tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

今年は「生産性向上」取り組みの第1年に

2019年01月02日 14時09分19秒 | 労働
今年は「生産性向上」取り組みの第1年に
 元日はお屠蘇を頂き、雑煮を祝って書初めをしました。
 今年はいろいろな事がありそうだという思いから「波乱万丈」と書きました。それを見ていた家内が「八十路も半ばを過ぎた人の書初めに波乱万丈はないでしょう。平穏無事でもお願いしたら」と言います。

 考えてみたら、やっぱりそうかなと思い、あらためて「平穏無事」と書いて壁にピン止めしました。
 安倍総理の年頭所感も拝見しました。課題は沢山ありますが、われわれ庶民の身の回りは、出来るだけ平穏無事でありたいと考えているのが本心です。

 ところで、内外ともに風波の高くなりそうな平成31年、いろいろな事があっても国民が何とか平穏に暮らせるためには何が必要でしょうかと考えて見ました。
 勿論いろいろな条件はありますが、このブログのメインテーマである人間と経済の関係から言いますと、やはり人間生活を支える「付加価値」をしっかり作っていくという事に絞られてきます。

 繰り返し書いていますように、付加価値が人間の豊かで快適な生活を支える源です。国家予算も、社会保障も、賃金も、研究開発も、教育も、楽しいスポーツや娯楽、日々の快適な暮らしも、すべて、日本人の創った付加価値(GDP/GNP)によって支えられているのです。

 という事は、より豊かで快適な生活を可能にするためには、より大きな付加価値を創らなければなりません。しかし付加価値を創るのは人間です。

 さて、そこで日本人の得意技が出てくることになります。それは『生産性の向上』です。
 今、日本の生産性はOECD諸国の中で下位に沈んでいると言われますが、かつては世界のトップクラスが定位置でした。

 そろそろ日本人もあの頃の元気を取り戻してもいいような雰囲気になってきたのではないでしょうか。
 現場力の低下が言われ、品質の低下や思わざる事故も起きたりしていますが、日本の自動車は、世界で最もよく走り故障が少ないことは広く認識されています。
 自動車は工業製品の代表ですが、いろいろな面で日本の「技」は世界を驚かせ認められているのではないでしょうか。

 モノづくりからサービスまで、日本独特の品質の良さに磨きをかけ、それをスマートな仕事の仕方「スマート・ワーク」で創りだしていくというのがこれからの生産性の向上でしょうか。そして、それは目標を掲げた意欲的な取り組みから生まれます。そのための心構えや技法には、5S,QC、KAIZEN、などなど、先輩の蓄積があります。

 人間の知恵は無限です。やる気になれば人間の能力は何倍にも増えるというのが行動科学の中で多く立証されています。
 要は、日本人が、また本気になって、「やってやろうじゃないか」という気になることでしょう。

 今年は元号も変わります。この機をとらえて、「改めて、本気で『生産性向上』に頑張ろう」と日本人が元気を取り戻すというのはどうでしょうか。
 日本人が本気になれば、少子高齢化対策も、財政再建も、結果はついてくると思います。