tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

国債残高:資産か負債か

2012年01月02日 14時34分54秒 | 経済
国債残高:資産か負債か
 消費税増税のスケジュールが発表になりました。結局8パーセント経由で10パーセントへということですが、確かに財政はその分健全化するでしょう。

 報道によれば、総理は、一つ覚えのように、昔、土光臨調でいわれた、子孫のために借金を残すなと言いうことを繰り返し、「財政健全化に貢献する」を強調しています。
 
 そのせいか、マスコミも、国債は借金だといっています。しかし、現実に日本国債をお持ちの国民の皆様にお聞きします。「国債は借金でしょうか?」 
 私も持っていますが、私にとって、国債は「資産」以外の何ものでもありません。しかも元本保証で利息も付く最も優良な資産です。そしてわたくしが死ねば、それは子供の資産になります。
 
 こんな優良な投資対象を減らさないでほしいですね。株は下がるばかりですし、海外に投資しているものは毎年目減りです。分配金が来てもそれは元本を食って払っているようです。日本国債のような優良な投資対象を資産をなんで減らさなければならないのでしょうか。もしかしたらデフォルトにするつもりですか?

 私は、お金があったら国債にしておくのが一番いいと思って、今度の個人向け復興国債も早速買いました。復興のための投資は必要ですし、復興の部分の経済成長は早いですからリターンも大きいでしょう。

 政府のやるべきことは、税金をとって、国民の優良投資先を減らすことではなくて、国民にとって、国債が優良な資産であり続けることを頑張って保証することではないのでしょうか。

 できれば、どんどん目減りするアメリカやヨーロッパへの投資を引き揚げてでも、日本国債に投資するようにし、国民に優良資産を提供し続けるように考えてほしいものです。
 今度の大震災でも明らかになりましたが、日本人は、世界が注目する最も真面目で勤勉で、良く働く国民です。そういう国に投資をするのが最もまともな資産運用でしょう。

 問題なのは、そういう真面目な国が、世界で最も長期デフレで苦しみ、他方、赤字を垂れ流しながら、安易な経済運営をする国のほうが景気がいいという現実のほうです。世界一頑張るのだから、世界一景気の良い国にしてほしいものです。
 消費税増税で財政が健全化し、やっぱり日本はすごい、やることはきちんとやる国だ、と評価が一層高まり、もっと円高になったらどうするんですか、と総理にお聞きしたいところです。