tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

これから伸びる日本経済:4、今後が楽しみな日本の技術開発

2013年12月11日 13時27分21秒 | 経済
これから伸びる日本経済:4、今後が楽しみな日本の技術開発
 経済が伸びる原動力というのは、最も基本的には、シュンペータではありませんが、イノベーション(新機軸)、技術革新です。
 歴史的に見れば、今でも馬力(horse power)という単位があるように、動力が馬や牛の時代から、蒸気機関になり、更にガソリンエンジンや電気モーターになり、その上にIT技術が生まれ、世の中はとんでもない高度化を果たしたわけです。

 日本経済・社会が更なる高度化をしていくとすれば、その根っこは技術開発でしょう。そして技術開発は理学や工学だけでなく、宅配便やコンビニなどの社会システムの分野でもどんどん行われています。

 ということで、日本の技術開発力はどうでしょうか。確かに昔は日本は「もの真似」で独創性はない、などといわれました。発展当初は先進国がそういわれるのは当然でしょう、また日本のマスコミなどの自虐性が、それを言いふらすこともありました。
 
 しかし今はもう違います。戦後カメラやオートバイが改良や高性能化という技術革新で世界を制覇し、自動車ではそういかないと言われたのも昔の話、走行性能だけではなく、省エネ、クリーンエンジン、ハイブリッドエンジンの開発、燃料電池車競争では世界のトップに立っています。

 こうしたことが何故に日本において可能になったのでしょうか。
 色々な見方はありましょう。しかし、その最も基本的なベースは日本人の真面目さゆえではないでしょうか。「アリ型」と「キリキリス型」については以前にも書かせて頂きましたが、自分できちんと始末をつけようという粘り強い日本人の特性が、科学技術の面でも社会システムの面でも生きているように思います。
 これは先の震災後の日本人の整然とした行動様式にも共通のものでしょう。

 今、世界中の最大の問題は、化石燃料からの脱却、原子力利用の後の始末のつけ方といった問題ではないでしょうか。前者では日本は省エネという分野で世界をリードしていますが、後者ではまだまだです。しかし結局は衆知を集めること(チーム・グループワーク)真面目な継続的努力が新機軸を生むと期待しています。

 日本という風土が、自然から学び、みんなで真面目に働けば結果は出るものだという経験の積み重ねを日本人に教えた縄文時代1万年、そしてその後の新しいものは海外から来るが、それを日本の文化によって消化したところに成功があることに気付いてきた経験が海馬の奥に蓄積され、日本人を支えているように思うのですが、如何でしょうか。


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