量から質の社会へ
量から質へのというのは、もう10年も、あるいはそれ以前から言われていることです。しかし、そう主張する人がいて、その通りだと賛成する人がいて、みんな解っているようで、それでいて、何かあんまり変わっていないような気がするのは私だけでしょうか。
今回の不況で、自動車や電機といった日本の伝統的花形産業が大きな痛手を負いました。確かに日本のこうした産業は、省エネ技術の推進、より質の高い製品の開発、商品化を積極的に進めてきました。しかし矢張り量の拡大を追っていた面も否定できないと思います。
日本の人口は減っています。若者のモノ離れは進んでいます。都会の若者の多くが、クルマを持つことに興味を示さないといわれます。政府の推進する地デジへの移行にしても、TV受信装置の総台数が増えるわけではありません。ビールなどアルコール飲料にしても国内需要は頭打ちでしょう。そのほか、いろいろなものにこうした状況は見られます。
こうした中で量の拡大を求めれば、当然、海外への進出になります。アジアでは、現在でも量的拡大が進行中の国はあります、しかし、日本がそれらの国で量的拡大の主役を担うべきでしょうか。量的拡大は、基本的にはその国に任せて、日本は質的向上における協力を中心にするというのが、日本らしい行き方ではないでしょうか。
国内が量的にはすでに飽和した日本だからこそ、質の追求の中に高い付加価値を見出していくという、本当に量から質の社会へのアプローチが可能になるはずです。
具体的指標で言えば、量から質への転換とは、化石燃料や鉱物資源、森林など、地球上の資源の消費は減少しながら、DGPは着実に増加していくといった、製品やサービスの高付加価値化の実現で、地球環境にとっても最も望ましい形になるのでしょう。
量から質へのというのは、もう10年も、あるいはそれ以前から言われていることです。しかし、そう主張する人がいて、その通りだと賛成する人がいて、みんな解っているようで、それでいて、何かあんまり変わっていないような気がするのは私だけでしょうか。
今回の不況で、自動車や電機といった日本の伝統的花形産業が大きな痛手を負いました。確かに日本のこうした産業は、省エネ技術の推進、より質の高い製品の開発、商品化を積極的に進めてきました。しかし矢張り量の拡大を追っていた面も否定できないと思います。
日本の人口は減っています。若者のモノ離れは進んでいます。都会の若者の多くが、クルマを持つことに興味を示さないといわれます。政府の推進する地デジへの移行にしても、TV受信装置の総台数が増えるわけではありません。ビールなどアルコール飲料にしても国内需要は頭打ちでしょう。そのほか、いろいろなものにこうした状況は見られます。
こうした中で量の拡大を求めれば、当然、海外への進出になります。アジアでは、現在でも量的拡大が進行中の国はあります、しかし、日本がそれらの国で量的拡大の主役を担うべきでしょうか。量的拡大は、基本的にはその国に任せて、日本は質的向上における協力を中心にするというのが、日本らしい行き方ではないでしょうか。
国内が量的にはすでに飽和した日本だからこそ、質の追求の中に高い付加価値を見出していくという、本当に量から質の社会へのアプローチが可能になるはずです。
具体的指標で言えば、量から質への転換とは、化石燃料や鉱物資源、森林など、地球上の資源の消費は減少しながら、DGPは着実に増加していくといった、製品やサービスの高付加価値化の実現で、地球環境にとっても最も望ましい形になるのでしょう。