氷や毛嵐を見ることもありますが、今日は秋のような温かさ、穏やかさでした。それはそれで快適なクルーズとなって良かったのですが。
十勝川の水面と千代田新水路、日高山脈
乗船前には時間の関係で、オオワシ1羽のみ陸上から観察しました。この陸上観察はボートでワシが出なかった時の保険だけでなく、スコープで顔つきや細部を見ることによって、ワシをより深く知ってもらうために行なっています。
川面に出廷後ほどなく、河畔の木にオオワシとオジロワシを発見。オオワシは肉眼で嘴の黄色や翼前縁の白がはっきりわかる距離で観察できました。その後も景色や歓談を楽しみながら下ってゆくと、2羽のタンチョウが雪を頂いた日高山脈を背に河原を歩いていたり、終盤近くではオジロワシの成鳥もごく間近に見るなど、盛り上がりのうち無事に終えることができました。
カモ類やセキレイ類が少なく、例年なら大群で頭上を通過する際の羽音が美しいホオジロガモも疎らにしかいないのが少々残念なところです。今年は温暖で開水面も多いと予想されるため、鳥が分散しているか、もっと北に留まっているものが多いのかもしれません。
このクルーズのお客さんの多くは道外か、道内でも十勝管外の方ですが、十勝の人にも、知床や釧路に行かなくてもワシ類やタンチョウが、しかも帯広から半日足らずの行程で楽しめることを知っていただきたいなと、ふと思いました。
河原に佇むタンチョウのつがい
*十勝川ワシ観察クルーズの詳細は、十勝ネイチャーセンターのHPを参照下さい。
(2013年12月18日 千嶋 淳)
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