週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

水神祭2017

2017年06月11日 | ★江戸っ子エッセイ★




【笑う声騒ぐ祭りも監視かよ】哲露


 最近、隅田川から荒川を抜けて走るのが週末の日課である。

 白鬚橋の先にある水神という橋を渡って行くのがいつものコース。

 その水神様のお祭りがやっている。


 


 隅田川神社は、古い堅牢のこじんまりとした創り。

 細長い団地のあちこちに門がある。

 ゆったりとした広場に、露天がたくさん軒を並べて、地元の子らを楽しませている。





 能のような舞をやっていた。

 模造刀はかつて本物の真剣だったのだろうか。

 祭囃子の太鼓の音が境内に響く。





 御百度参りの石碑。

 川の漁師の無事を祈っての碑だろう。

 小舟で両岸を渡った時代、大川の流れを人々は恐れた。 





 強面のカメ様に小銭が置かれている。

 大きな亀は、竜宮城の話にも描かれた。

 おとぎ話に出て来るほど、亀は敬虔な存在だったかもしれない。





 確か隅田川という品種が咲いている。

 艶やかな紫陽花とともに、川沿いをゆく人々の目を楽しませてくれる。

 心地よい風が抜け、本命の神輿が入ってきた。

 縁日のある日本の原風景。

 いつまでも監視のない、自由を願う。