tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

頑張った鈴虫(すずむし)

2013年10月17日 11時05分23秒 | 環境
頑張った鈴虫(すずむし)
 家内がご近所の友人から鈴虫の子を頂いてきたのが5月ごろだったでしょうか。その友人は、虫かごの中で毎年鈴虫を育てていて、ときどき鳴き始めた成虫を、我が家の庭に放してくれたりしていました。

 夏の夕べ、庭の片隅で「リーン、リーン」となく鈴虫の声を聴きながら風呂上がりのビールなどというのは最高で、何とか庭で繁殖しないかななどと思っていましたが、それはかなわぬ夢でした。

 戦後、山梨の、現在の笛吹市に疎開した時、夏になると、隣の田圃の石垣にたくさんの鈴虫がいました。懐中電灯も乾電池もなかった戦後です、提灯をつけて行って、石垣の石の先端に出て来て体を揺すって鳴いている鈴虫を捕まえ、古い蠅帳の中で胡瓜や茄子の輪切りを餌にやり、音色を楽しんだのは懐かしい想い出です。

 そんなこともあって、鈴虫の音色は昔馴染みですが、鈴虫の住環境というのは適度の湿り気のある土が必要で、そう簡単ではないと思っていました。

 「メダカの春」で書きましたが、雨水タンクを買って小さな池を作ってからその辺りで鈴虫の住環境が出来ないかなと考えていましたが、家内の友人は、「鈴虫なんて簡単よ、虫かごに土を入れて霧吹きで湿らせてやるだけでOKよ」というのだそうで、先ずそれをやってみようと孵化した子をもらってきたわけです。

 貰って来た子は、市販の「鈴虫の餌」やナスの切れ端を食べて次第に大きくなり、この夏は我が家の部屋の中で雅やかに鳴いてくれました。
 体を前後に揺すりながら鳴くオスたちをデジカメのムービーで 撮り、鳴かないときはその録音部分の声を聞かせてやると、競って鳴き出したりします。

 家内と「庭に放そうか」などと相談しましたが、今年はまだ数が少ないので、卵を取ることを優先し、来年数が増えたら庭にも放すようにしようということになり、今年はずっと屋内飼育でした。

 遅くまで暑かったせいか、9月中ぐらいは賑やかでしたが、10月に入ると急減、一匹の雄が残りました。これが大変な頑張り屋で、一昨日まで鳴いていました。家内が友達に聞いたら「もう全然鳴いていないわよ」と言われてから10日以上です。 
 この2日ほど急に寒くなり、オスもメスも動かなくなったようです。

 この頑張ったオスの子供も含めて、卵がたくさん取れたでしょう。家内の友人には大変な感謝です。
 来年は、庭の方も賑やかになって、表を通る人たちが、鈴虫の音色に気付いてくれるようになるといいな、などと考えています。