TOPPO WORLD

TOPPO(ダックスフンド)から見た周りの出来事いろいろ。

トッポパパのメランコリー、 その5 『院長診察』

2009年05月14日 | トッポパパの後縦靱帯骨化症(OPLL)闘病記
トッポ、『パパの手術はどうなるのかな?』



月曜日は早朝より家を出て、大学病院へ向かう。
正門から入り、病院の全景を見上げた時、そういえば石原裕次郎が、手術後のファンへの挨拶とかで、屋上のあの辺りで手を振っていたのをテレビで見たことがあると思い出す。

インフルエンザ対策で、物々しい警戒態勢のなか院長の診察を待つ。
隣りで順番を待つ黒人の顔が、どこかで見たような顔だと思ったら、以前テレビで通勤する人に、英語で話しかけていたウィッギーさん(名前違ったかな?)です。

待つこと1時間ぐらいで、院長診察が始まる。
整形外科部長が大学病院院長であると知って、怖そうな(偉そうな?)人を想像していましたが、とても優しそうな、それでいて大学の教授!って感じの先生でした。
助手?の人が、大先生の診察を緊張しながらアシストしています。

初診の場合は、浴衣のようなものを前後逆さに着せられ、背中が開くようにして診察室に入ります。
左手がちょっと不自由なので、うまく紐が結べず、パンツが丸見えなので、トッポママが飛んできて結んでくれた。
院長に現在に至るまでの経過説明をしたところ、レーザー治療に関して、『誰がレーザー治療を選択されたのですか? あの治療はまだ確立されていない治療です。』との厳しい言葉で、叱られてしまいました。 
医学の世界は、難しいものですね。 
一瞬、”白い巨塔”が頭をよぎりました。

院長はMRIとX線写真を交互に見た後、歩行のチェック、その後、体中を押したり、たたいたり、そして曲げ伸ばししながら助手の人に説明しています。 
最近はドイツ語ではなく英語でのやり取りも多く、内容が多少分かるので、うれしいような悲しいような感じです。

再度MRIを見ながら、『結構立派ですね!』(何が!骨化の進み具合のことか?)の話の後、『確かに、後縦靱帯骨化症です。 この病気は国の指定する特定疾患ですので、手術になると、手続きをすれば手術代は国の負担になり、無料になります。』、うれしいようなうれしくないような説明で、微妙ですね。 
宝くじは全然当たらないが、病気名は一発で当たるとは、運がいいようです。

『手術の緊急性は、どうなんでしょうか? あと、来週海外出張へ、どうしても行かなければならないのですが、行ってもいいでしょうか?』と、支離滅裂な質問を投げる。
院長は、MRIの写真に精巧な分度器のようなものをあてがい、骨間の距離を計りながら、『手術の話は憂鬱になるでしょうから、後にしましょう。 MRIの写真が鮮明でないので、わかりにくい部分がありますが、撮影時に動きましたか?』
最初の撮影時には、痛み止めも飲んでいなかったので、痛みで手が痙攣して首も動いたようですと説明すると、『来週、もう一度撮り直ししましょう。 あと、首だけでなく、胸、腰のレントゲン撮影も必要なので、今日撮って帰ってください。』と、どんどん検査予定が決められていく。

『すいません...、出張はいいでしょうか? それから、今飲んでいる薬では、痛み止めが効かないのですけど......』と、目先の心配ごとを再度尋ねる。 
『もっと強い薬を出しますので、それで様子を見てください。』との返事で、出張のことははっきり言わないが、否定もしないので、無理しない範囲で、いいでしょうということにする。

『来週、月曜日に再度撮り直した写真を見て、今後のことは考えましょう。』との話しで、再度院長診察の予約を取り、今日の診察を終えた。 
同行してくれたトッポママの話では、30分近くも診察にかかったそうで、高名な先生に長い時間をかけてもらったことに感謝しなければいけないようです。

その他の手続きをとり、出来るだけ首を固定して、炎症を押さえたほうがよいとのことで、首に巻くカラーを購入し会社へ行く。
しかし暑くて、カラーなんか巻いて仕事などできそうもない。
その後、他の人から話を聞くにつれ、有名大学病院の院長先生じきじきの診察など、めったに考えられないことのようで、人間関係に、あらためて感謝です。

ということで、今後どうなるのかは、また1週間延びたようです。
強い薬を、飲んでも痛さは変わりませんね。 
薬を飲んでも、これだけ痺れ、痛みが走るのは病気が進行しているのかと、ちょっと不安になります。

『痛いと思うからから痛いのだ!、 痛くないと思えば......(やっぱり痛い!)』.......これは、我慢するしかないのでしょう。

てなことで、痛みこらえて痺れますの、トッポパパです。