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Something New.

ジャズ界からも人を奪う新型コロナウィルス(武漢肺炎)

2020-04-03 02:06:36 | 国際
中国発の強烈な感染症、武漢肺炎(新型コロナウィルスに依る感染症)は世界中の多くの大切な人を無慈悲に奪っていっている。欧州でも有名な政治家や英国王室の中にも感染者が出ており、スペイン王室では王女が亡くなっている。このような状況は尋常なものではない。日本でも有名な芸能人などが感染し死去したり、陽性判定が相次いでいる事実が報告されるに連れてこの武漢肺炎がとんでもなく深刻な災厄であることの認識が社会に広く浸透してきているようだ。

この武漢肺炎はジャズ界からも現在進行形で大切なミュージシャンを容赦なく奪っていっている。

筆者が現在把握しているのは3人で、一人はマヌ・ディバンゴ氏である。3月24日に亡くなっている。アフリカはカメルーン出身のジャズサックス奏者で1970年代から活躍していた。クインシー・ジョーンズやマイケル・ジャクソンにも影響を与えた人物で、ディバンゴ氏の死去にあたってクインシー・ジョーンズも追悼文をツイッターで発表していた。86歳だった。

2人目はジャズ・トランペット奏者のウォレス・ルーニー氏である。3月31日に亡くなった。59歳だった。マイルス・デイビスのイデオムを良い形で吸収消化して自己のスタイルを築いた優秀なミュージシャンであった。晩年のマイルスも彼を可愛がっていたのだろう、マイルスの最後のモントルージャズフェスティバル出演時にはセカンドトランペットとしてマイルスをサポートする姿が見られた。また、トニー・ウィリアムスのバンドでレギュラーメンバーであったほか、ハービー・ハンコックのバンドやその他の興味深いプロジェクトで活躍していた。ちなみに病気で亡くなったピアニストのジェリ・アレンの元夫でもある。

3人目はエリス・マルサリス氏である。4月1日に亡くなった。85歳だった。この人はジャズピアニストだが、それと同時にウィントン・マルサリス(Tp)やブランフォード・マルサリス(Sax)らの兄弟の父親として有名であり、息子4人を素晴らしいジャズ演奏家に育てあげた人である。

現在筆者が把握しているのはこの3人だが、恐らく他にも犠牲となったミュージシャンは少なくないと推測される。改めて武漢ウィルスの感染力の強さと人間に対して凶悪な作用を及ぼす事実に驚愕するところだ。


今や世界中のありとあらゆる国と地域、あらゆるカテゴリーの人々が武漢肺炎(コロナウィルス)に感染して大迷惑を受けているのである。しかるにこれを発生させた中国では知らん顔で話をすり替えて被害者ヅラした上で、これは”アメリカが仕掛けた陰謀だ”などと嘯いており、さらに「中国は既にウィルス拡散を抑えた」としてウィルスが蔓延する各国に対して「中国に感謝しろ」などと開き直る始末。この盗っ人猛々しい傲慢で図々しい態度。そしてウィルス発生の初期段階で情報を隠蔽することで世界中に拡散させてしまった責任は非常に重い事は明白である。アメリカでは既に中国に対する損害賠償訴訟も検討されているそうだ。それは当然で、世界中が中国の責任を認識して糾弾すべきであることは確かなことであろう。これはヘイトではない。引き起こした現実の認識、そしてその責任を明確化するのは当然の事である。今回の事案は中国が世界に対してウィルスを拡散させることでテロ戦争を仕掛けたようなものであり、その責任は中国共産党と習近平国家主席にあることは言うまでもない。


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<2020年4月16日:追記>
米ラジオ局等に依ると、白人アルトサックスの名手リー・コニッツが4月15日、ニューヨーク市のレノックス・ヒル病院で死去したとのことである。息子のジョシュ・コニッツは「父親の死因は新型コロナウィルスに関連する肺炎である」とのこと。リー・コニッツは92歳だった。彼はいわばリビングレジェンドであった。古くはマイルス・デイビスの名盤「クールの誕生(1957年)」にも参加し、レニー・トリスターノに師事して独自のサウンドを追求していった名プレイヤーの一人であり、多くの後進に影響を与えたジャズ・ミュージシャンであった。


<2020年4月21日:追記>
アメリカのジャズ専門誌「ダウンビート」が伝えるところでは「ニュージャージー州のジャズ専門FMラジオ局WBGO88.3の報道として、フィラデルフィア生まれのジャズベーシスト、ヘンリーグライムスがCOVID-19(武漢コロナウィルス)の合併症で4月15日に84歳で亡くなった」事を伝えている。ヘンリー・グライムスは私個人の記憶ではフリージャズの巨匠セシル・テイラーのグループでの活動が最も印象深い。他にもソニー・ロリンズやアーチー・シェップとの共演でも知られる。古くはセロニアス・モンク、チャールス・ミンガス、ジェリー・マリガン、アルバートアイラーなどとの共演もある。1960年代頃の活躍が有名だが、21世紀に入ってから再び活動していたようだ。





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