アメリカはどこへいく、日本は、アジアは?
アメリカがいわゆる金融工学の駆使ということで、不良債権入りの証券を世界に売りまくったことで、今回の金融危機が起こったことは世界中に知れてしまいました。そしてそのカネが何に使われたかというと、「消費大国アメリカ」を支え、世界がアメリカへの輸出で成長する源になったということでしょう。それが「経済」というものの循環なのですね。
しかし、巨大市場を提供する国だから、万年赤字でいいということにはなりません。いつかは限界が来ます。今回こんな形で限界が来てしまったのですから、アメリカ経済は、緊急の建直しをしつつ、中・長期的には赤字からの脱却をしなければなりません。
ところで今のアメリカの経常赤字はDGPの6パーセントぐらいのようです。それだけ稼ぎより支出が多いわけです。収支のバランス回復のためには、この支出超過をやめなければなりません。外国が金を貸さなければ、アメリカは支出を6パーセントほど落とさざるを得ないことになります。これはアメリカ人にとっても大変なことでしょう。
戦後日本がアメリカの援助と価格差補給金(財政支出)という竹馬に乗って、実力より高い経済状態でインフレが亢進し不安定だというので、アメリカが派遣したドッジ特使(デトロイト銀行総裁)が来られ、いわゆる「竹馬の足を切る」というドッジラインを敷き、日本経済の安定化を図ったことがありました。目標は、消費の抑制、輸出の振興でした。日本経済はドッジ不況、安定恐慌といわれた状況に陥り、戦後の貧困からまだ抜け切れない日本国民は、改めて耐乏生活を強いられました。
規模、時代、国際環境は違っても、基本的には同じようなことが、アメリカ経済で起こらなければならなのでしょう。
アメリカがバランスの回復のために、経常赤字という「竹馬の足」を切れば、アメリカ国民は耐乏生活を余儀なくされ、世界が、過度にアメリカ市場に頼る時代ではなくなるでしょう。
日本も、中国も、その他のアジア諸国も、America Passing といっては言い過ぎかもしれませんが、巨大な人口と多様な可能性を持つアジア自身の発展による繁栄に、もう少し眼を向けることになるのでしょう。
「21世紀はアジアの世紀」という言葉が、次第に現実味を帯びてくるのかもしれません。
アメリカがいわゆる金融工学の駆使ということで、不良債権入りの証券を世界に売りまくったことで、今回の金融危機が起こったことは世界中に知れてしまいました。そしてそのカネが何に使われたかというと、「消費大国アメリカ」を支え、世界がアメリカへの輸出で成長する源になったということでしょう。それが「経済」というものの循環なのですね。
しかし、巨大市場を提供する国だから、万年赤字でいいということにはなりません。いつかは限界が来ます。今回こんな形で限界が来てしまったのですから、アメリカ経済は、緊急の建直しをしつつ、中・長期的には赤字からの脱却をしなければなりません。
ところで今のアメリカの経常赤字はDGPの6パーセントぐらいのようです。それだけ稼ぎより支出が多いわけです。収支のバランス回復のためには、この支出超過をやめなければなりません。外国が金を貸さなければ、アメリカは支出を6パーセントほど落とさざるを得ないことになります。これはアメリカ人にとっても大変なことでしょう。
戦後日本がアメリカの援助と価格差補給金(財政支出)という竹馬に乗って、実力より高い経済状態でインフレが亢進し不安定だというので、アメリカが派遣したドッジ特使(デトロイト銀行総裁)が来られ、いわゆる「竹馬の足を切る」というドッジラインを敷き、日本経済の安定化を図ったことがありました。目標は、消費の抑制、輸出の振興でした。日本経済はドッジ不況、安定恐慌といわれた状況に陥り、戦後の貧困からまだ抜け切れない日本国民は、改めて耐乏生活を強いられました。
規模、時代、国際環境は違っても、基本的には同じようなことが、アメリカ経済で起こらなければならなのでしょう。
アメリカがバランスの回復のために、経常赤字という「竹馬の足」を切れば、アメリカ国民は耐乏生活を余儀なくされ、世界が、過度にアメリカ市場に頼る時代ではなくなるでしょう。
日本も、中国も、その他のアジア諸国も、America Passing といっては言い過ぎかもしれませんが、巨大な人口と多様な可能性を持つアジア自身の発展による繁栄に、もう少し眼を向けることになるのでしょう。
「21世紀はアジアの世紀」という言葉が、次第に現実味を帯びてくるのかもしれません。
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