tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

舛添都知事の健全な見識

2014年08月25日 08時20分58秒 | 社会
舛添都知事の健全な見識
 過日、8月3日付で「カジノで観光客を・・・?」を書かせて頂きましたが、この度報道で、舛添都知事が、カジノに否定的な見解をお持ちで、候補地でもあったお台場の土地を別用途に決めたと聞き、現知事は健全な見識をお持ちと知り、何となくほっとしたというのが本音です。

 舛添都知事は、「カジノは賭博」と指摘し、「青少年などに有害」と言われたようですが、青少年だけでなく立派な大人にも結構有害な場合が少なくないでしょう。
 賭け事をまともな行為とする考え方は、もともとイギリスの競馬などからの外来文化で、日本にはなかったように思われます。

 もちろん賭博はありましたが、基本的に「どば(賭場)」は非合法な存在でした。江戸時代にも「富くじ」はありましたが、落語の種にはなっていますが、積極的な財政再建策として後世に語り継がれるのは矢張り長岡藩の「米百俵」や米沢藩の上杉鷹山の治績でしょう。

 舛添都知事はさらに「カジノがないと日本経済は甦らないという人もいるが、そんなものはなくても、日本経済は甦る」という趣旨のことを言われたようですが、そうした気概こそが今、日本には必要なのではないでしょうか。

 カジノがなくても日本には世界に誇る優れた観光資源やモノづくりの成果、多様な無形の文化が存在しますし、経済発展に必要なのは、ギャンブルによるあぶく銭や、博打の胴元になって儲けることではなく、技術開発や生産活動における、真面目で勤勉な努力でしょう。

 矢張り、リーダーが優れた見識を持つことが大事で、ギャンブルで東京を賑やかにしようなどということを本気で考えるようなリーダーが続いたのでは、東京も堕ちたものだと嘆いておられた方も多いと思いますが、先ずは「良かったですね」と共に喜びたいと思います。


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