tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

今やアメリカは独裁国に?

2019年01月31日 22時53分56秒 | 国際関係
今やアメリカは独裁国に?
 戦後の日本は、好戦国という評価を払拭し、戦争をしない、世界平和を希求する国に生まれ変わるために、また、経済的にも豊かな国に脱皮していくために、いろいろな事をアメリカから学んできました。

 国にとっても、企業にとっても、家庭にとっても、アメリカン・ウェイ(オブ・ライフ)は、いわば「坂の上の雲」だったのではないでしょうか。

 今でも安倍政権は、アメリカとの盟友関係を最も大事にしているのではないかと思っています。

 そのアメリカも随分変わりました。統計数字の上では、世界で最も豊な大国のであり、経営においてはGAFAが生まれる国であり、世界最多と言われる先進技術を持ち、金融制度でも世界をリードする存在です。

 政治的にも、日本が目指す保守2大政党が安定した形で存在し、政権交代も時に応じて行われ、しかもアメリカとしての基本線はぶれないと思われて来ました。

 ところがトランプさんが大統領になって、アメリカはすっかり変わってしまったようです。トランプさん1人の力で変わったのか、アメリカの過半数の国民の意識が変わったのか解りませんが、今日のニュースで、みんなびっくりしたのではないでしょうか。

 共和・民主両党の議員(有志?)が、「在韓米軍の撤退を禁じる法案」を議会に提出したという事です。
 狙いは、近く行われると予想される2回目の米朝首脳会談で、トランプ大統領が、突如として在韓米軍の撤退などと言わないように牽制するためという事です。

 途上国などに見られる独裁国では、首脳が自分の思い込みで、勝手な発言をすることはありうるかもしれませんが、与野党が手を携えて、大統領が外国に行って唐突な発言をしないように、急遽議会に法案を提出するという事態が、アメリカで起こったのです。

 そんなことが起きるアメリカは「成熟した民主主義国」なのでしょうか、それとも「大統領独裁の国」なのでしょうか。

 在韓米軍の撤退が、アメリカにとって、また世界にとって、良いのか悪いのかや、また、この問題の今後の展開などについては、私などの判断や予想のずうっと外の問題ですが、今日のニュースには、世界中でも多くの人が、「アメリカは一体どうなっているのかな」と訝るのではないでしょうか。

 同盟国の日本としては、盟友アメリカに対して、いろいろと心配しなければならないことが増えていかなければいいと思うのですが・・・。