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トッポパパの日本気まぐれ紹介、 その29の6 『四万十川』

2007年10月19日 | トッポパパのディスカバー・ジャパン
日没までまだ時間があるので、ホテルに戻る前に『安波水車の里』に寄りました。
安並地区の水車は、高所の水田に水を送るために土佐藩山内家の家老、野中兼山によって造られた、水路にかかる水車です。



野中兼山の祖父、野中良平の妻が山内一豊の妹です。
ネット情報によると、兼山は江戸時代初期の土佐藩家老で、土佐藩の総奉行として、30年間にわったて政治を司り、新田の開発及び用水路の建設、港湾整備などの土木工事などに優れた手腕を見せ、画期的な政策を次々と導入したそうです。
反面、あまりに厳しい行政を実行したため、往時の三家老の妬みから三代藩主忠豊の弾刻を受けた兼山の晩年は一族を含めが悲哀の道を辿ったとされています。
現在の水車近くには公園が整備され、紫陽花の季節には水路沿いの紫陽花が咲き誇り、その風景を見に観光客が集まるそうです。

でも、今の水車は折角汲み上げた水を、どこにやるでもなく、ただ回っているのは、観光用になったからでしょう。 



朝、成田の空港でちょっと軽食を食べてから、夕食まで何も食べていないのでお腹はグーグー悲鳴を上げています。
何を食べようかと思案していたのですが、手ごろな値段で美味しいものを食べるには、経験上運転手に聞くのが一番だと思いだし、『味割烹ちか』を紹介してもらいました。



なかなか洒落た居酒屋風の割烹で、マスターも気さくな人で、いろいろお勧め料理を教えてもらいました。
ちょっとハードなスケジュールでしたが、冷たいビールが旨かったです。



では、美味しいものを沢山食べることにします。



まずは『つがに』です。 小さくて食べにくいですが、なかなか美味です。
一般的には『もくずがに』と呼ぶようですが、こちらでは『つがに』と言っています。
夏の終わりから秋にかけて産卵のため河川を下るのを捕獲するそうです。
中国で食べる、上海蟹も似たような種類のようです。
現地の人は、臼やミキサーで殻ごとすりつぶして『つがに汁』にし、カニ味噌のコクがなんともいえない味わいを楽しむそうです。
上の碗は、いわしの刺身をみかん酢でしめた料理で、これも新鮮で美味しかったです。



さて、待望の土佐鰹のたたきです。
これ、ここのお店の鰹のたたきは、東京で食べる鰹のたたきとは別物です。
こちらのお店は、新鮮な野菜をふんだんに使い、新鮮な鰹の刺身を生ニンニクのスライスと一緒に頂きます。 コクのある酢醤油?(お店のこだわりの味)をかけて食べるこのたたきはシャキシャキ感があり、絶品です。
思わずおかわりと言いたいところでしたが、他のものが食べられなくなるので我慢です。



左は鯨の煮付けです。 関東ではなかなか食べるチャンスが少ないですね。
右は『ごり』と呼ばれる小魚です。 『ごり』の名前の由来は、五里からきているとも言われています。 
大体5cm以下が食べごろでそれ以上大きくなると、骨が気になるそうです。 
大きくなるにつれ、川を上るので河口から五里(約20Km)以内で捕獲するところから名前がついたという説と、泳ぎ方が進んでは休み、角度を変えてまた進んでは泳ぐ泳ぎ方から魚と休を合体させ『ごり』と読ませているそうです。

四万十川流域のごり採取地での料理方法は丸干大根に酒、みりん、醤油を加え生卵で、卵とじのようにして食べるそうです。



こちら、天然鰻の鰻の蒲焼です。
関東のようにやわらかく蒸さないのですが、なかなかいい味でした。
天然鰻など、関東ではあまり食べられなくなったので貴重な体験です。



他にもたくさん頂きました。
カツオの「はら身」で、土佐ではこれを『はらんぼ』と呼ぶそうでが、この塩焼きもお勧めです。 
また、『よこ』と土地の人が呼ぶ、本マグロの子供の刺身も、甘みがタップリで、美味しかったです。
だんだん酔いがまわってきたのか、写真がありませんでした。

今日はゆっくり寝て、明日早朝から河口のほうを見て回ります。

続く................................................。